那波千鶴誕生日ss3"プラチナLover's Day"

と、言うわけでちづ姉誕生日
富山の蒼い魔術師・楊さんも同日


おめでとうございます。

とある日のこと。
那波千鶴の寮の部屋をノックする音が。
「はいはいー。あら? 」
ドアを開けるとそこにいたのは佐々木まき絵だがなぜだかもじもじ。
「あらあら、どうかしたの? 」
「どうしたらお姉さんに見えるの? 」
佐々木まき絵の言葉にただニコニコする那波千鶴
「でも、まきちゃんだったら大人にならなくていいんじゃないなしら? 」
「ネギくん大人の女性が好きだから私なんか子供に見られているんじゃ…。」
と、佐々木まき絵はもじもじ。
「じゃあ、今度の日曜日。一緒に出かけましょ。」
「ありがとうございます!! 」
そういってお辞儀するとそのまま部屋を出る。しばらくすると村上夏美が帰ってくる。
ちづ姉、どうしたの? まきちゃんとすれ違ったんだけど…。」
「まきちゃんがね、大人になりたいんだって。だから、今度の日曜日にお買い物に付き合ってあげるの。」
「もしかして、谷本さんになるの? 谷本さんになってあったら絶対にだめだからね!! 」
と、目の色変えて注意する村上夏美
「夏美ちゃん、どうしたの? もしかして、やきもち? 」
「違うわよ!! ちづ姉もまきちゃんもアキラも、年齢詐称薬飲んで変装するけどいっつもばればれな変装なんだから!! 」
むきになって怒る村上夏美のおでこをちょこんと突っついてニコニコする那波千鶴
「そんな事しないわよ。だから、大丈夫。」
と、言うが村上夏美の疑念は晴れないままだった。




そして、日曜日
変装はするなと釘を刺されたので変装こそはしないが大人の格好で待ち合わせをする那波千鶴
しばらくするとおめかしした佐々木まき絵がやってくるが那波千鶴のオーラにどぎまぎ。
「ち、千鶴さん。すごい…。」
「あらあら。」
相変わらず那波千鶴はニコニコ。
「今日はよろしくお願いします!! 」
「そんなかしこまらなくてもいいのに。」
そういわれると顔を真っ赤にする佐々木まき絵
「じゃあ、いきましょ。」
「うん! 」
そういってお買い物にいく那波千鶴佐々木まき絵の後を付ける怪しい影。
「(変装はしてないけど…)」
付けられているとも知らず化粧品店に入る二人。
「そういえばまきちゃん、今日はすっぴん? 」
「私が化粧するとなんだか亜子が怒るから…。」
と、もじもじ。佐々木まき絵が化粧するとけばくなるらしくいつも和泉亜子の手を煩わせているらしい。
「あらあら。」
「で、千鶴さんはどんなお化粧品使っているんですか? 」
「こんなのとか? 」
と、いつも使っている化粧品を見せる那波千鶴
「なんだか同い年に見えないんですけど…。」
そういってもじもじする佐々木まきえとニコニコしている那波千鶴
「でも、まきちゃんすっぴんでもきれいなんだから…。」
とりあえず佐々木まき絵のいいところを崩さずに化粧をする那波千鶴
しばらくすると見た目以上に若々しい佐々木まき絵が出来上がる。
もちろん、鏡を見た佐々木まき絵はびっくり。
「千鶴さんありがとうございます!! 」
「あらあら、お礼なんていいのよ。」
そういってニコニコしているが外から誰かが覗いていることには気づかなかった。




二人が次に向かったのはブティック。
「いつもどんな格好するのかしら〜。」
「え、えっと…こんなのとか? 」
と、指差したのはピンクのワンピース。
「あらあら、いいんじゃない。」
「でも、それが子供っぽく…。」
すると那波千鶴が持ってきたのは黒っぽい色のワンピース。
「色を変えるだけでも見た目って変わるものなのよ〜。」
と、ためしに着替えてみると化粧の効果もあってか少しは大人っぽく見える。
「な、なんだかわたしじゃないみたい!! 」
と、鏡を見た佐々木まき絵はびっくり。那波千鶴はニコニコ。
「じゃあどこかに…あれ? 」
ふと外を見るとそこにいたのは村上夏美
「あらあら。」
那波千鶴と目が合った村上夏美はとっさに逃げようとする。
「と、とにかく逃げないと!! 」
と、逃げようとするが何かに足を絡まされて派手に転倒。
振り向くとリボンを持っている佐々木まき絵と微笑んでいる那波千鶴
「いたたっ! 」
「何してたのー? 」
「じっくり話を聞かないとね。」
その声を聞いて村上夏美はなぜだか震えているのだった。




「何で付いてきたのかしら〜。」
と、問いただしても村上夏美はそっぽを向いたまま。
「夏美ちゃん、やきもち? 」
「違うって!! 」
佐々木まき絵から問いかけられるとすかさず否定。
「夏美って、なんか子供なんだよねぇ〜。小太郎君とキスしたのに。」
「そ、それは!! その前に、何で知ってるの?! 」
「表情でわかるものなのよ。」
そういわれてますますばつが悪くなったのか縮こまる村上夏美
「でも、夏美ちゃんかっこよかったよ。だって姿を隠せるとは言っても敵の真ん中を通れるなんて私でもできないことなんだよ。」
とニコニコしながら話す佐々木まき絵を見て村上夏美は沸騰してそのまま那波千鶴に抱きついてしまう。
「だって…わたし…怖かったんだよ…。」
泣き出す村上夏美をなでる那波千鶴
「それとこれは違うわよ。何で黙って付いてきたのかしら? 」
「…その…子ども扱いされるのがいやなんだ。でも、ちづ姉に相談してもあしらわれるだけだし…。」
「夏美も意地っ張りなんだから。」
「夏美ちゃんも大人になれるよ。きっと。」
と励まされて村上夏美はなぜだか顔を真っ赤にするのだった。




「ただいまー。あら? 」
それからしばらくたったある日部屋に帰ると村上夏美が。
ちづ姉。その・・・お誕生日、おめでと!! 」
ぶっきらぼうに箱を渡される。中身を開けると香水が。
「そ、その…小太郎君と一緒に選んだんだけれども…。」
「あらあら。でも、ありがとっ。」
と、頭をなでなで。
「せっかくだからお外で食事しない? 」
「いいよ! 」
と、にっこりする村上夏美を見て那波千鶴はにっこりするのだった。

補足
那波千鶴というよりも佐々木まき絵村上夏美が目立ってしまった…
それでもちづ姉ニコニコ。


やはりお姉さまだから? 
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