近衛木乃香誕生日ss2〜Merry,merrly〜

前代未聞、今日はネギま!ツッコミとダブル体制
いろんな意味で地獄の3連荘とかぶせないでほしかった


それはそうと今日ははんなりなお嬢様、近衛木乃香が主役
とある人に怒っているみたいだけど…


以下、ヨムヨム

それはとある日の夕方。
生徒会の仕事が終わった近衛木乃香はとある人を見かけた。
それは桜咲刹那
気づかないように、そっと近づき飛び掛る。
「せっちゃーん!! 」
「お、お嬢さまっ!! 」
何の前触れも無く飛びつかれた桜咲刹那は顔を真っ赤に。
しかしながら、近衛木乃香は不満顔。
「また、お嬢様言うた。」
それを聞いて桜咲刹那は顔を真っ赤に弁解しようとする。
「じゃあ、何で"このちゃん"言わないん? 」
「そ、それは…。」
「"私はお嬢様をお守りするのであってそれ以上の一線は越えてはいけないのです"やろ? 」
「な、何でそのことを!? 」
近衛木乃香桜咲刹那の言うことを一字一句覚えてしまい目を点にする桜咲刹那。それでも近衛木乃香の怒りは収まらない
「うち、せっちゃんがこのちゃんって呼ぶまで口きかへんから! 」
そういってぼーぜんとする桜咲刹那を尻目にすたすたと立ち去ってしまう近衛木乃香だった




「このかさん…どうかしたのでしょうか? 」
「さぁね。」
ネギが帰ってくると布団にうずくまっている近衛木乃香が。
「このかさーん。出てきてくださーい。」
その問いかけには無反応。さすがのネギも首を傾げてしまう。
「どうしましょう…このままだと晩御飯がアスナさんの…。」
「なぁに、私のご飯が食べれないって言うのよ? このバカネギ! 」
それを聞いて神楽坂明日菜はネギのアタマをぐりぐり。そして咳払いをする神楽坂明日菜
気まずい雰囲気を感じたのかネギは退出してしまう。
「何があったのよ? 」
そう言っても出てくる気配がない。
「まさに、天の岩戸って言うわけね。踊っている暇なんてないから強引に開けさしてもらうわよ! 」
そういって強引に引っぺがすとうずくまっている近衛木乃香がむき出しに。
「せっちゃんなんか嫌いや…。」
「どーしたのよ? いじけてたってしょうがないでしょ? 」
神楽坂明日菜は膨れたままの近衛木乃香を強引に引っ張り出す。近衛木乃香の目の前にはコーヒーが
「刹那さんとの間に何があったの? 」
コーヒーを飲みながら近衛木乃香はぼそりぼそりとしゃべりだす。
「せっちゃん、うちの事"お嬢様、お嬢様"って…。」
「しょうがないでしょ? 刹那さんはこのかのことを護るのが役目なんだから、わかってあげたら? 」
「護られてばっかりは嫌や! うちも護りたい! 」
それを聞いて神楽坂明日菜は呆れ顔。
「はいはい。で、このかはどうやって護りたいの? 」
そういわれると黙り込んでしまう。
「このかも刹那さんも意固地なのよ。とりあえず、今日は忘れる。いいわね! 」
そういわれれてもうなづくことしか出来ない近衛木乃香
「ほら、夕飯にするわよ。いい。ネギの前で不機嫌な顔しないでね。」
その問いかけには黙ってうなづいているだけの近衛木乃香であった。




