Pink Generation〜少女たちのジダイ〜Vol.16"佐々木まき絵の場合"

いよいよ、物語は大きな流れの渦中に。
はてさて、麻帆良の行く先は? 


今日は佐々木まき絵。ここで佐々木まき絵と言ったら綾瀬夕映ともどもヒロイン扱いとかぶっちゃけ神楽坂明日菜桜咲刹那より扱いがいいがこのまま行くと綾瀬夕映ともどもオスティア旧市街の露に…。*1


過去登場は誕生日3回、この系、ネコミミ、休載日どころかまきゆえの長編まで。
絡みも明石裕奈和泉亜子大河内アキラ綾瀬夕映宮崎のどか村上夏美長谷川千雨桜咲刹那神楽坂明日菜雪広あやか那波千鶴と最多。


なんてたって…

高森聖奈はとある場所を伺うことに。
ドアをノックして扉を開けると人形が飛び掛ってきたが簡単に払いのける。そして箱をかぶせる高森聖奈。
「高森さ〜ん、ひどいですぅー!! 」
相坂さよ人形の懇願を無視する高森聖奈。
「おっ。聖奈じゃん。どしたの? 」
「朝倉さんに頼みがあってさぁー・・・。」
聞いた瞬間、朝倉和美の目が妖しく光る。
「高くつくよ。」
「それに関しては問題ないわ。」
「で、何を調べてほしいの? 」
「"世界樹の枝"という組織を調べてほしいの。」
「…何かと世界樹を調べていて、世界樹の国家管理を主張している組織ね。りょーかい。じゃあ、報酬はスイス銀行に…。」
そういわれると高森聖奈は目を点に。
「本当に持っているんだ。さすが"真実の奴隷"ね。」
「…冗談よ、じょーだん。」
と、朝倉和美は高森聖奈はバシバシ。
「じゃあ、お願いね。後…。」
「なに? 」
「勢いあまって閉じ込めちゃったんだけど…。」
「ここから出してくださいぃー!! 」
相坂さよ人形は箱の中をじたばたしていて二人は苦笑い。
とりあえず、頼めるものは頼めたので朝倉和美の部屋を出る高森聖奈。
部屋を出た瞬間にどこからともなく何かが足に絡んでくる。
「えっ? ちょっと、何よ何!! 」
とっさにジャンプしようとしたがよけきれるわけもなくそのまま足を取られ転倒。
そして、引きずられる高森聖奈。何かにつかもうとするがつかめない。
「つーかまえたっ! 」
と、女の子がニコニコしているが手にはリボンが。
「もっとましな方法はないの? 」
「うー。」
なぜか膨れる女の子。
「うー。じゃないでしょ。で、わたしに何のようなの。まき絵さん? 」
佐々木まき絵はもじもじしながらつぶやく。
「…どうしたら、大人になれるの? 」
佐々木まき絵の問いかけに高森聖奈は目を点にしたのは言うまでもない。




「何で大人になりたいの? 」
高森聖奈から問いかけられた佐々木まき絵はまたもじもじ。
「…あのね、顧問の先生が子供っぽいっていうの。」
「…新体操の? 」
聞き返すとうなづく佐々木まき絵
まき絵さん、そのままでもかわいいし、無理に大人にならなくてもいいのに。」
と、いやなこと思い出したのかなぜかジト目になる高森聖奈。
「でも、亜子とかアキラはすっごく大人だよ。わたしだけなんだか…。」
「明石さんは? 」
「ゆーなは体だけ!! 」
「何でそこだけ。」
変なところで張り合う佐々木まき絵をみてまたジト目になる高森聖奈。
「取り合えずさぁ。新体操の演技見せてくれない? エースなんだっけ? 」
「いいよ。」
と、リボンを使い流れるように演技する佐々木まき絵
時々見える下着になぜだか顔を真っ赤にするが何で悩んでいるのかを考える高森聖奈。
演技が終わると佐々木まき絵はもじもじ。
「どうだったかなぁ…。」
「かっこよかったよ。でも、やっぱり中学生なんだからもっと伸びやかにやってもいいんじゃない? 」
「やっぱり…。」
落ち込む佐々木まき絵をなだめる高森聖奈。
「そんな事無いって。そうだそのリボンってほかに使い道あるの? さっきみたいにわたしのこと捕まえるとか…。」
「すっごく便利なんだよ!! コタツに入っていてみかん取りたいときにこれ使ったりとか、遠くのもの取ったりするのに便利なんだよ!! 」
「へぇ…。」
「それに、こういうこともできるんだよ!! 」
と、いきなり走り出したかと思えばリボンを遠くに飛ばし突起に引っ掛ける。するとジャンプして2階に。
「へっへーん、すごいでしょー…。」
しかしバランスを崩し1階にまっさかさま。
「きゃー!! 」
すると、高森聖奈がとっさにダッシュして佐々木まき絵をキャッチ。
「全く…無理するんだから…。」
キャッチされた佐々木まき絵のほうはなぜか顔を真っ赤にしているのだった。




