毎日ネギま! リターンズ〜宮崎のどか編〜

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毎日ネギま! リターンズ。今日は温厚な本読み。宮崎のどかのお話
彼女の苦手なものとは・・・。
そして、この系さんの宮崎のどかをお持ち帰り(by竜宮レナ)してしまった。
ちょwww自重

"泳げない!! "
それは体育の授業のひと時。
宮崎のどかは手をじたばたさせて何とか25mを泳ぎきった。
泳ぐのはあまり得意ではない。むしろプールサイドでニコニコ見ているほうが好き。
肩で息をする宮崎のどかに誰かが声をかけてくる。
本屋ちゃんってカナヅチなんだ。」
「ま、まきちゃん!! こんな所見られるなんて恥ずかしい・・・。」
その光景を見ていたのは佐々木まき絵。泳げない宮崎のどかを見てくすくす。当の本人は顔を真っ赤に。
そして、きれいに飛び込むとすぅーっと泳ぎ何食わぬ顔で1往復してしまう。
「まきちゃんすごい・・・。」
「えへへっ。アキラはもっとすごいよ。私はあそこまでは・・無理かなぁ・・・。」
顔を真っ赤にしてしまう佐々木まき絵。すると何だか向こうのほうが騒がしい
「どうかしたのかなぁ・・・。」
ふと目をやると長瀬楓が水上移動をしていた。
「あれは・・どうなのかなぁ。」
「お、泳いでないよ。あれは!! 」
結局、二人して目を丸くするのであった。




「のどか。大変です!! 」
「あれ、どうかしたの? ゆえゆえ? 」
と授業が終わった後に慌てふためきやってくる綾瀬夕映。そしておもむろに校内掲示まで引っ張っていく。
「のどか、これです! 」
「えっと・・・何々・・・。」
と、掲示を覗くと次の体育の授業で全クラスに体育の試験を課すとの事。その内容は水泳で泳げる人は100m3分。泳げない人でも25mを2分以内で泳ぐと言うもの。泳法は問わない。
「そ、そんな事・・・。」
とたんにうつむいてしまう宮崎のどか
「どうしたですか? のどか、確か泳げなかったですか? 」
黙って頷くだけ
「確か、この前・・・。」
「あれは・・ネギせんせーがいたから・・・。」
この前と言うのは雪広グループのスパリゾートに行った時。綾瀬夕映が魔力を暴走させてしまい赤い糸が全面に張り出されてしまう。
それに絡まった綾瀬夕映は溺れて沈んでしまうが宮崎のどかとネギが助けに来て何とか助かった。と言うもの。
「どうしよう・・・。」
と、一人悩んだまま。その日の夜。一人で大浴場へと向かう。ここだったら泳げるくらいの広さはある。何とか早乙女ハルナ朝倉和美にばれる前に練習をすることに
「よいしょ、よいしょ・・・。」
と顔を付けてバタ足をするだけでも精一杯。きれいに泳ぐなんてとてもじゃないけど無理。ため息をつく宮崎のどか
「私、運動は苦手だもん・・・。」
と、自ら嘲る。
「よーし、もう1回。」
と潜ってバタ足をする
こつん。誰かにぶつかってしまう。
「・・だ、誰? 」
「・・のどか? 」
「・・アキラさん? 」
目の前に立っていたのは大河内アキラ。彼女も先にお風呂にやってきた。なぜなら泳げるからもあるが騒がしいのは好きじゃない。
「どうしたの? 」
「あ、あの・・・。」
と、もじもじしてなかなか話そうとしない。
「泳げないんだって? まき絵から話には聞いていたけど・・・。」
「あ、あの!! この事は・・・。」
「大丈夫。」
にっこりする大河内アキラだが宮崎のどかは意を決してひとつの頼みごとをしてくる。
「あ、あのっ!! 」
「どうかしたの? 」
「まきちゃんから聞いたけど・・・泳ぎうまいんですよね? 」
「そうだけど? 」
「アノ・・・私に、泳ぎ、教えてください!! 」
きょとんとしてしまう大河内アキラ。しかしにっこりして頷く。
「良いよ。じゃあ、明日9時に・・・水泳部室の前で・・・。」
「わ、私、とっておきの場所、知ってます!! なので・・・。」
熱心に言われてしまい唖然とする大河内アキラだった。




