深い深い森の中でVol.6

毎月恒例のカオスな休載日ss
現在は月1連載でまきゆえssを。*1


怪しげな夢を見る綾瀬夕映佐々木まき絵
そして、帰らずの森に踏み込んだのは・・・? 

綾瀬夕映は深い森の中にいた。
うっそうと生い茂る森の中を一人歩いている。
「なんだか…いるだけで憂鬱になってしまいそうです。」
するとなにやら殺気を感じる綾瀬夕映
「はっ…これは!? 」
綾瀬夕映の足元には黒い影がまとわりつく振り払おうにも振り払えずとっさに呪文詠唱を始めようとする。
しかし黒い何かはとっさに口をふさぐ。
「(や、やめるです…!? )」
しかしながら黒い何かは体にまとわりつき綾瀬夕映を取り込んでしまう。
そして綾瀬夕映の頭の中には不気味な声が。
「(すべてを…捧げるのよ…。)」
「(い、いやです!! 誰か…。)」
と、いった所で目が覚める。そこはいつものロフトベットの上。しかしながら寝汗でびっしょり。
「…いやな夢です。まき絵にはこんなところを見せられないです。」
外に出ると近くの泉で水浴びをしながら自分の手をじっと眺める。
「ここに来てから…なんかいやな夢ばっかり見るです。どうすればいいのでしょう…。」
と月に向かってつぶやくのだった。




一方で佐々木まき絵も深い森の中にいた。
ところどころ光は差すがうっそうとした森の中を一人歩いている。
「誰かぁー。いませんかぁー。」
しばらく歩いていると大きな大木の前で倒れている一人の女性が。
すぐさま駆け寄る佐々木まき絵
「お姉さん、どうしたの? 大丈夫? 」
「…この森のバランスが崩れています。」
何を言っているのかわからないのか佐々木まき絵は首を傾げてしまう。
「このままでは光が闇に覆い尽くされてしまいます。その前に何とかしないと…。」
「そのための守護者じゃないの? 」
「その守護者が狙われいるのです。若すぎてその魔力を狙われているのです。」
「でも、大丈夫だよ! それに…私、守ると誓ったもん! 」
すると女性は頭をなでる。
「そう…だよね。」
とにっこりすると消え佐々木まき絵も目が覚める。
「…夢? 」
寝ぼけ眼で周りを見ると綾瀬夕映がいない。
慌てふためいてログハウスの中を探すがいない。
「ど、どうしよう…。」
外に出ると近くの泉で水浴びをしていただけ。
佐々木まき絵も服を脱いで綾瀬夕映に飛びつく。
「ゆえちゃん大丈夫だった!? 」
綾瀬夕映はきょとんとしてしまうが心配する佐々木まき絵の顔を見て頭をなでる。
「大丈夫ですよ。・・・まき絵が私のことを守ってくれると信じているですよ。」
「わかった! じゃあ、水遊びしよ! 」
綾瀬夕映は謙遜するが佐々木まき絵は水をかけてるので反撃して二人で遊ぶのだった。




「ゆえちゃん大丈夫かなぁ…。」
とある日の朝。顔色の悪い綾瀬夕映を見て佐々木まき絵は不安顔。
「そうだっ! 」
そういって森に出ていつものように巡回をはじめながら献立を考える佐々木まき絵
「ゆえちゃんのために美味しいものを作ってあげよ! 」
すると誰かが声をかけてくる。
「あのー。」
「??? 」
ここには二人しかいないはず。ましてや普通の人がこの森に入れるはずがない。
そう考えた佐々木まき絵は疑問のまなざしを。
「まきちゃん…だよね? 」
と、言う女性の問いかけには答えずその場から立ち去ろうとする。
と、そこへ邪魔が。
「裕奈さん、アキラ。その子捕まえて! 」
「オッケー!! 」
と、佐々木まき絵を捕まえにかかるが簡単に捕まるわけがなくすばしっこく逃げる。
「このお子チャマがー!! 」
とむきになる明石裕奈を尻目に佐々木まき絵は余裕綽々。
「あっかんべぇーだ!! ここまでおいでー。」
と、挑発する佐々木まき絵。もちろん大河内アキラ明石裕奈宮崎のどかは捕まえようとするが消えてしまう。
「あ、あれれ? 」
「あそこ! 」
気がつくと上に飛び上がっていて宮崎のどかに肩車して目隠しをしてしまう。
「み、見えないですぅー。」
本屋ちゃん、落ち着いて! 」
明石裕奈がなだめるがパニック状態の宮崎のどかはふらふら。
あれよあれよという間に木に激突してしまう。
「いたた…。あれ? まきちゃんは? 」
と、言うが明石裕奈大河内アキラでも見失ってしまい呆然とするのだった




