Pink Generation〜少女達のジダイ〜Vol.24"葉加瀬聡美の場合"

いよいよ物語も佳境!! 
と、いうわけで今週は葉加瀬聡美。人呼んでマッドサイエンティストとか(まて
ちなみに誕生日1回だけ書いたがそのとき出てきたのは長谷川千雨とチアリーディングとか。

キンコーン。
高森聖奈と渡辺奈津美が寮の自室でくつろいでいると呼び鈴が。
「はいはーい。」
と渡辺奈津美が扉を開けると立っていたのは絡繰茶々丸
「あれ、茶々丸さん。どしたの? 」
「実はその…。」
もじもじしている絡繰茶々丸を見て渡辺奈津美は何故かジト目に。
茶々丸さんって変なところに凝っているよねぇ。作った人の顔が見てみたいわ。」
と、渡辺奈津美は呆れ顔。
「実はその…。明日メンテナンスに行かなければ行けないのですが…。入ってもよろしいでしょうか? 」
「わかったわ。」
渡辺奈津美もジト目になりながら部屋に案内する。
「あれ、茶々丸さんどうしたの? 」
「実は…明日メンテナンスで麻帆良大工学部の研究室に行かなければ行けないのですが…無茶し過ぎて何を言われるかわかりません。なので高森さんたちについて来て貰いたいのですが…。」
「何で私たちに? ネギ先生に頼めば良いじゃない? 好きなんでしょ? 」
「実はネギ先生に頼んだのですが、なんだか忙しいとのことで…。」
そのことを言うと何故かそっぽを向く高森聖奈。
「(世界樹の枝の事言っちゃったから? )」
「どしたの? 」
「ううん、なんでもない。」
「できれば高森さんたちについて来てもらいたいのですが…。」
「そういうことだったら良いよ。」
「私はパスかな。本校の工学部なんて悪魔の巣窟よ。私はバスケ部でも…。」
毛嫌いするそぶりをする渡辺奈津美だか高森聖奈はにっこり。
「いかない? 」
高森聖奈に見つめられた渡辺奈津美は何故か顔を真っ赤に。
「わ、わかったわよ。」
わき目で見ていた絡繰茶々丸はぼそり。
「もしかして二人ともお互いの事好きなのですか? 」
「「そ、そんな事!! 」」
そろって否定するのだった。




その翌日。高森聖奈と渡辺奈津美は絡繰茶々丸の付き添いで麻帆良大工学部のキャンパスに。
「中々きれいな建物じゃない。」
「見た目だけよ。仲は変人と奇人の集まりだから。」
「…そんな事ありません。」
と、一応絡繰茶々丸がフォローを入れる。そして3人で建物の中に入り込みメンテナンスをするというところまでやってくる。
そして絡繰茶々丸がドアをノック。
「メンテナンスにきました。」
「はーい。」
とドアが開いて出てきた少女を見て高森聖奈と渡辺奈津美はびっくり。
「え、えっと…。」
「あんたが茶々丸の生みの親!? 」
「ハイ。そのとおりですよ。ただ動力部分だけはできませんでしたが茶々丸は正真正銘ロボットですよ。」
と、言い切る葉加瀬聡美
「へぇー。」
「それよりもハカセさんが茶々丸作るなんて。」
「まあ、そういう風にしておきますー。」
と、葉加瀬聡美は頭をかきかき。
「じゃあ、メンテナンスはじめるから、茶々丸は服脱いでー。」
葉加瀬聡美がそういうと絡繰茶々丸は何故か顔を真っ赤に。
「あ、あのー。やはり外部の人がいると…。」
「はいはい。」
そういって渡辺奈津美と高森聖奈は外に出ることに。
「普通の子じゃない。」
「見た目だけはね。葉加瀬聡美は正真正銘のマッドサイエンティストよ。その気になれば学園ひとつ消し去るくらいの武器すら作ることができるんだから。」
「そういう風には見えないけど? 」
「学園祭の事知らないの? 」
渡辺奈津美から言われて手を叩く高森聖奈。
「なんか魔法の強制認識をやるとかやらないとか。」
「そうよ。学園祭の最終日に火星人ロボが襲来して学園を二分する大騒ぎになったのよ。その首謀者が超鈴音葉加瀬聡美なのよ! 」
「そういう風には見えないけど? 」
「人は見た目によらずよ。」
と、渡辺奈津美からまくし立てられ高森聖奈は目を白黒。
「いいですよー。」
と中から声がするので研究室の中に入り込む。
「で、どうだったの? 」
「プログラムとかはおかしくなかったけど駆動系とかにガタが来ていたからちょっと交換しただけ。」
「良かったです。」
「そう。」
と、渡辺奈津美が聞いているのだが高森聖奈は葉加瀬聡美のほうを眺める。
「どうかしたのですかぁ? 」
そういうと高森聖奈は葉加瀬聡美のめがねを取り上げる。
「な、何をするんですか!! 」
「そっちのほうがかわいいのに。」
と、いつものように流そうとするが葉加瀬聡美は逆上。
気が付くといかにも怪しい武器を持って襲い掛かってくる。
「待ちなさーい!! 」
と高森聖奈を追いかける葉加瀬聡美だが途中で見失ってしまう。
「あ、あれ? 確かこっちのほうに…。」
と、きょろきょろするが後ろのほうで声が。
「さあ、覚悟…。」
「残念でしたっ。」
「申し訳ありません、ハカセ…。」
そこにいたのは拳銃を持った渡辺奈津美と武器を構えていた絡繰茶々丸だった。




