綾瀬夕映誕生日ss3"恋のJET SHOOTER"

綾瀬夕映ss3回目。


派手な魔法バトルとかもいいけど。もっとクラスメートの心の動きとかやってほしい。
そんな感じで相変わらず世間に疎い綾瀬夕映が主人公
はてさて? 

それはとある日の夕方。
女子寮の廊下で女の子ががやがや。
ひとりはニコニコしているのだが一人は渋い顔。
「…で、どうだったのですか? 」
「ウン、楽しかったよ。」
「そうですか、のどかが喜んでくれるなら私はいつでも力を貸すですよ。」
そういって綾瀬夕映は咳払いをして立ち去ろうとしたが誰かに引き止められた。
ひき止めたのは綾瀬夕映にネギとのデートをお膳立てしてもらった宮崎のどか
ゆえゆえはどーなの? ネギせんせーとデートしないの? 」
言われた瞬間に一気に沸騰してしまう綾瀬夕映
「わ、私は!! それにのどかの方がネギ先生にお似合いですぅ!! 」
ゆえゆえってずっと変わらないね。」
「何がですか? 」
「…ずっと謙遜してるね。譲ってくれるのはうれしいけどそれだと、私。さびしいな。」
宮崎のどかから言われた瞬間に目を背ける。
「一時期だけですが私はネギ先生から離れていたです。すれ違ってしまった以上もう元には戻らないですよ。」
「でも、それは…。」
宮崎のどかの言葉を聞くまでもなく綾瀬夕映はその場から立ち去ってしまったのである。




「私はネギ先生の事が好きなのでしょうか? 」
ベッドで横になりながら考え込んでしまう綾瀬夕映
確かにネギのことが好きではあるが魔法世界に向かった際に散り散りになってしまい不慮の事故にあって記憶喪失。その後に襲ってくる後遺症…。
それなのにネギは助けてくれなかった。おそらくではあるが自分よりも大切な人がいるのであろう。
「私はそのままそっとしておいた方がいいのでしょうか? それとも…。」
と、考え込んでいるとポストになにやら投函された音が。
「はて…。」
ポストを開けると手紙が1枚。差出人はネギ。
内容は"今度の日曜日に一緒にお話しませんか? "というもの。要はデートのお誘い。
それを見た瞬間沸騰してしまい手紙を落としてしまう。
「え、えっと…この場合どうしたらいいのでしょうか。」
と、廊下に出てみるが気配なし。とりあえず頭を冷やすために大浴場に行くことに。
「ね、ねねねねねネギ先生とデートなんて私にはもったいないです。それにいきなりデートのお誘いなんてどういう風の吹き回しなのでしょうか? 」
と、ひとり顔を真っ赤にしながら湯船に浸かっていると誰かが入ってくる。
「こ、これはとんでもない状況です。とりあえず隠れて様子を伺うです。」
と、隠れて様子を伺うと入ってきたのは佐々木まき絵大河内アキラ
「とりあえずハルナや和美さんではなかったです。」
ほっと胸をなでおろす綾瀬夕映。とはいえ出づらくなった綾瀬夕映は二人の見えないところで盗み聞きをすることに。
「(ネギ君一気に格好良くなっちゃたなぁー。)」
「(それはネギ君も男の子だもの。仕方が無いよ。)」
「(アキラはどうなの、どうなの? 一緒にいたんでしょ? )」
「(それはそうだけど…やっぱり…。)」
「二人も悩んでいるのですね。良かったです。」
盗み聞きしていて何故だかほっとしている綾瀬夕映。静かに立ち去ろうとするが何処からともなくリボンが飛んできて足が引っかかり思いっきり音を立ててしまう。
「何で、綾瀬さんがここに? 」
「ゆえちゃん盗み聞きしてたんでしょ? ひど〜い!! 」
佐々木まき絵に問い詰められた綾瀬夕映はもじもじするが意を決して自分の思いを伝える。
「ご、ごめんなさいです!! それと…まき絵さんたちに手伝ってほしいことがあるです!! 」
「手伝って…。」
「ほしいこと? 」
それを聞いた瞬間、二人は目を点にして立ち尽くしてしまったのだった。




