Pink Generation〜少女たちのジダイ〜Vol.21"那波千鶴の場合"

麻帆良の年齢詐称o(うわなにをするやめ
原作では陰に埋もれているけどここでは佐々木まき絵綾瀬夕映と並ぶメインキャラクター
ほぼいじってます(何


誕生日・休載日・この系でメイン。絡みは綾瀬夕映佐々木まき絵和泉亜子大河内アキラ村上夏美雪広あやか長谷川千雨などなど

高森聖奈は頭を抱えていた。
この学校の人にまともな人がいるのか。世界樹は相変わらず微弱な発光を続けていて。微弱な地震も群発するようになった。
はずなのだがあまり気にしていない。それだけでなく変わり者ばかり。
「長瀬さんもそうだったけどどうしてこうも一本ずれている人ばっかりなんだろう…。」
と、深いため息。
「どうかなさったのですか? 」
と、声をかけてきたのは生徒会長で信頼できる人の一人でもある九条梢。
「なんかいろいろあって…。」
「まあ、確かに高森さんだとこの時期だと疲れてましてもしょうがないですわ。それよりも渡辺さんとうまく行ってるのですか? 」
「それも、あるんだ。」
高森聖奈がそう伝えるが九条梢は表情を変えず。
「まあ、想定された答えですわ。そういうと思いまして友人が相談に乗ってくれるということですわ。」
そういって教室から出ると待ち構えていたのは大河内アキラ
「九条さんに高森さん。どこへ? 」
「えっと…。なんか九条さんの友人が相談に乗ってくれるから…。」
「実を言うと私も…なんかまき絵から聞いたんだけど悩んでいるって…。」
それを聞いた高森聖奈はジト目に。
「でも、私のほうが先ですわ。」
「わかった。私も付いていく。」
そういって3人で向かうのだった。




「あらあら〜。九条さんにアキラまで〜。どうかしたのかしら? 」
「千鶴さん、実を言うと私の友人が悩み事を抱えていまして。」
「…それで、つれてきたんだ。」
那波千鶴はニコニコしているが高森聖奈は何故か目を点に。
「えっと…聞きたいことがあるんですけど…。」
「なにかしら〜? 」
「中学生ですか? 」
それを聞いた瞬間九条梢と大河内アキラは目を点に。
「ちょっと、高森さん! 」
「千鶴さんにそんな事…。」
「でも、どう見たって同い年に見えないし下手なことしたらお姉さんとかおばさんとか…」
おばさんといった瞬間に那波千鶴の眼が変わり怪しく光る。
「うふふ〜。ちょっとおいたが過ぎるみたいね〜。」
と何故か持ってきたのはネギ。
「じゃあ、おしりにネギ刺そうかしらぁ〜。」
「うそです、ごめんなさい!! 許してください!! 」
「しょうがないわねぇ〜。」
高森聖奈が泣き叫ぶので残念そうにネギをしまう那波千鶴
「そういえば相談があるって聞いたけど? 」
「それなんです。ちょっと同居している人と関係がギクシャクしてしまって…。」
それを聞いた那波千鶴は少し考えこんでしまう。
「うーん。もしかして、さびしいのかもよ。」
「寂しい? 」
「そう、女の子はみんなうさぎなの。うさぎはねさびしいと死んじゃうの。だから、かまってあげることが必要なのよ。」
「そうなんですか〜。」
と、納得している高森聖奈に対して後ろで聞いている九条梢と大河内アキラはなぜだか目を点にしているのだった。




しばらくたった日の放課後。
高森聖奈は授業が終わったので教室の外に出ると渡辺奈津美が何故かおびえた目で助けを求めてくる。
「聖奈ぁ〜。助けてぇ〜。」
「どうしたの、奈津美さん? いつもの調子は? 」
「あのおばさん中学生に呼ばれたのよ〜。」
おばさんと聞いた瞬間に高森聖奈はジト目に。
「奈津美さんそれは…。」
「うふふ〜。」
渡辺奈津美の背後には那波千鶴が。もちろん、どす黒いオーラを出して目は妖しく光るばかり。
それを見た二人はなぜだかおびえる。
「あらあら。別に怒るつもりはないんだけどねぇ〜。」
「で、でも…。」
「それはおばさんなんて言うから〜。少しお仕置きが必要かもね〜。」
「ゆ、許してください!! 」
と、渡辺奈津美が懇願するもののそのまま那波千鶴は天文部室まで強制連行。高森聖奈も巻き添えに。
「な、なんでしょう…。」
「奈津美ちゃんは高森さんのことどう思っているのかしら〜。」
那波千鶴から高森聖奈のことを聞かれ目を点に。
「えっと…ここで離さないといけないのでしょうか? 」
聞き返すと那波千鶴はにっこり。
「聖奈は…確かに…優しいんだけれども…なんか私冷たくされているんじゃ…。」
「どうしてかしら〜? 」
「私よりA組の人のほうが…。」
「なんでかしら〜。」
「この前、古菲さんと一緒にいるとこ目撃したんです。それ以外にも綾瀬さんとか…。」
「どうなのかしら〜。」
と、今度は高森聖奈のほうに振ってみる。
「確かに間違いないけど…。」
「そうなの? 」
尋ねられるとうなづくだけの高森聖奈。
「でも、渡辺さんをないがしろにしようなんか思ってもないし、渡辺さんのこと信じているから。」
「ほんとに? 」
いぶかしげな目で高森聖奈を眺める渡辺奈津美。
「確かに怖いところはあるけど賢いし運動神経抜群だしプロポーションだって負けないし。冷たくする理由なんてないけど…。」
「本当のことはなしたらどうかしら〜。」
「…ごめんなさい。」
「私も…ごめん。」
お互いに謝りなぜか那波千鶴はニコニコ。
「お互い正直になるのが一番なのよ〜。ほら、仲直りのしるしに。」
と、紅茶を差し出されるが、何故か二人ともギクシャクしたままだった。




それからしばらく経って高森聖奈は那波千鶴のところを伺うことに。
もちろん、お茶菓子を持って。
「あらあら〜。どうかしたの〜。」
「この前はありがとうございます。」
深々と頭を下げる高森聖奈を見て那波千鶴はきょとんとしてしまう。
「あらあら。わたしは仲直りの手助けをしただけよ。」
「でも、渡辺さんのこと信じていなかったのは事実だし、渡辺さんを傷つけていたのも…。」
「わかればいいのよ〜。」
と、那波千鶴とお茶をすることに。
「実を言うと…これ言ったら千鶴さんも巻き込んでしまうかもしれないんだけどどうしても渡辺のことが気にかかるんです。」
「何かしら〜。大丈夫よ。秘密は守るから。」
「どうも"世界樹の枝"に関わっているんじゃないかと…。」
そのことを聞いた那波千鶴はただニコニコしているだけだった。

補足
ちづ姉はお姉さまです(何
それだけ。
それとともに…


次回、鳴滝姉妹