佐々木まき絵誕生日ss3"My wish My love"

毎年恒例のマイシスターの誕生日ss
勘違いしていなければどこかの冠レースに登録でもしようかと考えていたのですが(汗


あとじゃすてぃすさんところでイラストコンテストやってます
詳しくは上のバナーから


まき絵の本当の思いとは…?

それはとある日の放課後。
騒がしい教室の中でいつものように二人の女の子がおしゃべり。
と、言うよりも佐々木まき絵がまくし立てるようにしゃべり、和泉亜子が聞いている。二人は同質で中のよい親友ではあるが二人とも傷心から立ち直れていない 。
「ねぇねぇ、ネギ君はどうなの? 」
「ネギ君お子チャマやしなぁ…。」
「大きくなったらナギさんみたいになるよ。柿崎さんみたいに"逆光源氏計画よ!! "みたいに行かないと取られちゃうよ! 」
「うち、肉食やないし、柿崎見たいにショタ属性持ってないしなぁー。うちはええかなぁーってあきらめているんやけど…。」
「あきらめちゃだめだよ!! 」
暗に佐々木まき絵はアタックしなよと示唆しているが佐々木まき絵を見て和泉亜子は半ば呆れ顔。
と、そこへ大河内アキラが。
「二人とも、どうしたの? 」
「あっ。アキラや。」
「何話してたの? 」
「それがなぁ…。」
今までのいきさつを大河内アキラに説明する和泉亜子
「…そうなんだ。」
「でしょ、でしょ! アキラもさぁ、アタックするように言ってあげてよ! 」
佐々木まき絵がまくし立てるように話すが大河内アキラは少し考えた後にこうつぶやく。
「…まき絵はどうしたいの? 」
「え゛っ!? 」
聞いた瞬間に凍りつく佐々木まき絵
「えっと…あの…その…。わ、私部活だから!! 」
「(明らかに避けてる。)」
言葉を濁してそのまま走り去ってしまうが二人にとっては明らかに回答を避けているようにしか見えなかったのである。




「ネギ君、どう思っているんだろう…。」
校内を当ても無くさまよう佐々木まき絵
「そうだっ!! 」
向かった先は図書館島。そこにはあまり頼りたくは無いがアドバンテージがある"先輩"がいるから。
「うーん。今は忙しいかなぁ? 」
カウンターで作業しているのを眺めながら時間をつぶし、終わるのを見計らって先回り。そして出てきたところを押しかける。
「お願い!! 相談があるの!! 」
「?? 」
「…相談? 」
とっさに相談といわれて目にしたのは綾瀬夕映宮崎のどか。二人ともネギのことが好きなクラスメート。しかしながらあまりにも行動が単純で挙動不審な佐々木まき絵を見た宮崎のどか仮契約カードを出そうとするが綾瀬夕映が止める。
「(のどか、やめるですよ。)」
「(でも…。)」
「(まき絵さんの目を見るですよ。あの目は悪意の無い目ですよ。)」
「(そう…だよね。)ねぇ、まきちゃん。相談って…。」
「どうしたら、ネギ君私のほうに振り向いてくれるかなぁ? 」
あまりにもストレートすぎる悩みに言葉を詰まらせてしまう。とりあえず近くのスタバに行ってコーヒーを飲みながら話を聞くことに。
「もう一回教えてくれるかなぁ…。」
「どうしたらネギ君私に振り向いてくれるかなぁ? 」
聞いた瞬間に綾瀬夕映宮崎のどかはまた向き合ってしまう。
「えっと…。」
「だ、大丈夫だよ。まきちゃん可愛いから。」
「でもさ、本屋ちゃん頭いいし回転早いし。ゆえちゃんはまじめだし魔法使えるでしょ。それに比べたら…。」
佐々木まき絵は下を向きながらもじもじ。
「そんなこと無いですよ。まき絵さんはまき絵さんなりの取り柄があるのですからそれを磨くですよ。」
「それとさぁ…。」
「それと? 」
「ネギくん最近私のこと避けているんじゃ…。」
「そ、そんなこと!? 」
あまりにもストレートすぎる発言にびっくりしてすぐさまに否定する綾瀬夕映宮崎のどか。しどろもどろになりながらも宮崎のどか佐々木まき絵にアドバイスをする。
「そんなに気になるんだったらネギせんせーに聞いてみたらどうかなぁ? 」
「ウン、そうだよね! 」
一応にっこりしている佐々木まき絵を見てほっとしている綾瀬夕映宮崎のどかだった




