歴史は繰り返すのか? 

と、言うわけではないが歴史学から見たネギま!の話
だって、回想編が多いんだもの。多分、この後も続くと思うよ。


ちなみにネギま!のなかで歴史というと・・・
アリアドネー魔法学院での歴史の授業(#211)
・オスティア大祭初日での和解式典を見た佐々木まき絵が…(#221)
・旅立ちのラカン(#230〜#233)
・トサカの男が語るアリカ王女(#257)
ゲーテルが語るナギとアリカの宿命(#267〜)


綾瀬夕映佐々木まき絵が見聞きした歴史とトサカの語る歴史は一般常識的な歴史だとするとラカンが語る歴史は教科書的に言うと山川出版社とか東京書籍とかでゲーテルが語るのは扶桑社? 


ここから先は現実世界の歴史に即して

・武の英雄に未来を作ることが出来ない(#267)
始まりの魔法使いがゼクトを乗っ取って発した台詞のひとつ。なんだけれども民主的な政権交代なんてアメリカの大統領選と日本くらいです。大概歴史の変わり目には必ず血は流れていました。ヨーロッパなんて血なまぐさい歴史なんて当たり前でカエサルは"賽は投げられた"といってクーデターを起こしたし、フランス革命なんて最後は露エスピエールの恐怖政治に成り下がり結局英雄待望論になってナポレオンの台頭を招いたし20世紀初頭まで歴史の転換は必ず戦争とか革命とかでドイツはプロシア国の首相であるビスマルクが"ドイツの統一は武力によってなされる*1"とまで言い放ったのは有名な話で。*2
もっともその典型的な例は中国であり為政者が乱れたときは天によって後継が決められるということが許されていた。だけでなく1949年に中華人民共和国の成立まで血が流れ続けた。


日本なんかも源平の合戦から明治政府の成立まで結局武の英雄が未来を作っていったのであり武力が必要なくなって始めて文治政治に転換していくのだと考える。

・逮捕されたアリカ王女(#268)
元老院によって不毛な戦争のはけ口により逮捕されおそらく刑場の露に消えるのではないかと考えるが*3衆愚政治の典型的な例だと考える。
衆愚政治というのは直接民主制国家であったギリシャが陥った例でありその悲劇としてアリストテレスの逮捕という悲劇が起こったわけであり。共和制ローマ元老院という政府機関が存在し統治機構のひとつとして考えられた。
ただ、メガロメセンブリアの元老院は最初から特権階級として存在しているようにしか見えず腐敗の象徴としか考えられない。そうなると"完全なる世界"が入り込むことは容易であり。操り人形となった元老院議員が適当な罪状をつけてアリカ王女を逮捕するということなんて簡単であると考えられる。


まあ、メガロメセンブリアの元老院が一番の病巣であることは間違いないが…

自分のない知恵総動員して書いているので半分ずれているような気もしないでもないが…
でも、何も知らないネギたちを落とすにはこれだけでも十分であり。来週か再来週には"はいかイエスでお答えください"という状況になり物語は一気に悪夢の始まりへと変貌しつつあると考える。


そうなったときに考えられる悲劇はまた、話す機会があれば。*4

*1:いわゆる鉄血政策

*2:その例外を上げるとするならばワイマール共和国末期のドイツ?

*3:ただ、それをやってしまうとネギが存在しなくなるというタイムパラドックスが起こってしまいつじつまが合わなくなってそれでこそ内容崩壊になるのでどうやって救うのかが問題

*4:多分、今回は拾われないなorz