「ここの・・・どこにプールなんかあるんだろう? 」
翌日の朝。大きいバッグを抱えて指定された場所で待っている大河内アキラ。そこは閑静な森の中にある1件のログハウス風。辺りはやけに静か。
「お待たせしましたぁー。」
と、走りながらやってくる宮崎のどか
「あのさ・・・ここのどこに・・・。」
「今から説明しますね。とりあえず入って入って。」
と、やけに積極的な宮崎のどか。ファンシーな人形とか置かれているリビングを通り抜け地下室に入り込む。
そこにあったのは何かのミニチュア。
「これは・・・。」
「良いから、良いから。」
と手を触れると一瞬気を失ってしまう。気がつくとそこは別世界。まるでリゾートにでもいるような感覚がする
「のどか・・ここは? 」
「ここはエヴァンジェリンさんの別荘なの。」
Evangeline.A.K.McDowellと聞いて目を点にする大河内アキラ
「別荘って・・・? 」
「何だかネギせんせーが修行をするので掘り起こしてきたらしいんですけど・・・。」
「でも、良いの? 」
「うん、家主は勝手に使っても良いって言っていたし。ここだったら誰の目も気にせず泳げるから。」
「でも、試験は・・・。」
「大丈夫。ここの1日は現実世界の1時間だから・・・。」
何がなんだかわからない世界に目を回す大河内アキラ
「これは・・・夢? 」
「夢じゃないですよ。ほら。」
「のどか、痛いから、痛いから。」
ほっぺをつねられて痛さを感じる大河内アキラ
「ほら、早く泳ぎましょう。」
「そうだね。」
と、二人でプールに向かうのであった。




「とりあえず25m2分だよね。」
「はい。」
早速水泳の特訓に入る二人だが大河内アキラは悩んでしまう。
「とりあえず、どのくらい泳げるのか・・・見てみたい。」
するとバタ足を始めるが一向に進まない。むしろ、おぼれているようにしか見えない。
「ほら、こういう風に。」
とりあえず、手を引っ張ってあげると進まない理由がわかった。足の蹴り方が小さくチョコチョコ蹴っているようにしか見えない。
これでは進むはずもない。
「もっと、大きく蹴って! 」
「こうですか? 」
「もっと伸ばして! 」
「ハイ! 」
声をかけると直ることは直るのだがしばらくするとがに股に。
頭を抱える大河内アキラだったが、しばらくすると上がってしまい何かを持ってくる。
「のどか・・これ付けてみて。」
「足ひれ・・・ですか? 」
言われた通りに足ひれをつけて泳ぎだす宮崎のどか。これなら少しのキックでもおぼれることはない。
「とりあえず・・・時間はあるみたいだし。これでキックを身につけようかな。」
「お願いします・・・先生。」
先生といわれて顔を真っ赤にする大河内アキラ
「先生なんて・・恥ずかしい。」
「今日はアキラじゃないよ。・・・私の先生。」
「・・・わかったよ。」
と、納得してしまう大河内アキラ。しばらくすると足ひれをつけてスイスイ泳げるようになった。
「じゃあ、足ヒレ取って見ようか? 」
「ハイ。」
ヒレをとってバタ足を始める。するとがに股にもならずおぼれずに25m泳ぎきる。そのことにびっくりする宮崎のどか
「す、すごいですぅー。」
「・・いや、のどかがまじめにやったからだよ。」
大河内アキラにふと考えがよぎる。バタ足でも良いが、普通に泳げるようにしたい。
とりあえずクロールを教えることに。
「クロールやろうか? 」
「はい。お願いします。」
とりあえず、一通りの見本を見せるために一往復して帰ってくる大河内アキラ。それを見て拍手をする宮崎のどか
「すごいですぅー。」
「あの・・・のどかもやるんだよ? 」
きょとんとする宮崎のどか。ためしにやってみるが手がうまく掻ききれない。息継ぎもばらばら。それを見て頭を抱える大河内アキラ
「まあ、時間はあるしゆっくり教えるか。」
「お願いします。」
しばらくするとどっからか気配を感じる。
「あ、あれ・・・エヴァンジェリンさん。」
そこにいたのはここの別荘の家主でもあるEvangeline.A.K.McDowell
「どー言うつもりだ、宮崎のどか!! 」
「え? あ、エヴァンジェリンさん昨日の授業出てなかったんですよね? 」
「どー言うことだ? 」
「あ、あの・・・プールの課題がでていて。泳げない人は25m泳げって。私、あまり泳げないので・・・」
たどたどしい説明を続ける宮崎のどか。とたんに不安顔になる大河内アキラ
「大丈夫なの? 」
と、尋ねられると宮崎のどかはにっこりしてこう答える。
「うん、エヴァンジェリンさん、ちょっと神経捻じ曲がっているけど・・・。」
「どー言うもののいい方してるんだ! しばくぞ! 」
それを聞いてがくがく震える宮崎のどか。何が何だかわからない大河内アキラ
「まあ、良いか。そうだ、こっちだってただでは貸す訳には行かないからな。まゆみ、こっち来い。」
すると6,7歳くらいの女の子がとてとてやってくる。
エヴァンジェリンさん・・・この子は? 」
「まあ、何と言うか・・・。」
「隠し子! 」
「お前にはそういう考えしかないのか! 」
「・・・ネギ先生との? 」
「ぼーやから離れろ! 」
エヴァンジェリンが言うには彼女は朝倉まゆみといい。吸血鬼では無いかと疑い絡繰茶々丸につれてきてもらった。
水着とか持っていないのでエヴァンジェリンが貸してあげたらしい。すかさず飛び込む朝倉まゆみ。
「お姉ちゃんたち、遊ばないの? 」
「あ、あの・・・私たち・・・。」
「ちょっと休憩しよ。せっかくきたんだし。」
と、大河内アキラがにっこりすると宮崎のどかもにっこりするのだった。




