Pink Generation〜少女たちのジダイ〜Vol.27"宮崎のどかの場合"

人呼んで魔性の女とか(まて


エヴァンジェリンの次なので続きで話を作られる場合もしばしば。誕生日・休載日・この系ssで主人公を。
絡みは綾瀬夕映早乙女ハルナ近衛木乃香はいいのですが佐々木まき絵大河内アキラ明石裕奈と何故か運動部との絡みが多いとか。

とある日の早朝。高森聖奈の携帯がけたたましく鳴り響く。
「ふぁい。もひもひ。高森で…。」
「明菜がいないのよ!! 」
電話の主は仙崎直美。
「どこかほっつき歩いているんじゃないんですか〜? 」
「昨日の夜から帰ってないのよ!! あらかた行きそうなとこ探したけどいないのよ!! 優花に聞いても知らないっていうし。」
「執行委員権限で探せばどうですか〜? 」
「個人的な要因で使えば後が怖いから!! 」
「そうですか…後で渡辺に悟られないように探しておきます〜。」
とだけ言い残して二度寝する高森聖奈。
けたたましくノックする音が聞こえたのはそれからしばらくたった後。
もちろん、無視。
しばらくするとあきらめたのか聞こえなくなる
が、数分後に鍵が開けられる。
「聖奈さん、起きるですよ。」
ベッドのそばには綾瀬夕映が。
「ちょっ!! あなたにプライバシーという言葉は無いの!! 」
「それどころではないです。」
追い返したかったがてこでも動きそうに無い綾瀬夕映に高森聖奈は観念。
「綾瀬さん、ちょっと待って。すぐ準備するから。」
と、綾瀬夕映を部屋の外に出して身支度を始める。
「で、用件は? 」
そういうと強引に手をひっぱりとある場所へと連れて行く。
「のどか、つれてきたですよ。」
と、ノックするとニコニコしている宮崎のどかとベットで寝ているイヌミミと尻尾を出したままの大西明菜。
「どうして…ここに? 」
「わたしが連れてきたです。寮の前でおびえていたです。仕方が無くつれて来てのどかの部屋に入れたですよ。」
「でも、そんな事したら…。」
「わたしは、そんな事、気にしてないよ。」
と、宮崎のどかはにっこり。
「何があったのですか? 」
「たぶん、優花ちゃんにまたからかわれたんじゃないかなぁー。」
と、たぶらかしてごまかそうとするが宮崎のどかの手には1冊の本が。
「…本当のこと、話してください。」
と、問い詰めようとするが反応せず宮崎のどかは首を傾げてしまう。
「(これは逃げ切れたかなぁ…。)」
と思ったのもつかの間。宮崎のどかの指には怪しげな指輪が。
「のどかの前にそんなごまかしは聞かないですよ。」
「汝真の名を問う…。」
と、いわれ真っ青にしたのは言うまでもない。




「…なぜ、そのようなことを黙っていたのですか? 」
世界樹の枝はわたし達の手に負えなさ過ぎる。ましてやこれ以上みんなを巻き込むわけには…。」
「そんな事…無いですよ。ゆえゆえも厳しい顔。しないの。」
「そうでしたね…。」
宮崎のどかがにっこりしてその場を納める。
「きっと大丈夫。この学園の人たちはそういうことに慣れているから。」
「でも、あっちはそれ以上に…。」
と、1冊のファイルを見せる。それは"麻帆良学園の欠陥"と書かれたファイル。
「これは…。」
「綾瀬さんには前にも見せたものなんだ。」
「…綾瀬さん呼ぶのはやめてといったはずです。」
綾瀬さんとうっかり言ってしまい綾瀬夕映はそのことにツッコミを入れる。
その間に宮崎のどかはファイルの中身をぱらぱら。
「大体、わかりましたー。」
「早っ。」
世界樹の枝の人たちはー、世界樹を解放してー。魔力を世界にいきわたらせるみたいですー。」
「そうしたら、魔法の存在がばれてしまいこの世界は混乱してしまうです。」
「それがこの人たちの目的みたいですー。」
「何とかしてとめないといけないです。でも…。」
と、考え込んでいると大西明菜がおきだしてくる。
「起こしちゃったです…。」
大西明菜は眠い目をこすると綾瀬夕映に抱きつき泣き出してしまう。
「明菜さん、どうしたのですか? 」
「怖かったんだよね? 」
と、高森聖奈が問いかけると大西明菜はうなづく。
「大丈夫だよ。わたし達、明菜ちゃんの味方だから。」
そういうとまたうなづくだけの大西明菜。とりあえず宮崎のどかが大西明菜に朝ごはんを出すと一瞬でぺろり。
「食い意地だけは張っているんだから。」
高森聖奈がぼそりつぶやくと大西明菜はにらみつけるだけ。
「良かった。元気になって。そうだ。明菜ちゃん、行きたいところある? 」
宮崎のどかがそういうと大西明菜はぼそり。
「水族館に…行きたい。」
そういうと宮崎のどかはにっこりしたのだった。