「ちょっと、どー言うことなの? 」
何がなんだかわからずに周りを囲まれた葉加瀬聡美は納得がいかない顔に。
「渡辺さんは"錬金術師の娘"といわれていて何もないところから武器を作るのに長けています。高森さんは悪魔の左手の持ち主で何でも消えることができるとか。」
「ひどい言われようね。」
「ちょっとオーバーね。」
渡辺奈津美と高森聖奈は苦笑いするが葉加瀬聡美は目を輝かす。
「あ、あのっ!! お二人とも調べさせても良いでしょうか!? 」
「え、えっと…。」
「そんなに私たちのこと興味あるの!? 」
「十分あります! 」
「ほら、この世界っていろいろ不思議なことがあるじゃない。たとえば魔法とか…。」
何とか話をそらそうと高森聖奈が切り出す。
「魔法は科学で証明可能な事象ですから不思議でも何でもありません!! 」
と、言い切った瞬間高森聖奈と渡辺奈津美は目を点に。
「え…えっと…。」
「お、お手柔らかに…。」
絡繰茶々丸はもはやあきらめの目をしていて二人は葉加瀬聡美に散々調べられたのは言うまでもない。




「死ぬかと思った…。」
「さすがマッドサイエンティスト…。」
高森聖奈と渡辺奈津美は葉加瀬聡美によって調べられ解放されたのは夕方過ぎてから。
二人ともへとへとで絡繰茶々丸は申し訳なさそうな顔をしているのかおろおろ。
「も、申し訳ありません…。」
「いいの、いいの。どうせ私なんか奇異の目で見られていたんだから。」
「それを言ったら私のほうが…。」
変なところで張り合う渡辺奈津美と高森聖奈。それを見た絡繰茶々丸はぼそり。
「やはり…仲がいいのでしょうか? 」
「「絶対無いから!! 」」
と、二人そろって否定。
「もう、疲れちゃったから夕飯どっかで食べない? 」
「あっ、いいね。そういえば食堂棟におしゃれなレストラン見つけたんだけど。」
「良いじゃない、それで。茶々丸さんも付き合いなさい。」
「…わかりました。」
と、強引に誘われた絡繰茶々丸はおろおろ。
すると渡辺奈津美の携帯電話が鳴り出す。
「先行ってて。私も後から追いかけるから。」
「はいはい。」
と、渡辺奈津美は電話に出る。
「(どうなっていますか? )」
「(やはり3-Aは計画のために邪魔です。出来れば早めに…)」
と、誰にも見えないところで報告をするのだった。

補足
茶々丸メインじゃありません。とりあえず葉加瀬がメインです(何
オーソドックスになりました。


そして渡辺奈津美は…
次回、長谷川千雨