結局その日は朝倉まゆみと遊ぶことになった二人。大河内アキラはシュノーケルも一緒に持ってきていて朝倉まゆみはそれをつけてはプールで潜っていた。
3人で子供に戻ったように遊び疲れきった3人はそのまま眠ってしまう。そんななか宮崎のどかだけ誰かにたたき起こされる。
「ん・・エヴァンジェリンしゃん? 」
「ちょうど良い機会だ・・あれを出せ。」
あれと言うのは"イドのえにっき"
「な、何でですか? 」
「あいつは吸血鬼なのだが自分から話そうとしない。お前のアーティファクトがあれば覗けるからな。」
心を覗くといわれて乗り気がしない。罪悪感から必死に拒み続ける。
「そ、そんな・・・ひどいですぅー。」
「まったくこういうときだけ君人聖女ぶりやがって・・知っているんだぞ。」
「何のことですか? 」
必死にとぼける宮崎のどか
「朝倉と長谷川千雨佐々木まき絵の心を覗いたんだよな。」
柄にもないことをしれっと言い放つエヴァンジェリン。それを聞いてがくがく震える。
「・・わかりました。・・・来れ。」
出てきたのは1冊の本。恐る恐る朝倉まゆみに近づきささやく。
「朝倉まゆみさん・・・。どうして吸血鬼になっちゃったんですか? 」
「ナンダ、ストレートダナ。」
「お前は黙ってろ! 」
するとイドのえにっきに朝倉まゆみの心が描かれる。とは言ったものの何で吸血鬼になったのかはわからない。それでも一人淋しがっていることだけがわかった。
「何とか・・・してあげたい。」
「何とか・・するさ。」
そういうとエヴァンジェリンは朝倉まゆみに近づいて呪文をつぶやくとばったり倒れてしまう。
「え、エヴァンジェリンさん!? 」
「多分、彼女の記憶を直接探るのでしょう・・・。」
「・・・どうかしたの? 」
あまりの騒がしさに大河内アキラもおきだしてくる。意を決したように一人の名前をつぶやく
Evangeline.A.K.McDowellさん・・・。」
「何をやっているの? 」
何がなんだかわからない大河内アキラはきょとん。絡繰茶々丸が説明すると納得する。
「それで・・・。」
「何とかしてあげたい・・・。」
3人でエヴァンジェリンを介してみる朝倉まゆみの夢の中。普通の中学生だったのに吸血鬼に襲われ、噛み跡もいえず吸血鬼になってしまった挙句自分の持っておりバラのチョーカーを狙われ殺されてしまう。
しばらくするとエヴァンジェリンがむくりと置きだすが3人揃って神妙な面持ち。
「貴様らなにをしていた? 」
「申し訳ありません。マスター。」
「と、言うことは・・・お前ら覗いていたんだな! ・・・貴様ら・・・全員そろって・・・殺す!! 」
「ひ、ひぃっ!! 」
しかしエヴァンジェリンは覗いていたことに怒り心頭だった。




