Pink Generation〜少女たちのジダイ〜Vol.28"村上夏美の場合"

麻帆良のハムスター村上夏美の回
存在感が無いとかちづ姉のおもちゃだとかネギくんに興味が無いクラスメートだとか言われている人ですが誕生日の1回目はネギと絡ませました(何


ちなみに誕生日・休載日・この系・ネコミミと全部で主人公をしているクラスメート。ちなみに4種全てで主人公なのは綾瀬夕映大河内アキラ佐々木まき絵とか。
絡みも那波千鶴雪広あやか和泉亜子大河内アキラ佐々木まき絵まではいいのですが綾瀬夕映とか神楽坂明日菜とか接点ないクラスメートとも絡んでいるとかw

世界樹の枝について調べてもらいたいの! 」
高森聖奈がそういった瞬間長谷川千雨は凍りついた。
そして、その後ぼそりといって高森聖奈の首を絞める。
「お前、正気か!? "世界樹の枝"は秘密結社だぞ!! 」
「それどころの騒ぎじゃないんだ。図書館島で襲ってきたしネギ先生のこともかぎつけている。それだけじゃなくってこれ以上犠牲が増えそうで…。」
「で、何を調べるんだ? 」
「何で世界樹を狙っているか。」
「調べは付いているんじゃないか? 」
「それが朝倉さんやハルナさんに調べてもらっているんだけど全然見当が付かないんだ。」
高森聖奈から告げられた瞬間、長谷川千雨は頭を抱える。
「あいつらじゃ当てにならないだろ。わかった。何とかしてやる。」
「ありがと。ちうちゃんだからやってくれないかと…。」
そういった瞬間長谷川千雨は凍りつき手近にあった凶器で殴打。
「その名前は出すな!! 」
「はい、わかりました。」
と、頭を抱えながら部屋から外に出ると誰かに呼び止められる。
「高森さん、こんなところに居たんだ。」
呼び止めたのは大河内アキラ
「あれ、大河内さん。わたしに用が? 」
「いや、忙しいんだったらいいんだけど今度亜子と村上で遊びに行くんだ。」
「村上?? 」
聞いたこと無い名前に首を傾げる高森聖奈。
「友人なんだ。でも、自分の事"地味だから"とか言っているんだけど…。」
「ああ〜。あの中学生に見えない人と一緒にいる。」
ちょっと前に那波千鶴から相談されたのを思い出すがそれを聞いた大河内アキラは目を点に。
「そのことあんまり千鶴さんに…。」
「わかってる。実を言うと追い掛け回されてネギを刺されそうになったことが2、3度あるから…。」
と、高森聖奈も頭をかきかき。
「で、どうする? なんか、込み入った…。」
そう言い出すと高森聖奈は首を横に振る。
「そ、そんな事無いよ!! 」
「良かった。じゃあ、今度の日曜日に。」
と、大河内アキラがにっこりするのを見て何故かほっとする高森聖奈だった。




「で、誰よ? 」
「なんや高森さんやない。」
和泉亜子はニコニコしているが村上夏美はいぶかしげな視線を高森聖奈にぶつけ、高森聖奈は何故かがくがく。
「そんな、高森さんは悪い人じゃないから。」
と、大河内アキラが間に入る。
「ほんとに? 」
「夏美ちゃんも疑り深い人なんやなぁ〜。」
「ち、違うって!? 」
和泉亜子が言うとすぐさま村上夏美が否定する。
「で、どうしようっか? 」
「せっかくやからショッピングせえへん? 」
「うん、いいよ。」
と、一応村上夏美もにっこりして4人でショッピングに。
ブティックに行くと村上夏美と高森聖奈の二人っきりになってしまい、二人そろって何故か目をそらしてしまう。
「ど、どうしよう…。」
「どうしよう…。」
と二人そろってもじもじしているが偶然に手が触れてしまう。
「ひゃあっ!? 」
高森聖奈はびっくりしてしまうが何故か村上夏美はジト目に。
「何よそれ。」
「…意外と冷静なんだね。何で、そんなに冷めてるの? 」
「変な人ばっかりだから。」
それを聞いて高森聖奈は苦笑して村上夏美はぽかぽか。
「何で笑うのよー!! 」
「だって、転校してきた時に思っていたことだもの。現に…。」
そういうと高森聖奈は両手で数えて何故かどんよりし、村上夏美はびっくり。
「確かにおかしい人ばっかりだけどそんなにびっくりすることなの!? 」
「事あるごとに絡んでくるんだけど。」
「うちのクラスの人はそういう人ばっかりだから。現に、アキラだってそうだよ。」
「どういうこと? 」
「下手な変装してわたしに近づいて来て"滝沢結貴ですっ"なんてかまととぶるんだよ。」
「わかった。そういう目でわたしの事見てたの?  」
と、尋ね返すとうなづく村上夏美
「だって…普通じゃない人ばっかりだから。」
と、何故かいじける村上夏美
「それだったら、おめかしでもしたら? 」
「そ、そそそそそんな事!? 」
と、慌てふためく村上夏美
「もう、かまととぶっちゃって。」
そういわれると村上夏美は顔を真っ赤にするのだった。




