雪広あやか休載日ss"チェルシーガール"

2009年最後のネギま!のss!
もう、何本書いたかもわからない(汗
誰か教えてくれるとうれしいです(マテw


今日の主人公は雪広あやか
冬休みで帰ってきたのだが…


はてさて。

それは冬休みの初日を迎えたある日のこと
スタバのテーブルにカリカリした女性と苦笑しながらそれを聞き流している女性が。
「まあまあ。」
「まったく、アスナさんはどうなのですか!? 」
「悪気があってやっているわけじゃないんだしさぁー。いいんちょって器が小さいんだねぇー。」
アスナさん! 」
「で、いいんちょはどうするの? 」
アスナさんも聞かなくてもっわかっていらっしゃるのでは? いつもどおり私の実家に帰りまして優雅に生活させてもらいますわ。まあ、愛しのネギ先生に会えないのは残念ですけど。」
「あっそう。私はこのかとせつなさんのラブラブ見せ付けられるのか。いいんちょ良いよなぁ〜。」
と、うらやましがっている神楽坂明日菜に対して雪広あやかは涼しい顔。
そこへ、雪広あやかの携帯が鳴り響く。どうやら迎えの車が来たらしい。
「あら、アスナさんとしばらく会えないのはさびしいですわ。」
「はいはい。じゃあまた始業式でねー。」
「しばらくのお別れですわね。」
そういって雪広あやかは迎えの車に戻り実家へと帰るのだった。




「お嬢様、おかえりなさいませ! 」
「お元気そうで何よりですわ。」
「お嬢様はいつまでいらっしゃるのですか? 」
「そうですわね。始業式の1日前には戻らないと心配なされるのでそれまでここにはいますわ。」
と、敷地内に車が止まると颯爽と降りる雪広あやか。降りた先でメイドさんたちがずらりと挨拶を受けながら屋敷に入る。
「久しぶりの実家ですわ。今年はあわただしかったので少しは休まないといけませんわ。それで落ち着いたらいとしのネギ先生をお呼びいたしまして…。」
ということを考えながら自分お部屋のドアを開けてぼーぜん。
ひとりのメイドがあわただしく掃除をしていたから。
「どー言うことなのですか!? 」
「ご、ごめんなさい。私今日からお手伝いすることになりまして…。それと、急遽お嬢様が帰ってくるとともみ様から聞かれましてお嬢様がかえって来られて喜ぶ姿が見たくて…。」
ともみというのは雪広あやかの姉であやかもともみの言うことには逆らえない。
「そうですか。お姉さまが言うことならば仕方がないですわ。そういえばお名前はなんと申されるのですか? 」
名前と聞かれてきょとんとするメイド。しばらくしてはっきりと告げる。
「申し遅れました。私、"河瀬ゆり"と申します。それで…。」
「それで? 」
しばらくすると雪広あやかの携帯が鳴り響く。
電話を取ると相手はともみから
「お姉さまどー言うことなのですか? 」
「どういうことって? 」
「新しく来たメイドさんが私のお世話なんて考えられませんわ! 」
「そう? あやかの好きにしていいのよ? 」
好きにしていいといわれて納得する雪広あやか
「でわ、好きになさいますわ。お姉さまは? 」
「これからまた出張よ。大晦日には帰ってくるから。」
とだけ言い残して電話が切れる。
「(好きにしてもいいといわれましたけど…。誰かに似ていませんかしら? )」
と、あれこれ詮索する雪広あやか雪広あやかが似ていると思ったのはクラスメートのひとりである佐々木まき絵のこと。
しかし、佐々木まき絵はオレンジの髪にショートヘアー。背丈もお世辞にも高いとはいえない。
しかしそこにいる河瀬ゆりは黒い髪にロングヘアー。モデルみたいスタイルに背丈もすっきりしていて佐々木まき絵だとは微塵も感じられない。
「どうかなさったのですか? あやかお嬢様? 」
「何でもありませんわ。それよりも。」
「それよりも? 」
「私のお世話をなさるんですよね。私は厳しいですわよ。私に耐え切れますか? 」
雪広あやかからきつい口調で言われるが河瀬ゆりはなぜかにっこり。
「わかりました。お嬢様の笑顔が見るためにも、私がんばります! 」
河瀬ゆりの言葉になぜか素直に笑うことが出来ない雪広あやかだった