来る日も来る日も宮崎のどかはプールで大河内アキラと特訓。ここに来てからはプール漬けの毎日。
「いち・・に・・・さん・・・。」
息継ぎで前に顔を上げてしまいうまくいかない。
「こう。」
そばでは大河内アキラが手本を見せる。
「じゃあ、もう一回。」
そういって何度もクロールの特訓をしている。おぼれないように足ヒレをつけながら。
「・・・のどか、唇が紫。」
「え? あ? ・・たくさん泳いだね。」
「じゃあ、少し休もうか。」
といってプールサイドに上がって休憩をする。上がればさんさんと照りつける日差し。何だか現実とは思えない光景に大河内アキラはどぎまぎ。
「変な・・光景。」
すると宮崎のどかが飲み物を持ってくる。
「ありがと。」
「・・・そ、そんな事。」
プールサイドのリクライニングチェアーでくつろぐ二人。
「何だか・・別世界だね。」
「でも、ここだったらみんなに知られるわけでもなく二人っきりの世界。アキラさん、意外と優しいし格好も良いしずっとこうして居たい・・・。」
突拍子もないことに大河内アキラは顔を真っ赤に。
「どうか・・したのですか? 」
「のどかって・・・たまに変だよね。」
「そう・・かなぁ? 」
自分でも首をかしげる。しばらくすると朝倉まゆみがやってくる。
「お姉ちゃん、泳げた? 」
「んん・・・。」
「一つだけ、聞きたいことあるんだけど・・・」
「どうか・・したの? 」
「お姉ちゃんってどうして顔隠しているの? 」
「は、はわわわわぁー!! 」
とっさの事に顔を真っ赤にしてしまいあわてる宮崎のどか
「のどかは恥ずかしがりで引っ込み思案なんだ。だから、こうして前髪で顔を隠しているんだよ。」
「へぇー。でももったいないよ。かわいい顔が台無し。」
と、前髪を上げてしまう。
「あ、あの・・・それだけは・・・。」
ますます恥ずかしがる宮崎のどか。すると遠くの方から声が聞こえる。
「こら! 休憩は終わっているんだぞ!! 」
「はぁーい。」
と、また戻っていく朝倉まゆみ。すると神妙な面持ちになったかと思えば絡繰茶々丸のところへ。
茶々丸さん・・・。」
「どうか、なされたのですか? 」
「あの・・・。」
何を話すかと思えば朝倉まゆみの夢に出てきたどす黒い瘴気の事。
一応倒したことにはなっているがそれと同じ瘴気は生きているらしく、鳴滝風香をたぶらかし悪事をしようとたくらんだがそのことを聞いた綾瀬夕映が人形を封印した。が、不完全なもので復活をしてしまうらしい。
「あの・・・ゆえゆえエヴァンジェリンさんのところ言ったら話しておいてね。って言われたので。」
「マスターには後で話しておきます。多分、まゆみさんと何らかの関わりがあると思うので、マスターが何らかの対処はすると思います。私はちょっとようがあるのでどうぞ、ごゆっくり。」
「あ、うん・・・。」
そういってまた特訓を受けるためにプールへと戻っていくのであった