「さて…。」
村上夏美を前に高森聖奈は悩んでいた。
ショートカットにくせっけでそばかすの村上夏美を変えるといっても難しい。
「で、どうするの? 」
「うーん…。」
と、取り出したのはコンパクト。とりあえず化粧してそばかすを隠してみることに。
「こんなの、どう? 」
「えっ!? ちょっと、こんな服着た事ないから…。それに、何これ!? 」
と、手渡されたのは矯正ブラ。
「いいから、いいから。」
と、高森聖奈はにっこり。いぶかしげな目をしながらも村上夏美は試着室へ。
数分後に出てきた村上夏美はファンシーな服を着て矯正ブラで少しだけ胸が膨らみまるっきり別人に。
「こ、これが…わたしですか?! 」
それを見た高森聖奈はにっこり。
「すごいすごい。」
「それって自画自賛じゃないですか? 」
思わず村上夏美がツッコミを入れる。
「でも、自分は変われないって思っていたらだめよ。自分から変わろうとしないと。かわいいんだから。」
と、いわれて村上夏美は顔を真っ赤に。そこに和泉亜子大河内アキラが戻ってくる。
「どちらさまですか!? 」
「も、もしかして…村上?  」
村上夏美の変わり様に和泉亜子はびっくり。
「へぇー。夏美ちゃんこんな変われるんや。もしかしたら聖奈さん、魔法使いかも知れへんなぁー。」
「…そのとおりなんだけど。」
「そ、それは!? 」
和泉亜子のため息に大河内アキラがまじめに返してしまい慌てふためく高森聖奈。
「本当なんですか!! だったら証拠を!! 」
と、村上夏美に迫られて高森聖奈はたじたじになるのだった。




「はぁー。やっぱりこの学校は変わり者が多い。」
その翌日教室で深いため息をつく高森聖奈。あの後、村上夏美をごまかすので精一杯。代わりに大河内アキラが夕飯をおごってくれたが自己嫌悪に。
「村上さんも普通かと思っていたけどやっぱりあの子も変わり者…。」
「わたしをそんな目で見ないでよ!! 」
「!!?! 」
顔を上げるとそこにいたのは渡辺奈津美ではなく村上夏美。化粧も格好も普通なのだが何故か矯正ブラだけはつけている。
「な、何で村上さんがそこに!? 」
「昨日のお礼を言いにきたの。昨日はどうもありがと。でも、あなたのことを好きになったんじゃないんだからね!? 」
「何でツンデレなんだろう…。」
と、思ったがあえてそこは聞かないことに
「本当は恥ずかしいんじゃないの? 」
高森聖奈は少しだけからかってみると案の定顔を真っ赤に。
「そ、そんな事無いんだから。それに…。」
「夏美ったら、食いしん坊なんだから。」
「ち、ちづ姉!? 」
村上夏美の後ろには那波千鶴が。
「昨日は夏美がお世話になったみたいで。」
「そ、そんな事ありません!? 」
「もぅー。高森さんも謙遜しちゃって。本当は夏美のことが好きなんじゃないの? 高森さんも食いしん坊なんだから。」
「は? 」
ちづ姉…。何言ってるの? 意味わかんないって!? 」
「あらあら。」
ぼーぜんとする村上夏美と高森聖奈をよそに那波千鶴は一人ニコニコしているのだった。

補足
変装を見破るねたが多い村上夏美
今回、もしやしたらばれるのでは? と思ったのですがそこは高森聖奈のほうが一枚上でした(ぇ
矯正ブラとか言っているのですがいわゆる"寄せてあげるブラ"のこと。


村上夏美も化粧すればきれいになれるのに
とかパクティオカード見ていて思ったこと


次回雪広あやか