「(何とかゆりさんの化けの皮をはがさないといけませんわ! )」
河瀬ゆりにペースをかみ乱された雪広あやかは内密に河瀬ゆりの後をつける事に。
ところが、たまにドジをするくらいで穴が見当たらない。それどころか仕事をてきぱきとこなし先輩メイドさんの言いつけをしっかり守り溶け込んでいる。
雪広あやかにとってはそれが気に入らない。
「(仕方がありませんわここはひとつ罠を仕掛けないといけませんわ。)」
そういってわざと高そうなつぼが載った台をぐらつかせるように仕掛ける。
そして河瀬ゆりが近づいたところで割らせる。
もし佐々木まき絵であればリボンを使って何とかするはず。
自分は物陰に隠れてじっと息を潜める。しばらくすると掃除用具を持って河瀬ゆりが通りかかる。
「(今ですわ!! )」
そういってわざと引っ掛けつぼを落とす。もちろんバランスの悪い台はすぐさま倒れつぼも落ちようとしていた。
しかし、河瀬ゆりはつぼにダイブして落ちて割れる寸前にキャッチしてしまう。それを見ていた雪広あやかはぼーぜん。
「昨日までこんな危ないことはなかったのですが…他の人に連絡しておかないと。」
と、つぼを持ってそそくさと立ち去り雪広あやかは歯軋り。
「(どー言うことなのですか!? でも、あの運動神経のよさは絶対にまき絵さんですわ!! )」
それからしばらくして他のメイドさんたちに河瀬ゆりの評判を聞いてみることに。
「河瀬さんってどうなの? 」
「あの子…意外としっかりしていての見込みが早いというか…少しお馬鹿なところもあるけど…しっかりやっていますわよ。」
「そうですか…。」
「実を言うとちょっとした事故があったのですが河瀬さんそのままダイブなさりまして…。」
そういうとメイドは少し考え込んでしまう。
「そういえば…河瀬さん、高校時代運動神経すごく良くてダンスをしていたとか言っていましたけど。それが? 」
「そうですか。だからあの位置でもつぼをキャッチできたのですね。」
ところが、とあることにメイドが気づいてしまう。
「そういえば・・・河瀬さんがさっきつぼが載っていた台がぐらついていて壊れそうだったと聞きましたけどお嬢様何か知っているのですか? 」
「い、いや何でもございませんわ。それがどうかなされたのですか? 」
「何かいたずらして河瀬さんをいじめたということではないんでしょうね? 」
鬼気迫るメイドに対して雪広あやかはたじたじになり結局話すことになりたっぷりとお灸をすえられる羽目になったのだった。




「今日はお出かけなさりますわよ。」
「お出かけですか? 」
「ゆりさんも準備なさい。」
「は、はい。」
雪広あやか河瀬ゆりを連れて出かけることに。
「で、どちらへ? 」
「お出かけといったらお買い物以外に何があるんですか!? 」
「そ、そうですか。」
と天然ボケをかます河瀬ゆりにツッコミを入れる雪広あやか
そうこうしているうちにお迎えの車が来たので二人が乗り込む。
雪広あやかには考えることが。
「(そういえば由ゆりさんの私服姿を見ていませんわ。もしかしたらメイド服以外持ち合わせていないのでは? )」
と、なぜか怪しい顔をする雪広あやか。そうとも知らず河瀬ゆりはニコニコ。
車が着いたところは1軒のブティック。
「(もし、まき絵さんでしたら絶対に子供っぽい服を選びますわ。)今回は私が出しますので好きな服を選びなさい。」
雪広あやかから言われてきょとんとしてしまう河瀬ゆり
「え? 良いのですか? では、お言葉に甘えて…。」
そういって服を選ぶ河瀬ゆり。それを眺めながら自分も買い物をすすめる。
「お嬢様、お嬢様っ。」
と、呼ぶ声がするので言ってみると試着室の中から手だけ出している河瀬ゆり
「どうかなさったのですか? 」
そういってカーテンを開けると大人とも子供と思えない格好をしている河瀬ゆり
「あの…。私、お嬢様のご期待に沿えることが出来なくて…。」
とはいえ着こなしは完璧。どこをどうつっこんで良いのかがわからなくなる雪広あやか
「…お似合いですわよ。」
「あ、ありがとうございます。」
と、二人そろって顔を真っ赤にする。お買い物を終えてスタバで休憩していると雪広あやかは何かにちらり。
「どうかなさったのですか? 」
河瀬ゆりも見るとクリスマスの飾り。
「いえ、何でも。」
「…隠し事はいけないと思いますよ。」
河瀬ゆりがにっこりすると雪広あやかは顔を真っ赤にしながら経緯を話すことに
「弟のことを思い出してしまいますわ。本当だったら一緒にクリスマスを楽しむはずだったのですけど…。」
「弟さん? 」
「でも、私に弟なんていませんわ。」
すると河瀬ゆり雪広あやかの手を握る。
「…私じゃ駄目ですか? 」
「そ、そんな事ありませんわ!? 」
すると白いものがちらほら。都会といわれている麻帆良でも冬になれば雪はちらつく。
「そろそろ帰りません? 」
「そうですわね。」
雪広あやかは立ち上がり車を呼びつけるのだった。




