深い深い森の中で…Vol.7

休載日恒例カオスな長編ss
いよいよ宮崎のどか綾瀬夕映が…

佐々木まき絵宮崎のどかたちとバトルを展開しているころ。
綾瀬夕映は夢の中にいた。
「また…これです…。」
そして自分の足元には影とも知れないものが。
「私は…この影には抗えないです…このことは…。」
すると影が綾瀬夕映に絡みつき精神を侵食していく。無論、綾瀬夕映は声も出せない状況に。
といったところで目が覚める
「また…この夢です…。」
ふと手を見ると手には怪しげな紋章が。
「これは…。」
と、考え込んでいると扉のほうから声が。
「こ、こんな姿。まき絵さんには見せられないです!! 」
とっさに隠れこんでしまう綾瀬夕映だったがログハウスのロフトベットの隅っこで毛布をかぶってうずくまっている綾瀬夕映が見つかるまで時間はそうかからなかった。
「!!?! 」
「ゆえちゃんどしたのー。」
「な、なんでもないです!! 」
「もしかして、また根暗なゆえちゃんに戻ったの? そんなのやだよー。」
佐々木まき絵の目から涙が。それを見た綾瀬夕映佐々木まき絵を抱きしめる。
「そうでした…まき絵さん。私を守ってくれる唯一の人でした。で、どうかしたのですか? 」
「あのね…お客さんなの。」
佐々木まき絵も指をいじりながらぼそぼそ。それを聞いた綾瀬夕映も首を傾げてしまう。
「ここに入ってくる人はいないはずなのですが…。」
そう言って下に下りるとそこにいたのは明石裕奈大河内アキラ宮崎のどかだった。




テーブルに座る綾瀬夕映宮崎のどか明石裕奈大河内アキラ
「はい、どうぞ。」
「そんな、いいのに…。」
佐々木まき絵が出してくれたお茶に恐縮する大河内アキラ
「うちら、お客さんじゃない、それに…。」
宮崎のどかを直視できない綾瀬夕映にニコニコしている宮崎のどか
だが宮崎のどかからは近づきがたいオーラが。それでもお茶を差し出す佐々木まき絵を見てぼーぜんとする明石裕奈大河内アキラ
ゆえゆえ。何で黙って…。」
「のどかに言ってもわかってくれなかったです。」
「そんなこと、ないよ。それに…。」
「それに? 」
「大人になったゆえゆえも…かわいいよ。」
宮崎のどかにほめられてなぜだか顔を真っ赤にする綾瀬夕映
「でも、どうしてここが? 」
ゆえゆえが教えてくれたんだよ。」
にっこりする宮崎のどかに対して綾瀬夕映は首を傾げてしまう。
確かに強力な忘却魔法をかけて存在を消したはずなのにこうもあっさり破られるなんて思っても見なかった。
まき絵が力を貸してくれたんだ。」
大河内アキラが差し出したのは何かの紙に口紅で"ごめんね"とだけ走り書きが。
それを見た佐々木まき絵は目を点に。
「それ、確かに私の文字だ。あのね、お別れしなくちゃいけないからとっさに…。」
「このお子チャマがー!! 」
明石裕奈佐々木まき絵の頭をぐりぐり。周りはニコニコ。
「でも、私もまきえもこの森の守護者です。いまさらのどかたちがきても帰れるわけではないですよ。」
「私、ゆえゆえをつれて帰るまでここにいるから。」
綾瀬夕映宮崎のどかどっちも引かずに周囲はぴりぴり。
「そうだ。せっかくなんだから二人水入らずになっちゃえば? 」
佐々木まき絵の提案に驚く綾瀬夕映宮崎のどか
「でも、いいの? まきちゃん、ゆえゆえの事護るんでしょ? 」
「大丈夫だよ。それにせっかく来てくれたんだからおもてなししないと。」
そういって出て行こうとする佐々木まき絵を捕まえる明石裕奈
「うー。なにすんだよー。この即席ホルスタインー。」
「何だとー!! 」
そういって明石裕奈佐々木まき絵の頭をぐりぐり。
「わたしたちもついていっていい? 」
「うん。いいよ。」
そういってログハウスには綾瀬夕映宮崎のどかだけになり沈黙だけが支配する空間に。
「…。」
ゆえゆえ? 」
「いや、あの、その…。」
「私、怒ってないよ。だってゆえゆえはかっこいいし強かったもの。私、何も出来ないし…。」
「そんなことないです。のどかだって…。」
「それに、ゆえゆえが学校出て行くのもわかるよ。」
と、宮崎のどかはにっこり。綾瀬夕映は首をかしげる
「だって…向こうの世界で学んだことこっちでは使えないもの。もし私がゆえゆえだったら同じことしていたと思うよ。」
少し沈黙した後ぼそぼそと綾瀬夕映がしゃべる。
「・・・ごめんなさいです。私がしっかりしていればみんなにも迷惑をかけることはなかったです。」
「そんなことないよ。そんなゆえゆえにまきちゃんは黙ってついてきてくれるんだから。」
そういって宮崎のどかはにっこりしているのだった。




