誰得? 週刊将棋ニュース2月13日号

先週からいきなり始まった将棋界の1週間の動きを伝えるニュース。コンセプトは"わからない人は置き去りにします"という不親切極まりないとか(こら


とは言うもののあまりにも不親切なのもあれなので昇段規定と順位戦竜王戦の仕組みだけでも

[昇段規定]
・勝ち数(五段100、六段120、七段150、八段190、九段250。但し昇段後勝ち数はリセット)
順位戦で昇級するたびに(C1五段、B2六段、B1七段、A級八段、名人九段)
竜王戦で連続昇級するか3回優勝
竜王戦1組昇級すると七段。竜王位獲得で八段
・全棋士参加棋戦で優勝(ただこのラインが曖昧。おそらく7大タイトルのことを差していると思われ)
・タイトル挑戦で昇段、タイトル獲得すると七段
・類まれなる成績で昇段することも(過去2回しかない。1回目は阿久津主税六段の朝日杯優勝、菅井竜也四段のネット最強戦優勝。段位は当時。)
・女子もほぼ同じだけどタイトル戦で優秀な成績を収めると昇段することも(長谷川優貴アマがマイナビ女子オープン4強で初段・タイトル挑戦で二段昇段)


[名人戦順位戦の仕組み]
・A・B1・B2・C1・C2の5クラス制。デビューするかフリークラスから脱出するとC2格付けに
・A級とB1級は総当たり戦。それ以外は10戦
・A級1位が名人挑戦。下位2名が降級
・B1は上位2名昇級。下位2名が降級
・B2・C1は上位2名昇級。下位20%に降級点がつき2点で降級。ただし、5割以上の成績で降級点は消滅
・C2は上位3名昇級。下位20%に降級点がつき3点でフリー転落。5割以上の成績とっても消えるのは1点のみ
・フリー脱出はいろいろあるけど基本的には30戦で6割5分以上の成績


[竜王戦の仕組み]
・1〜6組の全員参加棋戦
・1組は5人(1・2位、3位決定戦の1人、4位決定戦の1人、5位決定戦の1人)が本選トーナメント進出。4人降級
・2組は1・2位が本選トーナメント進出(+昇級)。それ以外に昇級者決定戦が行われ2人昇級、4人降級
・3〜5組は1位本選トーナメント進出、2位昇級。それ以外に昇級者決定トーナメントが行われ2名昇級。4名降級
・6組は1位本選トーナメント進出、2位昇級。それ以外に昇級者決定トーナメントが行われ2名昇級。さらに昇級者決定トーナメント決勝戦の敗者同士のプレーオフで1名昇級
・そのあと本選トーナメントが行われ決勝戦は3番勝負。1組優勝はスーパーシードなのに挑戦権が得られたのが丸山忠久九段のみ

と、言う基礎知識でここから将棋ニュース


佐藤天彦六段が連続昇級!
順位戦C級1組一斉対局が2月7日に行われ7勝1敗で首位に立った佐藤天彦六段が小林健二九段に勝ち1戦残してB2に昇級決定。これで佐藤六段は前期のC1昇級についで連続昇級することに。残り1枠は今のところ7勝2敗で稲葉陽五段が有利に。また富岡英作八段と内藤國男九段に降級点がつき大平武洋五段と塚田泰明九段が5割以上の成績を取ったため降級点が消滅することに


羽生善治2冠に挑戦するのは?
羽生善治2冠が持っているタイトルでもある王位戦棋聖戦の挑戦者決定戦がスタート。王位戦はシード4名と予選勝ちあがりの8名が紅白に分かれリーグ1位で決定戦が行われ勝者が挑戦する仕組みに。白組は前期1位の藤井猛九段が日浦市郎九段を退けたものの紅組首位で王位奪還を目指す広瀬章人七段は船江航平四段に負けるという波乱の一幕も。そして棋聖戦挑戦者決定トーナメントも開幕し橋本崇載七段(当時)が広瀬章人七段に快勝するも佐藤康光九段は中村太地五段に敗れ、3個目のタイトルを狙う久保利明2冠は阿久津主税七段に勝利


・やり直しとやり直しの末に…?
2月8日に行われた第43期新人王戦永瀬拓也四段ー小泉祐三段戦において持将棋千日手差し直しが連続発生する珍事が結果は永瀬四段が勝利


・羽生2冠絶好調!
昨年度は名人と王座を失った羽生善治2冠だが11日に行われた朝日杯将棋トーナメントで菅井竜也五段を破ると決勝では郷田真隆九段を破った広瀬章人七段との決勝になるが78手で快勝2年ぶりの2勝目。さらに12日放映のNHK杯将棋トーナメントでも郷田真隆九段を破りベスト4に進出し4連覇まであと2勝。次週、木村一基八段ー畠山鎮七段との勝者と戦うことに。


次週の将棋ニュースは21日更新