雪広あやかの内線電話が鳴り響き眠気眼をこすりながら電話を取る雪広あやか
「お嬢様、お客様がお見えになられてますけど? 」
「わかりましたわ。」
迎えに行ってみると神楽坂明日菜
「やっほー。いいんちょが暇だと思っているから遊びに来ちゃった。あ、後ネギはいないから。」
きっぱり言い切る神楽坂明日菜に対して怒る雪広あやか
アスナさん! 」
そういって屋敷の中に通す雪広あやか
「いったい何のようですか? 」
河瀬ゆりちゃんって言うメイドさん来ていない? 」
それを聞いてジト目になる雪広あやか
「どういうことですの。」
いいんちょだますわけじゃなかったけどさぁー。正体知りたくない? 」
それを聞いて首をかしげる雪広あやか
「じゃ、入ってきて。」
するとドアが開いて出てきたのは佐々木まき絵。髪は黒いままではあるがいつもの髪留めがトレードマークですぐにわかる。
アスナ、もう、いいんだよね? 」
アスナさん、いったいこれはどー言うことなのですか!? きちんと説明なさい!! 」
すると厳しい目に変わる神楽坂明日菜
「…また失格呼ばわりしたんだって? まきちゃん真に受けていたわよ。」
と、話は数日前にさかのぼる。
終業式が終わり寮へと戻ると大広間でしょんぼりしている佐々木まき絵が。
「まきちゃん、どーしたの? 」
「あたし失格じゃないよね、ないよね? 」
「はぁ? 」
聞いてみると雪広あやかにまたなじられたらしい。それを聞いて神楽坂明日菜も頭をかきかき。
「まったくあのバカいいんちょ。私に勝てないからって。うーん…。」
「どうしたでござるか? 」
と、思案していると後ろから長瀬楓が声をかけてくる。
とりあえず事情だけ話す神楽坂明日菜
「うーん。いいんちょ殿は頑固でござるからなぁ…それにしても少し度がひどすぎるでござる。」
「何とかとっちめないといけないんだよねぇー。」
「3人よれば文殊の知恵とは言うがなかなかいいアイデアが出てこないでござる。」
「わかった! 」
そういって神楽坂明日菜がつれてきたのは綾瀬夕映古菲
バカレンジャーで集まって何とかアイデアを出そうと考えたのだった。
「どうかしたのですか? 」
事情だけ話す神楽坂明日菜
「それは無理アルね。いいんちょは頑固者アルね。」
「あきらめてどーすんのよ! 」
いいんちょさんのそばに居るのはどうでしょう? 」
「でも、アスナ殿とかがやって失敗したのでは? 簡単な変装だったらばれるでござるよ。」
するといいアイデアが思いついたのか長瀬楓綾瀬夕映の肩を叩く。
「あの時は夏美ちゃんがドジ踏んだからしょうがないけど今なら完璧な方法があるわ! 」
「どんな方法アルか? 」
アーティファクトを使うのよ。」
神楽坂明日菜の発言に全員ぼーぜん。
「役に立つかどうかはわからないですけど…。」
「物は試しでござるよ。来れ! 」
すると布切れがが出てきてバカレンジャーを包み込む。
入った先はどこかのスタジオのメイクアップルーム。
「え? 何をするの? 」
「まきちゃん座って。今から、まきちゃんを誰から見てもまきちゃんに見えないようにする作戦開始するわよ! 」
と、神楽坂明日菜佐々木まき絵に化粧している合間に綾瀬夕映アーティファクト河瀬ゆりのデータを出してウィッグやら服装とかを用意する長瀬楓古菲