「うーん…。」
綾瀬夕映佐々木まき絵を追いかけてやってきた宮崎のどか明石裕奈大河内アキラだったが、現れた一人の少女に振り回されて散々なものに。
「あの子…。」
「たぶん、まき絵だと思うよ。」
「でも、何でまき絵があんなお子チャマなの? 」
それに対しては3人は考え込んでしまう。
「もしまきちゃんだったらいどのえにっきが反応するはずなんだけど…。」
「反応しないの? 」
「まきちゃんがすばしっこいのもあるんだけれども、なにやら変な感じが…。」
「裕奈は? 」
「全然感じないけど。」
宮崎のどかはただならぬ気配にびくびくしているが明石裕奈は平然。
「とにかく、何とかしてまきちゃんを探そう。」
「でもさぁー。まき絵はこの森のことを知り尽くしてそうだよ。」
「罠でも張る? 」
「たぶん、さっきみたいにわたしたちが引っかかりそう…。」
「でも、やってみなければ始まらないよ! 」
「落とし穴掘って様子でも見ましょう。」
そういうと3人で落とし穴を掘り始め、とりあえず形だけは出来上がる。
「後は何をおくか…。」
「これなんかどう? 」
まき絵がすきそうなお菓子を置いてとりあえず様子見をする3人。
しばらくすると何かが引っかかる。
「おっ。何か引っかかった…。」
しかし引っかかったのは佐々木まき絵ではなく熊みたいな何か。
しかも瞳はぎらぎらと光っていて3人を見つめている。
「裕奈、のどか。逃げるよ! 」
と、3人そろって逃げ出すが熊のほうは追いかけてくる。
何とか振り切ろうとするが中々振り切れない。
そんな中宮崎のどかが息切れ。
本屋ちゃん、大丈夫! 」
「わ、私はいいから…。」
と、言っていると誰かがかばい攻撃があたらない。
「私が相手だよ!! 」
「ま、まきちゃん…。」
魔獣からの攻撃をかばったのは佐々木まき絵
返す刀で剣を向け魔獣に立ち向かっていく。
魔獣がむきになって攻撃するがするりとかわし高く飛び掛るとそのままばっさり。
魔獣が黒い霧となって消えていく。
「よかったよかった、怪我がなくって…お、お姉さん大丈夫? 」
すると宮崎のどかがにっこりしたかと思えば大河内アキラ佐々木まき絵をうしろから羽交い絞めに。
「は、離してぇー!! 」
佐々木まき絵はじたばたするが簡単に離れるわけがない。
「どうして勝手に学校からでていったの? 」
膨れてそっぽを向くが明石裕奈が頭をぐりぐり。
「ちゃんと…話して・・・私たち怒っているわけじゃないから。」
「やだもーん。」
と、話すことを嫌がりまた頭をぐりぐり。
「わかった…。」
そういうと宮崎のどかは、来れ宣言をすると仮契約カードを出すと1冊の本に。
「本当のこと、話して。」
じたばたする佐々木まき絵をよそにいどのえにっきにはびっしり。
それを踏まえたうえで佐々木まき絵のひとつのお願いを。
「まきちゃん…ゆえゆえに…会いたい。」
その問いかけに対して首を振りたかったが佐々木まき絵は認めるしかなかったのだった

補足
佐々木まき絵vs宮崎のどか明石裕奈大河内アキラ


捕まえてしまえば魔性の女の本領発揮
でも、本当のことは…?


次回、いよいよ綾瀬夕映宮崎のどか


それよりもアキラさんと仮契約して欲しい…

*1:とかいいながらまきゆえではないとか言うなwww