深い深い森の中でVol.5

今回もちょっと脇にそれた話。
何で綾瀬夕映佐々木まき絵がいなくなったのか…。


それに気づいたのは宮崎のどか大河内アキラ明石裕奈
はてさて? 

「何で・・・ゆえゆえとまきちゃんが? 」
いどのえにっきに書かれたメッセージを見て目を点にする宮崎のどか
それ以上にびっくりしているのは明石裕奈大河内アキラ
「何で…。」
「そんなのって無いよ!! 」
「アキラ、落ち着いて。」
あまりに突然のことで思わず声を上げる大河内アキラになだめる明石裕奈
「…どうして? 」
すると、いどのえにっきにすらすらと文字が書かれていく。
それは自分にはやらなければいけないことがあるので行かなければいけないことと夢のことを話したら佐々木まき絵も同じことがあったらしく理解してくれたので一緒に行くことにしたらしい。
それを見た大河内アキラ宮崎のどかは首をかしげる
「アキラ、どしたの? それに本屋ちゃんも。」
「そんな事…。」
「とにかく、二人を連れ戻しに行こう。」
「でもさぁー。どこにいるかわからないんだよ? どうやって行くの? 」
と、明石裕奈がもっともらしいことを言うと宮崎のどか大河内アキラは我に返り真っ赤にしてしまう。
ゆえゆえ…教えて…。」
宮崎のどかがつぶやくとページがぱらぱらと開き居場所が書き込まれるが3人とも目が点に。
「帰らずの森…。」
「ここからすごく離れているけど…」
宮崎のどか大河内アキラは考え込んでしまうが。明石裕奈が思い出したかのように手をたたく。
「お父さんの部屋に行けばなんか手がかりあるかもよ。」
「でも、裕奈のお父さんの部屋に勝手に入るのは…。」
大河内アキラは人の部屋にはいるのを謙遜するが宮崎のどかは意を決してこう伝えた
「ゆーなさんのお父さんの部屋に行きます! 」




麻帆良市内になる教職員住宅の一角にある明石教授の家の前に3人は来ている
明石裕奈の手には合鍵。
「行くよ。」
固唾を呑んで見守るのは宮崎のどか大河内アキラ
明石裕奈が鍵を開けると向かうは明石教授の部屋。
ここであれば帰らずの森のことや忘却魔法についての手がかりがあるかもしれない。
「ここがお父さんの書斎。」
しかし、明石裕奈は書斎に入ろうとしない
「裕奈は入らないの? 」
「私はちょっとやることがあるから。」
そういうとキッチンでなにやら料理の準備を始めだす。
「じゃあ、アキラ。」
宮崎のどか大河内アキラのほうへ向くと大河内アキラもうなづく
二人で明石教授の本棚から本を取り出しては片っ端から調べだす。
が、大量の蔵書を相手になかなか思うようにはかどらない。
それでも宮崎のどか綾瀬夕映に会うため。大河内アキラ佐々木まき絵に会うために必死に本を調べる。
そして本と格闘すること1時間。大河内アキラがやっと帰らずの森についての記述を見つけた
「あった! 」
「えっと…自然の魔力が溜まりやすく普通の人が行っても見つけることは不可能で代々森の守護者がいてこの森をつかさどっている。」
「普通に行っても会えないかもしれないんだ。それに…ここからかなり離れているみたい。」
「どうする? 」
「行くしかないと思うよ。」
大河内アキラが聞いても宮崎のどかの意志は固い。それを確認して忘却魔法について調べるためまた本と格闘する宮崎のどか大河内アキラ
しばらくすると向こうの部屋があわただしくなったかと思えばふすまが勝手に開く。
「お父さん、そっち入っちゃダメ!! 」
「何しているんだ? 」
「何でもいいから!! 」
「??? 」
そこにいたのは明石裕奈の父親とあわてふためいている明石裕奈
しかし、宮崎のどかは物怖じせず明石教授にひとつの事柄を尋ねることに。
「あ、あの…忘却魔法について教えてください!! 」
そのことを聞いた瞬間に全員目が点になったのは言うまでもなかった。




