村上夏美誕生日ss2"Girlish"

休載日と村上夏美の誕生日がぶつかりました。
誕生日優先です。休載日は明日とか言う。


誕生日はクラスメートしか出れないのでそんなにシリアスにはならないので
ぎすぎすしているネギま!の展開にうんざりな人もぜひ。


去年はあろう事かネギとデートでした。
今年はいかに!? 

「うーん…。」
村上夏美は考え事をしていた。
「(あのときなぁ…コタロー君が"夏美姉ちゃんの事護る"なんていうから私も勢いに任せちゃって"好きだよ。"なんて言っちゃって…。どーすればいいのよー!! )」
考えているだけで顔を真っ赤にして首を横に振り否定する村上夏美。もちろんひとり芝居。
と、そこへ誰かが帰ってくる。もちろん取り乱したように慌てふためいて冷静を保つ村上夏美
「ただいまー。あら、夏美ちゃん一人? 」
「あっ。ちづ姉。お帰り。うん、ひとりなの。」
帰ってきたのは同居人の那波千鶴
「何、考えてるの? 」
つつかれた村上夏美は慌てふためく。
「な、なんでもないよ。そ、そうだ。夕飯作らないとね。」
と、夕飯の準備に取り掛かろうとすると那波千鶴が手を引っ張られすっころんでしまう。
「隠し事してるでしょ? 夏美ちゃんの事、全部知っているのよ。」
そういわれてなぜか目を点にする村上夏美
「えっと、その…。好きな子がいるんだけど、その子きれいな人が好きみたいで。どうしたらきれいになれるのかなぁーって。」
それを聞いて考え込んでしまう那波千鶴
「うーん。そうねぇー…。」
「で、でも、ちづ姉にアドバイスされるのはちょっと…。」
と、慌てふためいて手を横に振る村上夏美
「わかった。私の友人に頼んでみる。それならいいでしょ? 」
なぜかにっこりする那波千鶴を見て村上夏美はぼーぜん。
ちづ姉って…ぜんぜん替わってない…。むしろ、余計変になったかも。」
「どうしたの? 」
「な、なんでもない。」
ニコニコしている那波千鶴を見て村上夏美はなぜか頭を抱えるのだった。




あくる日の麻帆良中央駅。村上夏美はとある人を待っていた。
ちづ姉は"ここで待っててね〜"って言っていたけど…。」
思い出す度になぜか悪寒がして真っ青になる村上夏美
しばらくすると誰かがやってくる。
「おまたせっ。あなたが村上夏美さん? 」
「は、ハイ…。」
一瞬見た感じだと那波千鶴にも見えるが那波千鶴だという確証がない。
「お、お姉さんがちづ姉の友達? 」
「友達というよりかは…天文部の先輩かな。」
「そ、そうなんですか!? 」
「今日は、村上さんを大人の女性にしてほしいんだよね。」
「ハイ。お願いしますっ!! 」
と、頭を下げる村上夏美。それとともに村上夏美はもじもじ。
「あのぅ…。」
「どうしたの? 」
「お姉さんの名前、教えてもらえませんか? 」
「あら、まじめなのね。私は谷本安衣。」
そういうと谷本安衣村上夏美のおでこをちょこん。村上夏美は顔を真っ赤にして恥ずかしがるのだった。




「谷本さんってこういったところ使うんですか? 」
「そうよ。」
村上夏美が連れてこられたのはランジェリーショップ。
「(うわぁ…。さすが大人…。)はひゃっ!? 」
大人っぽい下着を前に村上夏美はどぎまぎしていると誰かに触られる違和感が。
後ろを振り向くと谷本安衣が何故だか村上夏美の服の中に手を入れてボディチェック。
「た、谷本さん。何しているんですか!? そんな、ひ、人の見ている前で!! 」
「あら? 」
谷本安衣は何故だかニコニコ。そしてそのまま試着室に連れて行くと村上夏美を思いっきり下着姿に。
「あ、あのっ!! 」
「どうしたの? 」
「なんだか、他の人に下着姿見られるのってなんだか恥ずかしいようなっ!! 」
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに。それに、ありのままの姿見ないと。」
全うなことを言う谷本安衣村上夏美は顔を真っ赤に。それを見て谷本安衣はくすくす。
「村上さんって子供っぽい下着つけているのね。」
変なところをつつかれて村上夏美はあたふた。
「うーん…どうしたらいいのかしら…。」
谷本安衣村上夏美の体型を見て思案顔。と、いうのも成長期真っ只中でここの下着が合うかどうかもわからない。
それでも持ってきたのは寄せてあげるブラ。
「あのー…。」
「どうかしたの? 」
「やっぱり…恥ずかしいので見ないでもらえます? 」
「いいわよ。」
そういって試着室からいったん外に出る谷本安衣
しばらくすると村上夏美が試着室から首だけひょこっとだして呼び寄せる
「やっぱり…恥ずかしい。」
そして、谷本安衣が中に入ると黒の下着に顔を赤らめている村上夏美
もちろん、寄せてあげる効果なのか少しだけバストアップしている。
体つきは大人になったのだが顔だけ子供な上に着ている服が動きやすい服なのかアンバランスな体型に。
「すごくきれいになったわよ。」
「で、でも…。」
「そうね。」
と、村上夏美の手を引っ張ってまた別の場所へと連れて行くのだった。