もちろんオレンジの髪は黒い髪に。
「あ、ウン…これつければいいんだよね? 」
すると綾瀬夕映が思案顔。
「確かに格好はまき絵さんではないですが背丈でばれてしまいますよ。」
「その辺は抜かりはないわよ! 」
と、用意したのは年齢詐称薬。
「え? 子供になったらいいんちょのそばに入れなくなっちゃうけど…。」
「逆よ。」
と言って青い飴玉を飲ませると大人の姿に。
「なるほど、大人にするのですね。」
「えっと・・・わぁ。すごーい。なんだか私じゃないみたい。でも…。」
「確かに後ろ盾がないとまき絵殿でも難しいでござるな。」
と、長瀬楓は考え事をしていると神楽坂明日菜はどこかに電話をしていた。
「どこに電話をしているのですか? 」
「もしかしていいんちょのお姉さんのところ? 」
「なんで、いいんちょの姉がアスナと仲良しアルか!? 」
「確かアスナさんとまき絵さんと夏美さんでいいんちょさんのお姉さんにお世話になったことがあるときいたですよ。」
「(もしもし、ともみさんですか? 私、神楽坂明日菜です。えっと折り入ってお願いがあるのですが…。えっと、一人働きたいという人がいまして…。まじめですよ。)」
全員が首をかしげる神楽坂明日菜だけにっこり。
「これでオッケー。ともみさんが受け入れてくれるって。」
河瀬ゆりに化けた佐々木まき絵はどぎまぎ。
「大丈夫かなぁ…。」
「大丈夫よ。魔法世界で同じ事やっていたんでしょ? 」
「自身を持つですよ。まき絵さんだったら大丈夫です。」
「がんばるアルよ。」
まき絵殿・・・もといゆり殿だったら出来るでござるよ。」
「ウン…がんばる。」
しばらくするとともみさんから連絡を受けてやってきた車に乗り込むのだった。
そのいきさつを聞いた雪広あやかはぼーぜんとしながらも佐々木まき絵のところへ詰め寄る。
まき絵さん! 」
すごまれて何も言えない佐々木まき絵。またなじられるのかと思えば頭をなでなで。
「まあ、合格とは言えませんがしっかり出来てましたことよ。」
「あ、ありがと…。」
まき絵さんはやれば出来るのですからもっと自信を持ちなさい! 」
「う、ウン…。」
「良かったじゃない。これでいいんちょも認めてくれるはずよ。」
「まあ、そういうことにしておきますわ。それよりもせっかくアスナさんが来たのだからお茶にしませんこと? いいお茶が入りましたのよ。」
「じゃあ、わたし準備…。」
佐々木まき絵が準備しに行くとするが雪広あやかが止める。
「今日はわたしが入れますわ。まき絵さんはそこに座ってなさい。」
「じゃ、わたしコーヒーがいいな。」
アスナさん! 」
「えへ。」
と、いつものやり取りをしながらも雪広あやかはお茶の準備をするのだった。

補足
雪広あやか×佐々木まき絵
どうもいいんちょが上でまき絵が下というイメージを新房に植え付けられたのですが、ネギま!バイブルを見ているとどうもそんな事はなく友人でよきライバルだとか…。


変な誤解を植え付けないでください(つд')ノ
ちなみにところどころに出ている"河瀬ゆり"という名前は実写版ネギま!佐々木まき絵を演じていた女優さんの名前です。最近姿を見なくなったのだがレオパレスのCMに出ていたらしいです。


次回は朝倉和美誕生日。