Pink Generation〜少女たちのジダイ〜Vol.4"綾瀬夕映の場合"

今週は綾瀬夕映
綾瀬夕映といえばここではヒロインなのです。誕生日、休載日、この系、ネコミミとこの前までまきゆえメインで書いてたし


マイシスターなのですが最近のゆえゆえは別人なのです(つд`

ある日のこと。
高森聖奈は帰ってきた小テストを目の前にして真っ青になっていた。
それなりに勉強はしてきたはずなのだがなれない環境なのか、それとも回りに引っ掻き回されたせいかあまり芳しくないものに。
それを見たのか渡辺奈津美はからかいに。
「あっれぇー。聖奈ちゃん、もしかして補習? 今度の中間大丈夫かしらぁ? 」
「高森さん! いくら転校生だからってこれはいただけませんわ! わがC組は3連覇がかかっているのですわよ! 」
さらには九条梢からつつかれて目を点にする高森聖奈。
「わ、わかったわよ。補習でしょ、補習。」
「まあ、バカレンジャーと一緒にかんばってねぇ〜。」
「渡辺さん!! 」
すると高森聖奈が渡辺奈津美に聞き返す。
バカレンジャーって? 」
麻帆良学園が誇る本当のバカよ。毎度の事ながら成績下位なんですわ。」
「まあ、楽しくやってきなさいな〜。」
「渡辺さん!! 」
と、九条梢と渡辺奈津美が遣り合っているのを見て高森聖奈はなぜだか苦笑いしているのだった。




そして放課後。
「確かここだったような…。」
と扉を開けると目に入ったのは新藤直美の姿。もちろん新藤直美はジト目。
「何で、あんたが補習にいんの? 」
「ちょっと、どじ踏んじゃって…。」
「まあ、いいわ。」
と、適当に座ると補習のプリントをもらって簡単な授業を受けて解きなおすことに。
「ああ、なるほど。こりゃ単に勉強不足だったなぁ…。」
と高森聖奈はすらすらと解くが周りを振り向いてみると約4人あきらめている中一人の女の子が何とか問題を解こうと必死にがんばっている。
「ちょっと助け舟出してあげようかなぁ…。」
新藤直美が見ていないことを確認すると後ろに回り肩を突っつくことに。
「ひゃっ! …どうかしたのですか? 」
「どこがわからないの? 」
「…全部。」
それを聞いてすっ転びそうになるが何とか抑えつつ解き方を教えてあげることに。
「ここをこうするの、で、ここはこう。」
教えられているほうは顔を真っ赤にするがまじめに聞いている。
「じゃ、そういうことで。」
と立ち去るが少女の周りに人だかりができ、高森聖奈は後で新藤直美にいじられたのは言うまでもない。




それからしばらくたったある日放課後になりかえる準備をする高森聖奈。
「渡辺は部活に冷やかしに行くといっていたし、九条は生徒会とか言っていたから…今日は久しぶりにウィンドウショッピングかなぁ。」
と荷物を持って教室の外に出ると誰からか声をかけられる。
「??? 」
後ろを振り向くと黒髪の女の子が待ち伏せしていた。
「あ、あの…高森聖奈さんでしたよね? 」
名前をいわれた瞬間に目を点にしてのけぞる。
「な、何で知っているの? 」
「友達に調べてもらったです。」
「それはそうと…あなたは? 」
「わ、わたしですか…綾瀬夕映というです。」
「で、どうして私の所に? 」
「あの・・・その・・・今度の中間テストに向けて勉強を教えてほしいです!! 」
綾瀬夕映は顔を真っ赤にしながら言うが当の高森聖奈は目を点に。
「えっと…いいけど、じゃあ、寮に。」
そう言おうとすると綾瀬夕映は何も言わずに手を引っ張ってどこかへと連れ去ってしまうのだった




「あの…ここだったら誰にも邪魔されずに勉強に集中できるです。」
「でも、ここは? 」
図書館島の個室です。ここを知っているのは何人もいないです。」
と、案内されたのは古い屋敷みたいなところで高森聖奈は感心しきり。
「へぇ。こんなところがあるんだ。でも、何でこんなところを? 」
「わたしは…図書館探検部の部員です。」
「あっそう。」
なぜだか恥ずかしがる綾瀬夕映と全くもって平然としている高森聖奈。
「ほら、勉強するんでしょ? 」
「…そうでしたね。」
そういって高森聖奈が綾瀬夕映に勉強を教えることに。
「そういえばさぁ…いつも補習なの? 」
「ハイ。」
「学ぶのが嫌いなの? 」
「それはないです…勉強は大好きです。」
「でも、現に補習じゃない。」
綾瀬夕映は顔を真っ赤に。
「それは紛れもない事実です。」
とか言いながら高森聖奈に教えてもらう綾瀬夕映
「高森さん、相談があるです…。」
綾瀬夕映の相談に高森聖奈は目を点に。
「?? 」
「実は好きな人がいるです。」
「誰なの? 」
ネギ先生なのですが…。」
聞いた瞬間に高森聖奈は沸騰して椅子から転げ落ちる。
「えっと…お子チャマ先生、だよね? 」
「ハイ。でも、恋のライバルがいるです。」
「念のために聞くけど…誰? 」
「友人の…のどかです。」
高森聖奈は聞いた瞬間にぼーぜん。
「で…どうしたいの? 」
「本来だったらこうしたいのですが…。」
と、綾瀬夕映は床に倒れている高森聖奈にまたがり顔を近づける。
「本当はこうしたいです、でも…。」
「自分のしたいようにすればいいんじゃないの? 」
そういうと綾瀬夕映は顔を真っ赤に。
「でも・・・夏休み中にちょっとした事故があって…。」
「・・・そうやって自分をだましているんじゃないの? 」
それを聞いた瞬間、綾瀬夕映は顔を真っ赤にしてしまう。
「自分は出来ない、できない思っているからなんじゃないの? そうやって思い込んでいると息苦しくならない? 」
「そうでしたね。」
と起き上がり、何事もなかったようにまた勉強を教えてもらうために机につくのだった。




「ちょっと!! 聖奈、どういうことなのよ!! 」
「どうかしたの? 」
そういうと1階にある掲示板まで引っ張っていく。そこには中間テストの結果が掲示されていた。
「…うちのクラスが1番じゃない、それが? 」
そういうと高森聖奈の首を絞める渡辺奈津美。
「あんたはどこ見てんのよ!! 」
そういうとその下に目をやると2位は万年最下位に近いA組が。
「なぁんで、あのA組がこんな位置にいるのよ!! 」
「いや、だからそれはがんばったからなんじゃないの? 渡辺さんも正直になったら? 」
「うっさい!! 」
と、渡辺奈津美は首を絞めたまま高森聖奈をゆするのだった。

補足
4話目にしてネギ登場。
3-Aが奇人変人ぞろいの中での筆頭ですから。
と、言うか元凶とも。


次週和泉亜子だけれども今週触れる機会がない(汗