その翌日。
近衛木乃香は強引に神楽坂明日菜にたたき起こされる。
「ほら、天気いいから、遊びに行くわよ! 」
「でも…。」
「刹那さんのことは思い出さない。いいね? 」
うなづいているだけの近衛木乃香。だが神楽坂明日菜がひょんな光景を目にする
それは佐々木まき絵に引っ張られている桜咲刹那。しかもいつもの制服姿ではなくなぜかかわいい格好。
「ついていくわよ。」
「やて、そない事どしたら…。」
過去にもほいほいついていって怒られた経験があるがそんな事お構い無しに後をついていく神楽坂明日菜近衛木乃香
そんな事も露知らず、佐々木まき絵桜咲刹那は電車に乗り込み後をついていく神楽坂明日菜近衛木乃香
着いたところは渋谷。
「こないなとこ来てなにしはるつもりなんやろ…。」
「遊ぶのよ。ほら、このかも。」
と、強引に二人の後をついていくが露骨についていけば相手は勘が鋭い佐々木まき絵なだけにばれる。
後をついていくが同じところには行かずに近辺で遊ぶ。
「ねぇねぇ、似合う? 」
神楽坂明日菜近衛木乃香に見せ付けるがそっけない。
「そないなの見せられても…。」
「忘れる! いい? 」
迫られてうなづくだけの近衛木乃香だったがとあるものを持ってきて神楽坂明日菜に見せる
「ねこみみ〜。」
それを見て噴出す神楽坂明日菜
「お似合いじゃん。それでいいのよ。」
「んなら、どんどん遊ぶえ〜。」
と、なぜかにこやかな近衛木乃香。渋谷で思いっきり遊ぶ二人。
お昼時になったので近くのカフェで一息。ふと気になったのか神楽坂明日菜近衛木乃香に尋ねてみる。
「このかにとってさぁ〜。せつなさんってどんな感じだったの? 」
「せっちゃんはかわいかったんやし、うちのこと"このちゃん、このちゃん"ってよんでくれたんやで。」
「ふ〜ん。」
「でもな、久しぶりにおうたらすごいどエライかたくなになってしもたんやし。うち、悲しくなってしもた。よう、元には戻れへんんやなぁ…。」
「そんな事ないよ。刹那さんはこのかの事を護らなければいけないのよ。それに、せつなさんはあなたのことをおもっているのよ。すこしはわかってあげたら? 」
「そうなんや…。」
とパスタをたべながらいじいじする近衛木乃香。それを見ていた神楽坂明日菜が一喝
「このかって意外とくよくよする方なんだ。」
「そないな事ないわ。そないな事言わはったら昔のアスナかてネクラやったではおまへんの。うちがおいやしたさかい今のアスナがおるんではおまへんのかいなぁ…。」
その一言に慌てふためく神楽坂明日菜
「ち、違うってば!! 」
その慌てふためく神楽坂明日菜を見てニコニコする近衛木乃香だった。




その後も二人で遊ぶ。が、桜咲刹那のことを思い出し、探し回ると公園に行くところを目撃する。
もちろんばれないように物陰に隠れて様子を伺う。
「なんを話したはるんやろう…。」
と、いぶかしげに疑う近衛木乃香だったが神楽坂明日菜がドジ踏んでしまい物音を立ててしまう。
さすがにこうなってしまうと佐々木まき絵も警戒してしまう。
「わかっていたよ、つけてきていたの。そんなこそこそしていないで声かけてくれればよかったのに。」
するとばつが悪そうに出てくる神楽坂明日菜近衛木乃香桜咲刹那はつけられていた事にびっくりして逃げようとするが佐々木まき絵がつかんで離さない。
「ほら、このかも。逃げない。」
そういって神楽坂明日菜近衛木乃香の肩をそっと押し佐々木まき絵桜咲刹那の肩を押し二人が視線を合わせようとするがばつが悪いのかふたりともどぎまぎ。
「…せっちゃん、ごめんな。うち、アスナに怒られてもうた。」
しょんぼりしている近衛木乃香を抱きしめる桜咲刹那
「…わかってあげられなくてごめんね。このちゃん。」
このちゃんと聞いて感激する近衛木乃香
「やっとわかってくれたん!! うち、むっちゃうれしい!! 」
そのバカップルぷりを見て神楽坂明日菜はアタマをかきかき佐々木まき絵はにっこり。
「なぁんだ、このかも結局刹那さんのこと嫌いじゃなかったんじゃない。」
「でもさ。よかったじゃない。私たちの力で仲直りできたんだよ。」
「…そうね。」
結局、神楽坂明日菜佐々木まき絵近衛木乃香桜咲刹那を抱きしめているのを見ているのだった。




それからしばらくして、桜咲刹那を見かけて飛びかかる近衛木乃香
飛び掛られた方の桜咲刹那は顔を真っ赤にしてしまう。
「お、お嬢様、おやめください。」
それを見て膨れる近衛木乃香、すかさず言い直す桜咲刹那
「このちゃん、どうしたの? 」
それを聞いてまたにっこりする近衛木乃香
「うち、せっちゃんのこと大好きや! 」
「私もですよ。このちゃんが悲しむ姿、見たくないですから。」
それを聞いてニコニコする近衛木乃香
「ねぇねぇせっちゃん、ウチの事好き? 」
それを聞いてどぎまぎするが桜咲刹那はすかさずこう返す。
「私も、このちゃんの事大好きだよ。」
それを聞いた近衛木乃香はずっとニコニコしていたのであった。

補足
1月の桜咲刹那誕生日の近衛木乃香サイドから見たお話。
桜咲刹那が悩んでいる以上に近衛木乃香も悩んでいると言うお話。


もっとも、このひとはせっちゃんラブでどうも受け入れられないと言うのが主だったのではないかと(マテw
そして、神楽坂明日菜近衛木乃香という黄金カップリングでのお話。


ネットラジオでも言ったけど神楽坂明日菜近衛木乃香は二人で支えあっていると思うのですが…


この後、ネギま!ツッコミなのでそこでこれから先を