Pink Generation〜少女たちのジダイ〜Vol.5"和泉亜子の場合"

この前の綾瀬夕映から新シリーズ"ネギ君とわたし"に入ってます。
たぶん絡操茶々丸まで
朝倉和美までは"導入編"です


和泉亜子は誕生日と休載日ですが運動部がらみだったらどこかしらに出てるはず? 

「トイレ、トイレ!! 」
高森聖奈はトイレめがけて走っていた。
「あった!! でも・・・いいのか? 」
目の前には女子トイレが。高森聖奈はオトコの娘とはばれてはいないけどちょっと躊躇する。
その気になれば職員トイレまで行けばいいが間に合わないと感じたのか意を決して入り込む。
中には誰もいない。とりあえず適当な個室に入って用を足す高森聖奈。
「ふぅー。何とか間に合った…。」
しばらくすると隣の個室に誰かが入る。気まずくなって出れなくなる高森聖奈。
「困ったなぁー…。」
しばらくすると隣が空いて誰かが出てくる音が。
同時に出ると怪しまれるが高森聖奈は一計を案じ壁に手を当て姿を消すことに。
「なぁんだ、こういう風にすればよかったんだ。」
と思っているのもつかの間出た瞬間に変身が解け蒼い髪の少女がモップを持って後ろに立っていた。
「こ、このヘンタイー!! 」
モップは高森聖奈に直撃しそのまま倒れてしまうのだった。




「う、うーん…。」
高森聖奈が気がついたのはベッドの上。そばには蒼い髪の少女が不安そうに立っていた。
「あ、気がついたん? ウチ、とっさにたたいてもうて…。」
「あなたは? 」
「ウチ? 和泉亜子言うねん。あなたは? 」
「わたし? 高森聖奈。ここは? 」
「保健室なん。」
と、和泉亜子が説明しているがなぜかもじもじしている。
「和泉さん、どうしたの? 」
「あ、あの…ウチ相談したいことがあるん。」
「そうだん? 」
「あ、あの…ウチ好きな人がいるん!! どうしたら振り向いてくれるかウチと一緒に…。」
「一緒に? 」
なぜだか和泉亜子はもじもじ
「今度の日曜日つきおうてもらえへん!? 」
それを聞いた高森聖奈は目を点に。
「やっぱ・・ウチじゃだめなん…ウチ目立たないから…。」
和泉亜子はしょげて保健室の隅でいじいじ。
「そんなことないよ。じゃあ、日曜日真帆良中央の駅で…。」
「おおきに! 感謝するで!! 」
と、目を輝かして高森聖奈の手を握り当の高森聖奈は目を点にするだけだった。




「待った? 」
「そんなことないよ。」
と、麻帆良中央の駅で待ち合わせをする和泉亜子と高森聖奈。
和泉亜子はややボーイッシュな格好で高森聖奈はお姉さんらしい格好。
「和泉さんっていつもこういう格好なの? 」
「こういう格好…嫌いなん? 」
といじけそうになるが首を振る高森聖奈。
「で、相談って? 」
「それ何やけど…一緒に買い物せえへん? 」
「それもいいね。」
と、二人でニコニコしながらすたすた歩くがそれを付ける怪しい人影が。
その正体は渡辺奈津美と九条梢
「何よ! いきなり"服を貸してくれ"というから応じたらこれ!? 」
「でも、高森さんが和泉さんと一緒に歩くなんて珍しいですわ…って!? 」
九条梢が振り向くとそこにいたのは大河内アキラと柿崎美沙。
「柿崎さんに、大河内さんまで。いったい何なのですか!! 」
「いやぁー亜子に友人ができたからちょっと好奇心でねぇー。」
「…やっぱり亜子のことが気になるんだ。」
とあれこれ言うが渡辺奈津美は頭を抱える。
「…こんなにいたら尾行にならないでしょーが!! 」
といきり立つが柿崎美沙がなだめる。
「まあまあ、そういえば美味しいクレープ屋さんがあるからそこにでもいこ。」
と、言われるとしぶしぶ承諾しながら移動をするが和泉亜子と高森聖奈はそんなこと露知らずにウィンドウショッピングを始める。
あれこれ言いながら二人で楽しむことに。
「これ似合うかなぁ?  」
和泉亜子が手に取ったのはペンダント。
「・・・付けてあげようか? 」
と、言われると和泉亜子は顔を真っ赤にそれでも高森聖奈はネックレスを付けてあげることに。
「そ、そんなウチ…。」
と、恥ずかしがる和泉亜子を鏡の前に立たせる。
「ほら、似合うでしょ♪ そうだ、せっかくだから服も選んであげる。」
「んな、高森さんウチの為に…。」
恥ずかしがるが和泉亜子に対して高森聖奈はにっこり。
「女の子なのにおしゃれしないなんて損だと思うよ。」
それを聞いて和泉亜子もなぜだかにっこりするのだった。




「で、相談って? 」
それからしばらくした後、高森聖奈と和泉亜子は近くのスタバへ。
高森聖奈が和泉亜子のために選んだ服はおごることに。
「なぁ…ウチ、好きな人がおるん。ネギ君言うんやけど…。」
聞いた瞬間、高森聖奈は飲んでいたコーヒーを吹き出す。
「い、和泉さんもネギ君狙ってるの!? 」
「でも、ウチ地味やからネギ君振り向いてもらえるか、それだけが心配な…。」
「気になるんだったら自分から積極的に動けば? 」
そうアドバイスすると和泉亜子は顔を真っ赤に。
「そうやけどやっぱりウチは…。」
「いじいじしない! 」
「う、うん…わかった。」
と、少し晴れやかになる和泉亜子だが、そこに誰かやってくる。
「やっほ〜!! 」
「ま、まき絵!? どしてここが!? 」
和泉亜子は目を白黒しているがそれ以上にびっくりしているのは高森聖奈。
「その子、だれ? 」
「むぅー。子供じゃないよ。佐々木まき絵だよっ!! 」
と、佐々木まき絵は膨れる。それを見て二人でくすくす。
「面白い友達だね。」
「そうやろ。ウチ、まき絵に何度も励まされたん。」
「そ、そんな恥ずかしいって…そうだっ!! 」
顔を真っ赤にしたかと思えば提案をしてくる。
「3人でさぁ、カラオケ行かない? 」
「そうやな。」
「それも、いいね。じゃあ憩うかっ! なんか変な人も付けているしね。」
と付けている人を撒いてカラオケに行くことにしたのだった。




「疲れたー。」
「お疲れっ。」
やっと自分お部屋に戻ってきた高森聖奈を渡辺奈津美がねぎらう。
「で、どうだったの? 」
「何のことでしょう? 」
と、とぼける高森聖奈の前になぜか殺気立つ渡辺奈津美。
「わたしの服借りて行って何してたのよー!! 」
と、怒っているが高森聖奈は受け流すのだった。

補足
和泉亜子といえばネギ君よりもナギさんに恋をしているのですがなぜかネギ君好きに
あれ? 


ちなみにやっていることは和泉亜子誕生日1回目と同じ
次回は綾瀬夕映誕生日→大河内アキラ和泉亜子誕生日→柿崎美沙の順で