「これ全部一人でやってるの!? 」
大量の薪を見て明石裕奈は絶叫していた。
「魔法とか使えば簡単なのに…。」
「ゆえちゃんは魔法を使うとバランスが崩れるからそんなに使っちゃいけないって言っていたんだよ。」
と、言いながら佐々木まき絵は手馴れた手つきで薪を割っていた。
「えっと…洗濯物に掃除に巡回して夕飯作って…これが大体のスケジュールかな? 」
それを聞いた大河内アキラ佐々木まき絵を抱きしめる。
「すごいっ!! 」
「そ、そんなことないって…。そうだっ! 」
と、割った薪を積み上げると箒を持ってきた。
「今度は掃除でもするの? 」
明石裕奈が尋ねると佐々木まき絵は首を横に振る。
「せっかくだから一緒に空を飛ぼうよ。」
「えっと・・・私はいいよ。裕奈、行って来なよ。」
大河内アキラは謙遜するが佐々木まき絵大河内アキラの袖を引っ張り、明石裕奈もにっこりして大河内アキラの背中をそっと押す。
「あ…うん。わかった。」
「それじゃあ、しゅっぱーつ! 」
と、佐々木まき絵大河内アキラを乗せた箒は大空に向かって飛び上がる。
「アキラ、どう? 」
「ほ、本当に飛んでる…すごいっ!! 」
と、感激する大河内アキラ
「そうだっ。アキラ、少しだけつかまっていてね。」
「??? 」
佐々木まき絵がにっこりすると箒でアクロバティックな飛行を始める。
急降下したかと思えばきりもみを始め急上昇。森の中を猛スピードでぬける。
明石裕奈のところに戻ってきた時には大河内アキラは放心状態。
「ちょっとやりすぎちゃったかな? 」
「ちょっと…やり過ぎ見たい。」
「あ、あはは…。」
「あのさぁ…夕飯作り手伝ってくれない? 」
「いいよ。」
大河内アキラは放心状態だったが何とか元に戻り3人で夕飯作りの準備をすることになったのだった。




その一方で綾瀬夕映宮崎のどかは外を散歩していた。
「すっごくきれい。」
「私たちが来た時は荒れ放題でしたがここまできれいになったですよ。」
すると宮崎のどか綾瀬夕映の頭をなでる。
ゆえゆえ…がんばっているね。」
そういわれて顔を真っ赤にするがふと手を見ると腕のほうまで黒くなっているのだった。
そんなことを宮崎のどかは知る由も無いのだった。

補足
今回は感動の再会と言うことで
いよいよ次で何かが起こるかも? 


中の人ssについて
中の人ssはここでも3回書いたことあるんだよなぁ・・・
ほっちゃんが1回とネギドラ女優で2回*1
何が難しいかと言うとその人の考えていることをトレースしないとリアルは難しい。非実在だったら何回か読めばわかるけど…。


で、本題はといえばニュースサイトで取り扱わないほうがいいのではと
実を言うと中の人のイメージと言うものは人それぞれでssを読んで感想がいちばん別れる所。
で手を広げすぎではないかと考えたら私も取り扱わないほうが良いかなぁ・・・と


これはちょっと難しい問題かも? 

*1:大瀬あみメインと椋木えりメインで