その日の夜。宮崎のどかはとてつもない殺気に目が覚めてしまう。
気がつくと殺気に襲われてうつろな目をしている大河内アキラ。その後ろには大人のエヴァンジェリン
「え、エヴァンジェリンさん!? 」
「お前にも手伝ってもらうぞ。」
「そんな、ひどいです!! 」
「こいつは一度下僕になった経験がある。ここだってただで貸している訳ではないしな。お前にも手伝ってもらうぞ。」
「でも・・・。」
「"何とかしたい"といったのはお前だぞ。」
そういわれると抵抗出来ずに協力することに。
「わ、わかりました。」
「これに着替えろ。」
と、1着のメイド服に着替えることに。女性陣はおそろいの格好になって外へと出る。外は電気が落ちたのか真っ暗の闇。
宮崎のどかはイドのえにっきを出して朝倉まゆみのサポートをする役目。
「あの・・・。」
「千雨さんに頼んでもらい学園結界を落としてもらいました。」
「で、でも・・・。」
長谷川千雨は学園きってのリアリストで協力するとは思えない。
那波千鶴さんと朝倉さんが写真をばらまくと言ったらしぶしぶですが協力してくれました。」
そのことを聞いてぼーぜんとする宮崎のどか
「大丈夫なの? アキラ。」
「・・・大丈夫だよ。」
するととてつもない殺気を感じる。イドのえにっきを開くと大量の人形達とともにその大元ともいえるどす黒い瘴気の塊の人形がこっちへ。
エヴァンジェリンさん・・来ます! 」
「どのくらいだ? 」
「たくさんです! 」
エヴァンジェリンに言うと絡繰茶々丸がビームを出し人形をなぎ払いエヴァンジェリンチャチャゼロ大河内アキラが大元に向けて道を開けてくれる。
「まゆみちゃん。」
そうつぶやくと二人はその大元に向けて走り出し斬り付ける。
当たらないものの宮崎のどかはサポートをするのみ。
「まゆみちゃん、気をつけて! 」
人形の行動を逐次伝えていく宮崎のどか。人業も数が減っていきだんだんと押しているのがわかる。
「まゆみちゃん・・がんばって!! 」
「あら、足手まといがアキレス腱にならないといいけど? 」
「しまった! 」
どす黒い人形が狙っているのは宮崎のどか。しかも他のメンバーも人形達に攻撃を集中していたせいもありかばうことが出来ない距離に。
「ふふふ・・・。」
どす黒い刃が宮崎のどかめがけ飛んできて当たろうかと思った矢先誰かが宮崎のどかの前に立ちふさがる。
「な、何!? 」
「お姉ちゃんは・・・私が守る!! 」
「まゆみちゃん! 」
身を挺してかばう朝倉まゆみに対してエヴァンジェリンは怪しく微笑む。すると人形の足元が凍りつき動けない隙を乗じて朝倉まゆみが斬り付け灰に。
「ま、まゆみちゃん・・・すごいっ!! 」
朝倉まゆみを抱きしめる宮崎のどか
「ボクだけじゃないよ。エヴァおねえちゃんや茶々おねえちゃんやアキラおねえちゃんやのどかおねえちゃんがいたから僕もがんばれたんだよ。」
「ウウン。私たちは手伝っただけ。よく、頑張ったね。」
「ありがとっ! 」
すると電源が復旧してもとの姿に戻るエヴァンジェリンと糸が切れた人形のようにぐったりと倒れる大河内アキラ
「宮崎さんはアキラさんを連れて帰っていてください。私は・・ちょっとやりたいことが残っているので。」
そう頷くと先にエヴァンジェリンの別荘へと戻るのであった。