「デートのお誘い? 」
お風呂から上がった後大河内アキラの部屋で事情を聞くことに。
「はい。私はのどかが幸せになってくれればそれでいいと思っていたのですが…。」
「ゆえちゃんはどう思ってるの? 」
「私は…。」
「正直に話したら? 他の人には絶対に話さないから。」
ネギ先生のことが好きなのです。でも、私は自信がないです。」
顔を真っ赤にして何を言うかと思えばネギが好きだということ。
佐々木まき絵はなにやら考え事を。
「そうだっ。明日の放課後手伝ってあげる。アキラもいいでしょ? 」
「…う、うん。」
佐々木まき絵の熱意に押された大河内アキラは頷くだけ。
「感謝するです。」
綾瀬夕映は何故だか恐縮しきり。そして、放課後になり制服姿で待たされる綾瀬夕映
まき絵さん達は何を手伝ってくれるのでしょうか? それよりも何をするのでしょうか? 」
と、どぎまぎしながら待っていると私服姿の二人が。
「ごめ〜ん。待った? 」
「えっと…まき絵さんとアキラさんですよね? 」
「そうだけど? 」
綾瀬夕映から見た佐々木まき絵はかわいいワンピースに身を包み、大河内アキラは大人っぽい格好を着こなしている。
まき絵さんもアキラさんも別人みたいです。それに比べて私なんか…。」
「大丈夫だよ。絶対にきれいになれるから。」
大河内アキラはそういって綾瀬夕映の頭をなでなで。なでられた綾瀬夕映は何故だか顔を赤らめる。
「アキラ。どうする。先に服選んじゃう? 」
「化粧品選んだ方がいいと思うな。」
「それじゃあ、しゅっぱーつ! 」
と、3人で化粧品店に行くが綾瀬夕映にとっては何がなんだかわからない。
もちろん佐々木まき絵大河内アキラまき絵の顔を見ながらあいそうな化粧品を選ぶ。
そして化粧をするところにつれられた綾瀬夕映は座らされる。もちろん目の前にはやる気満々な佐々木まき絵が。
「よ〜し。これからゆえちゃん改造計画を。」
「待って。まき絵に化粧させたら大惨事になっちゃう。」
「え〜。」
「綾瀬さん、少しの間だけ我慢できる? 」
「わ、わかったです…。」
と、大河内アキラが代わりに綾瀬夕映の化粧をすることになるその横で佐々木まき絵が何故だか膨れて待っている。
「これでオッケーかな? ハイ、鏡。」
そういって鏡で見た自分はまるで別人。
「これが…私ですか? 」
「なんだか面白くな〜い。」
「もしかして…私に嫉妬でもしてしまったのですか。まき絵さん? 」
「違うよ。」
とかいっているがきれいになってしまったことと自分で化粧できなかったことに膨れているらしい。
「じゃあ、服選ぼうか。まき絵も膨れてないで。」
「ほ〜い。」
と、3人でブティックに向かうが綾瀬夕映はもじもじ。
「なんだかかわいいな服がいっぱいです。…のどかやハルナが着そうな服が私に似合うでしょうか? 」
「そんな事ないよ。ほら、これとか? 」
「綾瀬さんならこっちの方がいいんじゃないの? 」
しかしながら綾瀬夕映はどっちにしていいのかわからずに悩んでしまう。
「どしたの? 」
「私は…こういったものに疎くて…。」
「そんな事ないよ。」
「私は…頭の回転は速いのですが世間一般の常識だけじゃなくって、あの事故が何もかも奪ってしまったのです…。」
そう言い出すとなぜかしゃがみこんで泣き出してしまい佐々木まき絵大河内アキラも悩みこんでしまうが佐々木まき絵が大きな声を出す。
「ゆえちゃんがそう思ってるだけだよ! 」
まき絵…。」
まき絵さん…。」
そのことに対して大河内アキラ綾瀬夕映もぼーぜんとしているだけであった




「綾瀬さんって…ネクラ? 」
「違うですっ!! 」
「でもさぁ…最近のゆえちゃんおかしいよ。」
それからしばらくたって近くのスタバでコーヒーを飲む3人。綾瀬夕映は目をあわそうとしない中佐々木まき絵がこんなことを。
「ネギ君は元のゆえちゃんに戻ってほしいからデートに誘ったんじゃないかなぁ? 」
「どういうことなのですか? 」
綾瀬夕映が首をかしげる中、大河内アキラがわかったらしくこんなことを
まき絵が言いたいことわかったような気がする。私は綾瀬さんとあんまり付き合いは長くないけど。」
「昔のゆえちゃん、ネクラだったけどまじめだったもん。今のゆえちゃんただのネクラだと思うんだけどなぁ。」
「そ、そんな事無いですっ!! 」
佐々木まき絵の問いかけに首を振って大げさに否定する綾瀬夕映
「…でも、まき絵さんやアキラさんに相談してよかったと思うです。これがハルナだったらからかわれるだけだったのですが…。」
「私さ。綾瀬さんみたいに魔法使いでも頭がいいわけでもないからさ。出来ることなんて限られているし。」
「こういう事だったらどんどん相談に乗るよ。」
そういわれて沸騰してしまう綾瀬夕映。それを見てくすくす笑っている佐々木まき絵大河内アキラ
そして日曜日。大河内アキラ佐々木まき絵に選んでもらった服を着て待ち合わせ場所でネギを待つ綾瀬夕映
しばらくするとネギがやってくる。
「お待たせしました。あれ? 夕映さん、なんだかいつもと違ってかわいいですよ。誰に選んでもらったのですか? 」
正直に答えようと思ったがあそこまで思ってくれている以上踏みにじりたくないのか答えをごまかす綾瀬夕映
「のどかが選んでくれたですよ。それよりも今日は古本めぐりでも行きますか? 」
「夕映さん積極的ですね。いいですよ。」
とニコニコしてデートへ向かうネギと綾瀬夕映を遠くから眺める大河内アキラ佐々木まき絵
「後からついていかなくていいの? 」
「二人の邪魔したらいけないよ。」
そういわれて大河内アキラはにっこりしていたのであった。

補足
綾瀬夕映佐々木まき絵大河内アキラ
このトリオ自体何度もやってますが大概佐々木まき絵綾瀬夕映は子供とかwww


こんな感じでわいわいやるのは去年の夏ごろに書いた"Get A Life!"以来。
…って女優じゃないですかwww


次回、和泉亜子