水族館に着くと大西明菜は一番大きい水槽に顔をべったりつけて魚を眺めている。
「本当に明菜ちゃんってお魚好きなんだね。」
「大好きだよ。」
とにっこりするが綾瀬夕映は考え事を。
「ゆえちゃん、どうしたの? 」
「明菜さん…なんか口数が少ないです。」
「もともとしゃべらない子なんだ。まあ、まゆみと優花ちゃんがしゃべる方だからね。」
「でも、おかしいです。」
そのことに気づいた宮崎のどかがにっこり。
ゆえゆえが明菜ちゃんのそばにいたら? 」
「でも、そうしたら…。」
「だって、ゆえゆえは明菜ちゃんに守ってもらったんでしょ? 今度はゆえゆえが明菜ちゃんの事守る番だよ。」
と、宮崎のどかが言うと綾瀬夕映は何故かジト目に。
「そ、そうですか、わ、わかったです…明菜さん、そういえばアシカショー見に行きませんか? 」
と、何故か緊張した口調で大西明菜を連れ出す綾瀬夕映
「高森さん、お話が…あるんです。」
とカフェテリアに連れ出す宮崎のどか
「どうしたの、お話って? 」
「ごめんなさい!! 」
と、謝る宮崎のどかを見て高森聖奈はぼーぜん。
「悪い事したの? わたしは、そんな事…。」
「その…高森さんの心覗いてしまって…。本当はこんなことしたくなかったんですー。」
「じゃあ、明菜ちゃんにも? 」
「それはしなかったです。でも、何かにおびえててわたし…。」
「雷に打たれそうになったんだ。」
それを聞いた宮崎のどかははっとする。
「良かった…覗かなくって…。」
ふと疑問に思ったのか高森聖奈は宮崎のどかに尋ねてみることに
「何で、そんなに心を覗くの嫌がるの? ハルナさんが魔性の女っていうからてっきり…。」
「卑怯だから…。」
「それだけ? 」
ゆえゆえとか、まきちゃんの心覗いてわかったの。寂しいのはわかっていても何もできない…。」
「だったら寄り添ってあげればいいじゃない。心は読めるのはとりえなんだから。」
「わたし…ゆえゆえと同じ人好きになっちゃったの。でも…。」
ネギ先生のこと? ゆえちゃんには自分をだましたらいけないよとアドバイスしたんだ。宮崎さんも一緒だね。」
そういわれると宮崎のどかは顔を真っ赤に。
「確かに心を覗くことは悪い事かも知れないけど、本当に悪いことに使わなければ悪い子でもなんでもないよ。もっと素直にならないと。」
「ちょっとだけ気が晴れて…良かった。」
宮崎のどかはにっこり。しばらくすると綾瀬夕映と大きなぬいぐるみを抱えて大西明菜が戻ってくる。
「ちょっと、それ、どうしたのよ!? 」
「あのね…ゆえゆえさんね。いろいろ話聞いてくれたの。それで、これ買ってほしいといったら買ってくれたの…。」
「でも、そうしたら。」
「大丈夫ですよ。明菜さんにもお土産かいましたから。」
そういうと中くらいのぬいぐるみが。
「明菜ちゃん、良かったね。」
宮崎のどかもにっこり。
「それと…明菜さん、やっぱり強くなりたいといっていたです。やはり何もできないことが悔しかったらしいです。」
「それで? 」
「くーふぇさんに頼むことにしたですよ。」
それを聞いた高森聖奈はびっくり。
「そ、そんな事したらエヴァンジェリンさんがまたやきもち…。」
「大丈夫です。わたしも明菜さんに勉強を教えているのですから。」
「そう…。」
と、高森聖奈は頭をかきかき。宮崎のどかはニコニコ。
「そうだっ。そろそろイルカショー始まるから一緒に見ない? 」
「うんっ! 」
そういうと大西明菜はにっこりとうなづいたのだった。




それからしばらくたったある日。高森聖奈はとある場所へ。
「ん? どうしたんだ? 高森。」
向かった先は長谷川千雨の部屋。
「長谷川さんに頼みたいことがあるんだ…。」
と躊躇する高森聖奈に対して長谷川千雨はいらいら。
「で、何を頼みたいのですか? 」
意を決して高森聖奈は長谷川千雨に頼み込む。
世界樹の枝について調べてもらいたいの! 」
それを聞いた瞬間長谷川千雨も凍りつくのだった。

補足
と、いうわけで見事にエヴァンジェリンの話を引き継ぐ結果になりました(爆
しかしながらそれではまずいので宮崎のどかの本心を。
ちなみに綾瀬夕映の心を覗いているのは原作にあるのですが佐々木まき絵の心を覗いているのは宮崎のどか誕生日ss2から。


本屋ちゃんは本当は優しい子なんだよ
とかいってみる。


そして、長谷川千雨に頼みに行く高森聖奈。
たぶんこれは本編では語れるかどうか…たぶんザジーかラストで語る…はず(何


次回、村上夏美