「う・・ウーン。」
「よかったぁー。気が付いた。」
「のどか・・・ここは? 」
エヴァンジェリンさんの別荘だよ。」
「あれ・・・私は? 」
大河内アキラにとっては何がなんだか覚えていない。宮崎のどかは知っているのだがあえて話さないことに。すると絡繰茶々丸がやってくる。
「二人とも・・・申し訳ありませんでした。。」
「ウウン。まゆみちゃん元気になってよかったね。」
「ええ。マスターがお詫びにマッサージに招待してくれるそうです。」
「え? エヴァンジェリンさんが? 」
「いえ、私のお姉さまたちがしてくれます。」
何がなんだかわからず混乱する大河内アキラ
「ほら、せっかくしてくれるんだし、行こうよ。」
と、積極的に引っ張る宮崎のどか。マッサージで疲れを癒しスパでくつろぐ。
「やっぱり・・・不思議な世界なんだよね。」
「そんな事ないよ。私はこういう世界、本の中だけだと思っていたけど・・・。」
「さすが、本の虫だね。」
きょとんとする大河内アキラに対して宮崎のどかはにっこり。すると風呂から上がりだしてそのままプールへと駆け込む。
「のどか、どうしたの? 」
「まゆみちゃん。あそこまでがんばっているのに・・私。」
「そんな事ないよ。のどかも・・・。」
「だって、まゆみちゃんが前に進むのに私は引っ込み思案だって言われたんだよ。」
「でも・・・」
「泳げない方が恥ずかしいもん。それに誰も見てないから恥ずかしくなんかないよ。」
何を言い出したかと思えば素っ裸で泳ぐこと。あまりの大胆さに大河内アキラのほうが恥ずかしくなる。
「わかった・・・。」
と、大河内アキラのほうも裸になる。宮崎のどか大河内アキラのプロポーションのよさに顔を真っ赤にしてしまう。
「ほら、がんばろう。」
「そう・・だよね。」
二人でまたプールで水泳の特訓をする。最初のほうよりも格段にうまくなっている。最初の硬さがなくすいすい泳ぐ宮崎のどかに目を丸くする大河内アキラ
そして、足ヒレもなく誰の手を借りることもなくクロールで25m泳ぎきってしまう。
「・・・のどか、すごいよ。」
「そんな事ないですぅ。アキラさんが手取り足取り教えてくれたから・・・ドキドキ。」
「どうしたの? 」
「アキラさん・・・胸おっきい。私なんか・・・。」
大河内アキラのおおきなバストに対して宮崎のどかのバストは洗濯板。
「そ、そんな事ないよ。」
「どうしたら、大きくなるの? やっぱり牛乳? 」
「私は運動とかしていたから・・・。大丈夫だよ。きれいになれるよ。」
と後ろから抱きつく大河内アキラ、顔を真っ赤にする宮崎のどか。しばらくすると誰かがやってくる
「お前ら、何やっているんだ!! 」
やって来たのはエヴァンジェリン
「私、泳げるようになりましたぁー。」
「それにその格好はどうした! 」
ふと目をやると二人とも素っ裸にスイムキャップだけ。しかも二人そろって全身こんがりと日に焼けている。それを見て顔を背けるエヴァンジェリン
「・・のどかが、"泳げない方が恥ずかしい"とか言い出して、素っ裸で泳ぐことにしたんだけど。それが? 」
「それがじゃない! お前らどー言う神経しているんだ! 」
「でも、アキラさんが教えてくれたおかげで泳ぐことが出来ましたぁー。ドキドキ。」
「ドキドキするところが間違ってる! 」
エヴァンジェリンさんは泳げなくても良いんですか? 」
「どうせ私はカナヅチだ! 泳げなくてもどうって事ないだろ! 」
「それだとネギ先生が悲しみます。」
「どうだって良いだろ! 」
とか吼えているが絡繰茶々丸が水着をはいでしまい素っ裸に。
茶々丸。何を考えてる!? 」
「・・アキラさん、お願いします。」
プールに投げ込まれたエヴァンジェリンは案の定おぼれてしまう。それを見て頭を抱える大河内アキラ
「のどかよりも・・重症だね。」
それを見て宮崎のどかはニコニコしているのだった。




そして、体育の授業の日。やはり試験と聞くとドキドキしてしまう。大河内アキラが声をかけてくれる。
「大丈夫だよ・・・」
「わかってる・・・。」
と、そこへ綾瀬夕映がやってくる。
「のどか、どうしたですか? 」
「アキラが教えてくれたの」
「そうではなくって・・・。」
綾瀬夕映はこんがりと焼けている宮崎のどかにびっくり。
「ちょっとね。」
エヴァンジェリンの別荘で特訓していたなんていえないので黙っている宮崎のどか。ふと目をやると大河内アキラもつっこまれていた。
「アキラ、どうしたん? 」
「・・なんでもない。」
「アキラだけずるーい!! 」
「なんか隠してるにゃー。」
それを見て微笑んでいる宮崎のどか、恥ずかしがる大河内アキラ
「ハーイ。試験はじめまーす!! 」
そういわれるとスタート台に向かう宮崎のどかであった。

補足
彼女はカナヅチだと想定。多分、泳げないだろう・・・。
そして、Evangeline.A.K.McDowellの屋敷で大河内アキラと特訓。
もちろんEvangeline.A.K.McDowellには借りる代わりに朝倉まゆみの謎につき合わされましたが。


一つは泳ぐ話だけど、もう一つは"Never Ever"に宮崎のどか視点から見た話。
朝倉まゆみを何とか助けてあげたい・・・。


そんな気持ちがわかってもらえればうれしいですが・・・。
一つのキャラでふたつ話考えるのは大変!! 


後、最後の方は素っ裸で泳ぐ記述がありますがエロに進む気は毛頭ありません。
あくまでも宮崎のどかの気持ちの話。


そして、明日はレミニスにとっての一つの区切りである村上夏美編。
まったく持って別のお話です。