Pink Generation〜少女たちのジダイ〜Vol.25"長谷川千雨の場合"

麻帆良唯一の常識人。
しかしながらいろんな人にいじられているクラスメートでも


休載日シリーズ以前に"カルミナ・プラーナ!"シリーズの語り部役とかそれ以外だと誕生日とこの系で。絡みは那波千鶴村上夏美綾瀬夕映大河内アキラ和泉亜子佐々木まき絵葉加瀬聡美朝倉和美などなど

「相変わらず光ってる…。」
高森聖奈はC組の教室から世界樹を眺めているが相変わらず発光は続いている。
それどころか光の強さは増すばかり。
ネギ先生も何とかするといっていたけど"世界樹の枝"がどう動くのか…。」
あの後世界樹のことをネギ先生に話したら"何とかします"といっていたが、どうも信じられないというのが実情とも。
「それにこの学校の人も変わり者ばかりだからなぁー…まともなのが生徒会長だけだし…。」
と、深いため息をしながら渡辺奈津美からもらったノートを開く。
そこには今まで出会った3-Aメンバーの特徴がびっしり。
茶々丸さん意外にまともだったなぁー。葉加瀬さんはちょっとおかしかったけど。後…。」
「何してるのー? 」
「考え事…ですか? 」
と、隣には佐々木まき絵綾瀬夕映が。いきなり現れたのでびっくりする高森聖奈。
「ちょっと、どこから入ってきたの!? それにここはC組よ!! 」
「とりあえず私はやめようといったのですが…。」
「え? そうだったの? 知らなかったんだぁー。ごめんねー。」
と、謝るそぶりだけ見せる佐々木まき絵
「どっちにしろ二人とも確信犯なんでしょ。ほら、帰った帰った。」
と、二人をつまみ出す高森聖奈。
「全く油断も隙も…あれ? 」
気が付くとノートが無い。そして振り返るとノートを読んでいる佐々木まき絵綾瀬夕映が。
「何しているの!! 」
「読んでいるんだよ。」
「もっとひどいことが書かれていると思ったのですが…。」
「だめ、とにかくだめ!! 」
と、ノートを取り上げる高森聖奈。取り上げられた佐々木まき絵綾瀬夕映はしょんぼり。
「残念。」
「でも、まともな人なら…知っているですよ。」
「ねぇ、一緒にいこ! 」
と、断りたいのだがノートの口封じもしたいのでしぶしぶ承諾する高森聖奈。
「…しょうがない。綾瀬さん、まきちゃん。お願いできる? 」
綾瀬夕映は何故か綾瀬さんと呼ばれることに思案顔。
「どうかしたの? 何か問題でも? 」
「…どうでもいい話なのですが、そろそろ綾瀬さんと呼ぶのやめてもらえないでしょうか? 」
「な、なぜ? 」
「勉強を教えてもらった仲です。まき絵さんがまきちゃんと呼ばれているなら私もかわいく呼んでもらってもいいのではないのでしょうか? 」
と、真顔で迫る綾瀬夕映に高森聖奈もたじたじ。結局、高森聖奈が折れることに。
「で、どういう風に呼んでもらいたいの? 」
「まあ、いろいろ呼ばれているのですがゆえちゃんと呼んでくれないでしょうか? 」
「わかったわ。ゆえちゃん。」
と、言うと綾瀬夕映はにっこり。
「ゆえちゃん、良かったねぇー。」
「それでは行くですよ。」
とにっこりしている佐々木まき絵綾瀬夕映をよそに高森聖奈は何故か頭を抱えてしまったのだった。