「で、相談って何だよ。」
「どうしたら、かっこよく慣れるのかなぁ…って。やっぱり千雨ちゃんみたいにコスプレした方が…。」
「どこをどうしたらその考えに辿り着くんだ! 」
どうしても不安な佐々木まき絵長谷川千雨の部屋へ。当の長谷川千雨は誰も来ないものだと思いコスプレをしていたので、コスプレの上にめがねをかけているというアンバランスなものに。
「で、何で可愛くなれるかなんて聞くんだよ。だいいちまき絵のほうが可愛いと思うんだけど。」
「あのね…。ネギくん、最近そっけないの。」
「はぁ? 」
それを聞いた長谷川千雨は目を点にして佐々木まき絵をゆする。
「何でネギに聞かないで悩んでいるんだよ!! 」
「は、はうう〜。」
「そんなに気になるんだったらネギに直接聞けば良いじゃないのか? 」
「で、でも。ネギくん私の事嫌っているから…。」
どげしっ! 長谷川千雨佐々木まき絵のことを思いっきりどつく。
「それはお前の思い込みだろ!! 」
そう言って佐々木まき絵の手を引っ張ろうとするが当の佐々木まき絵はきょとんとしながらつぶやく。
「千雨ちゃん、その格好で行くの? 」
コスプレのまま行くのといわれ頭を抱える長谷川千雨。結局着替えてネギを探しに行き、ネギを発見するが佐々木まき絵長谷川千雨の後ろに隠れたまま。
「あれ、千雨さん。どうかしたのですか? 」
「いや、用があるのはこっちのほうなんだけどな。」
半ば強引に佐々木まき絵を押し出す。押し出された佐々木まき絵のほうはといえば頭を沸騰させてしまいまともにネギを直視できない。
「あれ? まき絵さん。どうかしたのですか? 様子がおかしいですよ。」
「あ、あの…ネギくん私のこと嫌いじゃないよね!? 」
といっただけでそのまま顔を真っ赤にしたままその場から立ち去ってしまったのだった。




まき絵さん何が言いたかったのでしょう…。」
ネギは首をかしげたまま部屋に戻る。
「確かにまき絵さんのことを避けていた節はあるんだけれども嫌っていたわけじゃ…。」
「どないのどすか? 」
「ひゃっ!? 」
いきなり声がして驚くネギが振り向くとそこにいたのは近衛木乃香
「あれ、このかさん。アスナさんと刹那さんはどうしたのですか? 」
「修行かて。まきちゃんとなんがおしたの? 」
「いえ、何にも…。」
ぽかっ。近衛木乃香はネギにツッコミを入れる。
「うそをついてもばれへんもんかて。正直に話どしたらええと思うよ。」
「実は…。」
今までのいきさつを近衛木乃香に話すことに。
「まきちゃんも普通のおなごの子なんやなぁ。」
「えぇー!! 」
「ネギ君、まきちゃんの気持ちって汲んや事おます? 」
「えっと…。」
近衛木乃香から問いただされ回答に詰まってしまうネギ。
「まきちゃんはネギ君のこと好きやと思うよ。ネギ君はまきちゃんの気持ちに応えたことおます? 」
「それは…」
「まきちゃんはウチやアスナやせっちゃんがやはるから謙遜したはるんやと思うよ。やて、ほんまはネギ君が答えを出すのを待ってると思うよ。さかいに、うちらについていったと思おんや…。」
「でも…。」
「そないのは紳士として失格やと思うよ。紳士やったら答えを出さへんと。」
「今から行って来ます!! 」
行こうとするネギを近衛木乃香は引っ張り派手にこけてしまうネギ。
「ネギ君は紳士なんやさかいムード作りも大事やと思うよ。」
そういって差し出したのは人型の紙切れだった。