「へぇ…そうなんだ。」
4人で夕飯を食べながら宮崎のどかからいきさつを聞いた明石教授は考え込んでしまうが明石裕奈を見て話すことに。
「忘却魔法って言ってもいろいろあるんだ。実際に物を隠してしまうのから存在を消してしまうものまで。多分、宮崎君が知りたいのは存在を隠してしまうほうだよね? 」
「ハイッ!! 」
頭をかきながら忘却魔法に着いて教える明石教授。忘却魔法の原理は簡単なものではあるが呪文を解くのは難しく歴戦の魔法使いでもかなりの時間を有すると言うもの。
「後さぁー。帰らずの森に行きたいんだけどさぁー。」
明石裕奈がとんでもない提案をしてきてのけぞる明石教授。
「た、確かに大切な友人がそこにいるのはわかるのだが行くだけで2〜300kmかかるし入れるかどうかもわからないし、それに…。」
「それにぃ? 」
いやらしく実の父親を突っつく明石裕奈
「わかった、わかった。そこは何とかするから…。」
「やったぁー。お父さん大好きだよ! 」
と、大河内アキラ宮崎のどかが見ているのにもかかわらず父親に抱きつく明石裕奈。当の明石教授はぼーぜんとしているのだった。
その日の夜3人で寝ることにするがひとつのベッドで寝るのには狭すぎるので明石裕奈は別室から布団を持ってきて床で寝ることに。
「いいの? 」
「いいよ、いいよ。せっかくだから寝ていいよ。」
ベッドを貸してくれることに宮崎のどかは顔を真っ赤にしてしまう。
「あ、あの…。」
当の宮崎のどか明石裕奈大河内アキラのプロポーションのよさに顔を赤らめてしまうが大河内アキラはひとつの疑問が
「何で、綾瀬さんと友達になったの? 」
ゆえゆえは…何をするにも器用じゃないから。でも、何事に対してもあきらめないよ。」
「だから、まき絵も綾瀬さんのことを心配してついていったのかも…。」
と、考え込んでしまう大河内アキラに対して明石裕奈が声を出す。
「そんな事いったらさぁー。まき絵も同じだよ。ドジばっかりだけど何事に対してもあきらめないよ。」
そういう明石裕奈に対して大河内アキラは考え込んでしまう。佐々木まき絵綾瀬夕映と一緒にいたこともあるから二人の気持ちがわからないわけではない。
まき絵は綾瀬さんの事が心配だから一緒に学校を出て行ったんだよねぇ…二人で楽しく生活しているのに連れ戻していいのかなぁ…。」
「そんな事、ないよ。ゆえゆえもまきちゃんもいない学校なんてさびしいから。」
「私も本屋ちゃんと考えは一緒かな? あの二人がいるから学校が面白いしさぁー。」
それを聞いた大河内アキラはまた考え込んでしまうがしばらく考えた後にひとつの答えを出す。
「わかった。二人に会いに行く。私もまき絵と綾瀬さんがいなくなったらさびしいから。」
それを聞いて明石裕奈はジト目になるが宮崎のどかはにっこり。
「よかった。明日も早いから寝よう。」
「じゃあ、お休みー。久しぶりの実家はよく眠れるにゃー。」
「裕奈さんって…。」
「大丈夫。裕奈はまき絵の事わかっているから。」
と、宮崎のどかも寝ることにした。
そして翌朝5時。明石教授の用意した車に乗って3人は帰らずの森に向かっていた。
そのさなか宮崎のどかは考え事を。
ゆえゆえ…まきちゃん…。」
「大丈夫だよ。」
そういって宮崎のどかにささやく大河内アキラ。それを見ていた明石裕奈もにっこり。
「大丈夫だって。」
声をかけられるとにっこりする宮崎のどかだった。

補足
グダグダです。


次回、とうとういなくなった綾瀬夕映佐々木まき絵宮崎のどか明石裕奈大河内アキラが!?


ちなみに6月です
来週は久しぶりにクラスメート休載日ssを