「ここが…まともな人の部屋? 」
「そだよ。"長谷川千雨"って言ってねぇー。すっごくまともなんだよ〜。」
と、佐々木まき絵が説明するがドアは閉まっている。聞き耳を立てると音楽が聞こえる
「なんだか取り込み中みたい。じゃあ、またの機会に…。」
帰ろうとするとそこにいたのは魔法使いの格好をした綾瀬夕映
「この際ですから強引に入るですよ。」
「そだね。そだね。」
「え? でも、どうやって。」
「魔法の力で開錠するです。聖奈さんは消える準備をお願いするです。」
と、たくさんの本を出し開錠する準備を。高森聖奈はやめようといいたかったがここまで来たら引き返せず。
「ネットハッカーと呼ばれる割にはセキュリティはしっかりしてないですこれだったら…。」
と、音を立てずに開錠するととっさに高森聖奈に抱きつく綾瀬夕映佐々木まき絵
すぐさま高森聖奈は左手を壁に当てて姿を消す。
「(入らないの? )」
「(すぐに入れば疑われるです。)」
「(何で、そんな事だけ頭を働かすことができるの? )」
「(勉強は…得意ではないです。)」
「(ねぇー。)」
と入る様子を伺い開いたところで入り込む。
そこにいたのはコスプレをした女の子。
「(これが…長谷川さん? )」
「(今はねぇー"ちう"ちゃんだね。)」
ちうと呼ばれる女の子がやっているのはどう見てもネットアイドル
今はたぶん動画共有サイトにでもアップをしているのだろう。
幸い向こうから見えるようではないので見学しているが高森聖奈だけどぎまぎ。
「(ねぇ、やめない、ばれたらただじゃ…。)」
「(そのときはそのときです。)」
とやめるそぶりが無い綾瀬夕映だが向こうも何かに気づいたらしくパソコンの画面をカタカタ叩く。
画面には赤外線モニターに変わりあっさり見破られる。
「(まき絵さん、準備をするです。)」
「(オッケー。)」
「そこで、何しているんだ! 」
と、魔法少女みたいな杖を振ると場面が一気に変わり海中に。
もちろん、隠れていた3人も一気にばれてしまうが佐々木まき絵綾瀬夕映は戦闘準備に入り高森聖奈は一人ぼーぜん。
「お前ら、何しているんだ! 」
「会わせたい人がいるので連れて来たです。」
「それがそいつか! 」
と、高森聖奈を指差す長谷川千雨。とはいってもコスプレをしたままで説得力が無い。
「えっと…私は止めたんだけどまきちゃんとゆえちゃんがどうしても…。」
「それに気になっていたですよ…なんでそこまでして"ちう"というのを隠したがるんですか? 」
「どうだって良いだろ! 」
「えー。」
と、佐々木まき絵は不満顔。
「そうだっ。ばらしちゃおうか。」
「それも…そうですね。」
佐々木まき絵の一言に長谷川千雨どころか高森聖奈まで凍りつく。
「お前ら…正気か!? 」
「さて、どうするですか? 」
と、問い詰める綾瀬夕映長谷川千雨の間に高森聖奈が割ってはいる。
「ちょ、ちょっと、クラスメイトでしょ? けんかはやめて。今度の日曜さぁ。みんなで遊びに行かない? 」
そういうと長谷川千雨はやれやれといった顔をして綾瀬夕映は何故かにっこり。
「それもそうですね。」
「やったぁー。うれしいなぁ。」
とニコニコしているが長谷川千雨は怒り心頭。
「その前にお前ら出てけー!! 」
と、放り出されたのはいうまでも無い。




それからしばらく立ったある日。高森聖奈は一人で長谷川千雨の部屋に。
もちろん、お詫びの意味もこめて。
丁寧にノックをすると意外とあっさり入れてくれたが見た感じは普通の女の子に高森聖奈は首を傾げる。
「この前はごめんなさい。」
「いや、高森が謝る必要は無いんだ。あのバカ二人が…。」
「まあまあ。」
と何故か長谷川千雨をなだめる高森聖奈。
「でも、何でコスプレなんかしてるの? それにこんな狭い部屋で。」
「表では目立たない主義なのです。第一この連中頭がおかしいやつばっかりなんですよ。」
「それはわかる。私もこの学校に着て驚いたもの。」
と、何故か同意する高森聖奈。
「私は世間に目をくれず裏の世界でで活躍するのがモットーなんです。」
「だから、めがねしているんだ。」
と何故か長谷川千雨を見つめる。
「それとこれは違います。第一…。」
「イメチェンしてみたら? 」
と、何故か提案する高森聖奈。
「どこをどう変えればいいんですか!? 」
と、いうと後ろに回り束ねていた髪を解いてしまう。
「いきなり何をするんですか!? 」
「本当は引け目感じてたんじゃないの? 私はよそのクラスだからいえ無いけど変な人の集いに飲み込まれたくないとか…。」
と、できた姿はポニーテールが二つのかわいい目の長谷川千雨
「うん、かわいい。」
と、鏡を見せると長谷川千雨は沸騰。
「これが私ですか? と、言うか何者なんですか!? 」
「ナイショ。」
と、高森聖奈はにっこりするだけだった。




そして日曜日。高森聖奈は寮の入り口で待ち合わせ。
最初にやってきたのは綾瀬夕映佐々木まき絵
「聖奈ちゃんやっほ〜。」
「そういえば…千雨さんに悪いことをしたような気がするのですが…。」
「気にしてなかったんだからいいんじゃないの? 」
と、3人で長谷川千雨を待ち合わせしているとやってきたのは見知らぬ女性がやってくる。
それを見た佐々木まき絵綾瀬夕映はびっくり。
「だ、誰? 」
「どなたですか!? 」
「私だ!! 」
その招待はめがねを取った長谷川千雨
「やればできるじゃん。」
と、高森聖奈はにっこりするが長谷川千雨は何故か顔を背ける。
「本当は目立ちたくないんですからね。」
「恥ずかしいんだ! 」
「そんな事ねぇ!! 」
と、佐々木まき絵がからかうと長谷川千雨は違うと否定。
「まあとりあえず遊びに行くですよ。どこがいいですか? 」
「うーん。遊園地っ!! 」
「ったく、どこまでガキなんだか…。」
「まあまあ。」
と、あきれ返る長谷川千雨を高森聖奈はなだめるのだった。

補足
毎週ss初のまきゆえ。
とは言っても千雨ちゃんをいじるだけでしたが(まて
綾瀬夕映にいたっては来れして魔法少女になってあわやバトルとか…


どこをどう間違えたらこんな子になるのやら(汗
次週、エヴァンジェリン*1
明日は神楽坂明日菜誕生日ss

*1:5月4日は休み