Pink Generation〜少女たちのジダイ〜Vol.9"春日美空の場合"

と、言うわけで春日美空のss
熱狂的ファンが少なからずいるもののここで出てきたときは超高速で逃げ去って御坂美琴にぶつかって超電磁砲の餌食に…。
それだけ。

高森聖奈は最近悩み事が。
それは同室の渡辺奈津美がそっけないこと。
それなりに挨拶とか交わしたり他愛もない話をするが何か避けられているように見える。
「困ったなぁー。」
「どうかなさったのですか? 」
と、声をかけてきたのはクラスメートの九条梢。
「うーん。渡辺さんがそっけないんだよねぇー。」
「それはあなたがA組の人と付き合っているからなのでは? 」
図星を突かれた高森聖奈は悶絶。
「そ、それを言ったら…。」
「まあ、直接聞いてもよろしいですけど教会に相談にいかれては? 」
九条梢がそういうと首を傾げる高森聖奈。
「あそこの神父さんは何でも悩みを聞かれていることですわ。よろしければお話してみれば。ただ…。」
「ただ? 」
「あそこのいたずらシスターには気をつけなさい。もしかしたらしっぺ返しが来るかもしれませんけどね。」
「あっそうなんだ…。」
と、九条梢が熱烈に語るのを高森聖奈はただ聞いているだけだった。




「ここが教会…。」
放課後教会に向かうことにした高森聖奈。
教会は街の喧騒を離れたところにひっそりとたたずんでいた。
いざ、中に入ってみると荘厳とした空気が支配するのか高森聖奈は背筋が縮こまる。
「確か…。」
入ってすぐ探したのは懺悔室。ここで神父さんに相談に乗ってもらうため。
そしてちょっとした空間を見つけると扉を開き座ることに。しばらくすると声が聞こえる。
「オホン。悩める子羊たちよ。悔い改めなさい。」
「あのー。ちょっとした相談なんですけど…。」
「相談ですか、よろしいですぞ。」
「あのー。同居の友人がいるんですけど。ちょっと不仲になりまして…。」
「おお。あまり深く考えるではない。おぬしが心を開けばその友人も許してくれるはずじゃろう。あくまでも誠意を持つことじゃ。」
「後…。」
「まだ何かあるのか? 」
変声魔法と偽装魔法使ってません? かすかに魔力を感じるのですが…。」
高森聖奈の指摘に凍りつく懺悔室。
「な、何を言っているのじゃ!? わしはそんな魔法使ってはおらぬぞ。」
「神父さん、動揺してません? もしかして…。」
「何を言っているのじゃ!! 」
そういうと懺悔室から消え去る。後を追いかけたいが構造を知らない高森聖奈は頭をかきかき。
「しょうがない。まあ、心を開けか…。」
そういって懺悔室を後にして教会を出ようとするとシスター服姿の女の子が。
「あなたがさっきの神父様? 」
「え? 何を言っているんすか? わたしはただの通りすがりのシスターで神父とは何も関係ないっすよ!! 」
と、挙動不審な行動をして逃げようとするのを肩をつかんで強引にこけさせる高森聖奈。
「しゃべってもらおうかしら? 」
鬼気迫る高森聖奈に対して女の子は凍りついたのは言うまでもない。




「こ、この事は…。」
「大丈夫。黙っているから。でも、魔法生徒なんだ。」
と、近くの公園でわなわなとしゃべる春日美空に対して高森聖奈はにっこり。
「でも、わたしなんて対した事ないっすよ。それよりも…。」
「みんなそういう風に言ってごまかすんだよね。」
「だって、うちのクラス変わり者ばかりっすよ。」
「じゃあ、美空ちゃんは? 」
そう差し向けるとなぜか震えだす春日美空
「わたしはただのいたずら大好きで逃げ足が速くて敬虔な神の教徒っすよ。」
「へぇ、いつもこんな事…。」
そう、言おうとすると強引に高森聖奈の口をふさぐ春日美空
「一回やって散々な目にあったから…。」
「そう。あのさぁ、さっき言っていた…。」
話は最近そっけない渡辺奈津美について。
「その、渡辺って恋心抱いているんじゃないっすか? 」
そういわれた瞬間、今度は高森聖奈が顔を真っ赤に。
「うそうそ。でも、避けられていると思うんだったら自分から話を切り出してみては。きっとさぁ渡辺もさびしいんじゃないの? 」
春日美空に自分の正体がばれるのかと思いどきどきしていたが内心ほっとする高森聖奈。ふと疑問が。
「渡辺ってどういう生徒なの? 」
「え? 知らないんすか? 知らないほうがいいっすよ。」
と、なぜか挙動不審に。
「教えて。これから先仲良くなる手伝いになれば。」
少し迷った後に春日美空は高森聖奈に教えることに。
「夏まではバスケットボール部にいた生徒。学力はまあ上位グループでバカレンジャーを見下してたっすよ。友達はそれなりにいてさびしい生徒ではないというらしいっすよ。」
「へぇ。」
「それだけじゃなくって後輩に絡んだ不良を病院送りにしたとか武器なしでいきなり武器出してびっくりさせたとか置換を見つけて川越駅のホームから突き飛ばそうとしたとか…。」
聞いた瞬間に高森聖奈どころか春日美空までわなわな。
「極めつけはこの前の麻帆良学園の学園防衛団のイベント。渡辺はロボ200機倒したらしいって…。」
「それだったら普通じゃない。」
「でも、彼女支給された武器じゃなくって実弾使ったとか。でも問い詰めても武器は出てこなくて結局幻だったとか。」
それを聞いて目を点にする高森聖奈。
「もしかしたら、普通の女の子になりたかったとか…。」
「だとすると、聖奈にもっとかまってほしいかもしれないっすよ。」
「ありがと。そうだ。春日さんはどうしてクラスの人とかかわりを持たないの? 」
高森聖奈から言われたなぜか真っ青になる春日美空だった。




「ただいま。」
「おそーい。どこほっつき歩いてたのよ。」
寮に帰るとと渡辺奈津美がいまや遅しと待っていた。
するとなぜか抱きついてくる渡辺奈津美。
「ちょっと、どうしたのよ!? 」
「わたしが教えたからなんだよね。・・・ごめん。」
どうやら渡辺奈津美も冷たくあしらっていたことを反省したのか仲直りする方法を相談してもらっていたらしい。
「そ、そんなしおらしい渡辺を見ても…。」
渡辺と呼ばれるのがいやなのか渡辺奈津美は高森聖奈をにらみ返す。
「どーしたのよ? 」
「かわいらしく、奈津美ちゃんって呼んで。」
それを聞いてジト目になる高森聖奈だったがすぐさまにっこり。
「奈津美ちゃん。」
「…なんか、聖奈ってずるい。」
「そんなことないって。じゃあ、夕飯に…。」
夕飯にしようとキッチンに向かうと手を引っ張る渡辺奈津美。
「…今日は、わたしが作るから。それに。」
「それに? 」
「A組の調査、わたしにも手伝わして。いいでしょ? 」
そういわれると頭を掻きながら苦笑いをする高森聖奈だった。

補足
内容は春日美空がいたずらで懺悔室開いたときのをモチーフに
だんだんと高森聖奈のことも…?


次週、絡操茶々丸