「さっきは…その…。」
「怪我しなかった? 」
「キャッチしなくても大丈夫だったのに…。」
と、なぜかもじもじ。
「もし、怪我したら後が大変だから。」
「その…ありがと。」
と、二人そろってもじもじ。
「何やっているの〜? 」
と、どこからともなく子供の声が。
「あっ。優花ちゃんだ、やっほ〜。」
「まきちゃん、やっほ〜。」
「な、何で相原が…。」
佐々木まき絵はニコニコしているが高森聖奈はどぎまぎ。
「聖奈ちゃん、どしたの? それに…。」
言いかけたところで相原優花の口を半ば強引にふさぐ高森聖奈。それを見て佐々木まき絵は首をかしげる
「どしたの? 」
「な、なんでもない!? 」
「そうだ、せっかくだから3人で遊ばない? 」
「あ、うん。いいよ。」
「じゃあ、あそぼ。」
その提案に相原優花が同意するが、高森聖奈は頭を抱える。
相原優花は一番のおてんば。過去に遊ぼうとすると遊ばれるのがオチ。
1vs4をけしかけたのも相原優花。
「聖奈さん、どしたの? 」
「な、なんでもない!! 」
と、半ばあきらめ気味に遊ぶことにする高森聖奈。もちろんその読みは当たり佐々木まき絵と相原優花に散々つき合わされたのは言うまでもない。




それから数時間後、高森聖奈はくたくたなのにもかかわらず佐々木まき絵と相原優花はニコニコ。
「もう、おしまい? 」
「もっと遊ぶにゃ〜。」
「ちょ、ちょっと!! その前になんで知り合いになったの? 」
そういわれると佐々木まき絵はなぜか考え出す。
「…なんか、呼んでいたような気がするんだよねぇ〜。」
「わたしは…明菜の事探していたら…。」
「でも、どっちでもいいじゃん。ねっ? 」
「ねぇー。」
と、二人そろってニコニコしている中高森聖奈は頭を抱える。
「あれ? 」
ふと佐々木まき絵が振り向くと遠くにある世界樹がほのかに光っている。
「あ、あれ…。」
「確かにおかしいにゃ〜。」
「私の後ろに下がってて! 」
と、とっさに高森聖奈と相原優花で佐々木まき絵をかばうが発光しただけで何事もなく収まる。
「これって…。」
「相原は仙崎先生に話しておいて。」
「ねえ、どしたの? 」
と、首を傾げる佐々木まき絵だったが高森聖奈と相原優花はにっこり。
「だいじょうぶだにゃ〜。」
まき絵さんは守るから。」
「そうだよね。聖奈さんと優花ちゃんがいるから大丈夫だよね。なんだかびっくりして損しちゃった。ねえ、どこか遊びに行こっ? 」
と、また3人で遊ぶのだった。




その日の夕方。
佐々木まき絵と高森聖奈で相原優花を送ると寮に戻る。
「きょうはありがとっ。」
まき絵さんはそのままでもかわいいんだから、背伸びしないほうがいいんじゃない? 」
そういうとなぜか膨れる佐々木まき絵
まき絵さんじゃなくって、まきちゃんって呼んで。」
「…まきちゃん。」
「ありがとっ。」
そういってほっぺにキスする佐々木まき絵
「あのさぁー。ひとつだけ聞いていい? 」
「どうしたの? 」
「オトコノコ。じゃ無いよね? 」
そういわれた瞬間固まってしまう高森聖奈。
「冗談、冗談。」
にっこりするとほっと胸をなでおろす高森聖奈。
「じゃあ、またねー。」
と、佐々木まき絵の後姿を見て高森聖奈はなぜかほっとするのだった。

補足
関係ないけど朝倉和美が登場。つながるのはまだまだ先ですが"世界樹の枝"がらみでちょくちょく出ます。


それとともに世界樹の異変と高森聖奈の秘密も…
まあ、佐々木まき絵が純粋すぎてごまかせないといったところか(激しくまて


次回、椎名桜子

*1:明日も語るけど朝倉和美犬上小太郎ともども消息不明