「谷本さん、今度は何処へ? 」
「そうね。そのそばかすと髪の毛を何とかしないとね。」
指摘されたのはそばかすとくせっ毛。
「でも、これはどうしようもない事だし…。」
村上夏美はもじもじしているが谷本安衣はお構い無しといった感じの顔をしている。
そんな村上夏美を前に座らせて、谷本安衣村上夏美にお化粧をしてあげることに。
しかしながら谷本安衣を見て村上夏美は疑問顔に。
「(誰かに似てる…。)」
「どうしたの? あまり考え事していると年よりふけて見えるよ。ほらにっこりして。」
「あっ。ひゃっ。そうだったね。ははははっ。」
と、なぜか作り笑いをする村上夏美。それを見て、谷本安衣もにっこり。
「ハイ。出来たわよ。」
そう言われて谷本安衣から手鏡を渡されてびっくりする村上夏美
「こ、これが私!? でも、髪の毛は短いし、他の人みたいに出来ないから…。」
そういってもじもじしていると谷本安衣がウィッグを持ってニコニコ。
「これで村上さんも好きな様に髪がいじれるわよ。どんな髪型にしてほしい? 」
しばらく考え込んだ後に村上夏美は恥ずかしそうにつぶやく
「ロングヘアーに…あこがれてたので…このままがいいなぁって。」
「そうかもね。すっごく大人っぽくなったわよ。」
そして二人で外に出るともうすでに夜。と、同時に何故だか村上夏美が恥ずかしがる。
「あ、あのっ…おなか減っちゃたんですけど。」
「あらあら。じゃあ、おいしいところに食べに行きましょ。」
そう言われて谷本安衣に引っ張られる村上夏美だった。




「ご、ご馳走様でした。とってもおいしいところでした。」
夕飯を食べ終わって何故だか顔を真っ赤にしている村上夏美。ニコニコしている谷本安衣
「そんな、お礼なんて…。村上さんが困っているならいつでも相談に乗ってあげるわよ。」
「そうですかっ! でも、今日は遅いのでお先に失礼しますっ!! 」
そういって帰ろうとした瞬間、村上夏美谷本安衣の胸に飛び込んできて何故だかぽかぽか。
「お姉さん、ちづ姉でしょっっ!! 何でこんなおせっかいなことするのよ!! 」
「?? 」
「多分あの薬飲んでごまかそうと思ったんだろうけど、私の目はごまかせないんだからっ!! 」
相変わらずぽかぽかしている村上夏美だがなぜか泣き出してしまう。
「どうしたの? 私だって困っている夏美ちゃん見てほっとけないのよ。」
谷本安衣もとい那波千鶴は頭をなでて反対に聞き返す。
「あの…その…。」
聞き返された村上夏美は何故だかもじもじ。
「もしかして小太郎君のこと? 」
言われると頷くだけ。
「小太郎君。大人の人が好きみたいで私なんか振り向いてもらえないかなぁーと思ってたら…。」
「そこまで進んじゃったのね。大丈夫よ。小太郎君は夏美ちゃんの事思っているんだから。やきもちするなんて夏美ちゃんらしいのね。」
「本当に? 本当に? 」
「もう、夏美ちゃんって欲張りなんだから。」
そういっておでこを突っつくと何故だか村上夏美はジト目。
「…意味わかんないって。」
それを聞いて那波千鶴はニコニコしているのだった。




ピルルルル…
電話のベルがなり村上夏美が電話を取ると相手は犬上小太郎
「あっ。小太郎君…わかった。じゃあ、今から準備するね。」
どうやら外に出てこないかということらしい。
「そうだっ。」
ふと思い立ったのかこの前那波千鶴に買ってもらったスーツを着ることに。
お化粧もばっちりしてまさに大人の女になりきる村上夏美
そして、待ち合わせ場所で待っていると当の犬上小太郎はきょろきょろ。
「コタロー君っ! 」
後ろから肩をたたくと犬上小太郎は何故だか目をぱちくり。
「な、夏美姉ちゃん、どないしたん。その格好!? 」
「どう、似合う? 」
似合うかと聞かれた犬上小太郎は何故だか噴出してしまう。
「馬子にも衣装やな。ったく。夏美姉ちゃんそのままでもかわいいのに。」
「なによ、もぅー。」
意外とそっけない犬上小太郎
「そや。バイト代はいったんや。ワイがおごるからなんかくわへん? 」
「あっ。いいね。」
と、レストランに入ったが村上夏美は頼んだのはクリームパフェ。
「いっただきま〜す。う〜ん。おいひぃ〜。」
と、子供っぽくクリームパフェを食べているところを見て犬上小太郎はぼそり。
「なんや。やっぱりお子チャマやない。まだまだやな。」
それを聞いてなぜだか膨れる村上夏美
「もぅー。小太郎君だってカレー食べてるけど口に回りにびっしりじゃない! もっときれいに食べれないの!? 」
「うっさい! 」
と、やんのやんの言い合うが何故だかふたりともにっこりするのだった。

補足
大人になりきれない村上夏美のお話。
大人にならなくても良いじゃない。背伸びしなくてもかわいいのに。
ったく。そこ当たりは罪作りな人がいるから…*1


谷本安衣さんはネギま!の実写版で那波千鶴役の女優さんでした。
多分"椋木えり"という偽名は出てこないと思います。多分(汗


明日は大河内アキラの休載日です
明日のほうが…やばいかも(マテw

*1:中学生に見えない人が3分の1くらいは