まき絵さん、まき絵さん。」
「…はにゃ? 」
その日の夜。ぐっすり寝ている佐々木まき絵は誰かに呼び起こされる。
眠気眼をこすってみるとそこにいたのはネギだが明らかにサイズが小さい。
「…ネギくん? 」
ネギは浮きながらどこかへ行ってしまう。
「待ってよぅー。」
佐々木まき絵はすかさずネギを追いかけるがそのネギはとある部屋に吸い込まれるように入ってしまう。
「どーしよう!! でも…。」
佐々木まき絵は意を決して部屋に入ると突風が。
「ひゃっ!? 」
突風を抜けると森と湖が広がる風景に目を点にする佐々木まき絵
「ここって…ネギくんのふるさと? 」
まき絵さーん!! 」
誰かに呼ばれて向かうとネギが焚き火をくべて待っていた。
まき絵さん、お待ちしていました。コーヒー飲みます? ミルクたっぷりですよ。」
「う、うん…。」
促されるようにネギの隣に座る佐々木まき絵佐々木まき絵は意を決して聞いてみることに。
「ネギくんは私のことどう思っているの? 」
まき絵さんは明るくて前向きでとても可愛くていつも笑っていられる。僕はそんなまき絵さんに救われました。でも…。」
「でも? 」
まき絵さんはそのままのまき絵さんにいて欲しかったのです。」
「そんな事できない! 私だってネギくんの力になりたい! 」
「でも、僕のそばにいればいつしかまき絵さんにも危害が加わってしまう。そうなったら…。」
「それは違うよ! 」
佐々木まき絵を危ない目にあわせたく無いネギに対して、声を荒げてしまう佐々木まき絵
「私は確かにアスナやせつなさんみたいに力があるわけじゃないし本屋ちゃんやゆえちゃんみたいに賢くもないしパルや朝くらみたいにずるがしこくないし。・・・でも私だってネギくんの力になりたい。何もできないけどなにかできるかもしれないから…。」
言い出しているうちに泣き出してしまう佐々木まき絵。ネギはそんな佐々木まき絵の頭をなでる。
「その気持ちだけでもうれしいです。まき絵さんが悲しむと僕も悲しいですから。」
「そうだよね、ごめんね、ネギくん。」
「このことは僕とまき絵さんだけの秘密ですね。」
二人そろってニコニコ。すると佐々木まき絵がこんな提案をしてくる。
「そうだっ! 今度の日曜日二人だけで遊びに行かない? 」
「え、えー!! 」
とんでもない提案に慌てふためくネギ。
「ネギくんはそのままで良いかもしれないけど私はちょっとだけお姉さんしたいんだよ。」
「でも、それとこれは…。」
「決定だね! 」
強引に押し切られるネギに対して佐々木まき絵はニコニコ。
そして、日曜日。
女子寮のロビーでネギはそわそわしていると化粧こそしていないが女の子らしい格好をした佐々木まき絵がやってくる。それを見てネギはどぎまぎ。
「どうしたの? 」
「…いつも以上に可愛いですよ。」
「よかった。そうだ、天気良いから遊園地に…。」
「何してるんだ? 」
「ち、千雨さん!? 」
それを聞いていたかのように長谷川千雨がやってくる。
「どうして、僕とまき絵さんがデートすることを知っているのですか!? 」
「昨日、聞いていたからだよ。」
「確か、人払いの魔法を…。」
「これの前には無力だけどな。」
長谷川千雨の手にはステッキが。それを見て慌てふためくネギをよそに宮崎のどかが。
「デートに行くんですよね? 」
「どーしてのどかさんまで知っているんですか!? 」
手招きすると大河内アキラ綾瀬夕映和泉亜子
「なんか、まき絵がふらふら行くから気になって…。」
「私がのどかと綾瀬さんを呼んだんだ。」
「確かに人払いの魔法がかかっていては入れなかったです。だからのどかを呼んだのですよ。」
「ご、ごめんなさいっ!! 」
謝りっぱなしの宮崎のどかに対して慌てふためくネギを尻目に佐々木まき絵はニコニコ。
「なぁんだ。結局いつもと変わらなくなっちゃったね。みんなでいこっ。」
「でも、そうしたら…。」
弱気のネギを尻目に佐々木まき絵は強引に腕組。
「今日は私とネギくんのデートなんだからねっ。」
佐々木まき絵はニコニコしているのであった

補足
過去2年綾瀬夕映とのカップリングだけれども今現在長編でまきゆえやっているので。普通に佐々木まき絵の本当の思いというのを確かめるためにネギと向き合う…。


現実に逃げてばっかりのネギは本当に佐々木まき絵と向き合うのか!? 
珍しくカップリングなしです。


後、過去2年タイトルは堀江由衣がらみなのですが田村ゆかりとか。


次回は近衛木乃香かまきゆえ長編。