相坂さよ休載日ss"風が聞こえる"

休載日恒例カオスなクラスメートss
今回は二人いる、誕生日不明なクラスメートのうちの一人。相坂さよ


死んでしまった相坂さよと彼女を狙う死神との微妙な関係は? 
はてさて? 

「ここは…。」
「死んだのよ。」
「あなた、誰なんですかぁー!! 」
「あなた、驚きすぎよ。わたしは死神。あなたを連れにきたのよ。」
「あなた呼ばわりしないでくださいー!! 」
「じゃあ、どう呼べばいいのよ? 」
「さよって呼んで下さいっ。」
と、相坂さよはにっこりするが死神の方はなぜか頭を抱えてしまう。
「さあ、行くわよ。」
と、死神は相坂さよを引っ張ろうとするが相坂さよはかたくなにそこから離れようとはしない。
「まだ、成仏できません!! 」
「どうして? 」
「何か…未練があるような気がするんです。」
「死んだ人間が未練があるなんて…。幽霊になったとは考えられないわ。」
とくすくす。相坂さよはおろおろ。
「わかったわ。あなたが納得するまでわたしはあきらめないから。」
そういって死神は相坂さよのそばにいるのだった




とある日の教室の放課後。
相変わらず相坂さよは窓から外を眺めたまま。
気になった死神は相坂さよに尋ねてみる
「あなたさぁ…。」
「はい? 」
「何で死んだの? 」
慌てふためく相坂さよに対して死神はやれやれといった顔をする。
「あなた、病気で死んだのよ。それは幸せな寝顔のようだった。」
「もしかして、そうやってわたしをここから連れ出そうという作戦ですね。私、そんな作戦には乗りません!! 」
「強情なのね。」
「それと…。」
「どうかしたの? 」
「わたし、誰も友達がいないんです…。」
相坂さよは神妙な面持ちではあるが死神はくすくす。
「あなたは、幽霊よ。誰も気づかないもの。たとえば…。」
死神はペンを持ち上げてみる。すると何も無いのにペンが持ち上がりまわりは騒然。
「わたし、何もしてないのに…。」
「こんなものよ。どう、これで思い残すことないでしょ? 」
死神は相坂さよを連れ出そうとするが頑として動かない。
「わたし、あきらめません! 」
「相変わらず強情なのね。もう、自縛霊かもね。そうすると成仏できずに除霊されちゃうかもね。」
死神はくすくすしているが相坂さよはなぜかおびえているのであった。




そんなある日のこと。
3-Aの生徒である朝倉和美は保健室に来ていた。
「どうかしたの? 」
「あのー。なんか肩が重いんですけど。」
朝倉和美は最近肩が重いと相談に来たらしいが先生も首を傾げるばかり。
「特に違和感はないけど? ほら、あなた報道部で重い機材しょっているから肩が慣れちゃったんじゃないかしら? 」
「うーん…そうかなぁー。」
と、首をかしげながら保健室を出ると誰かがやってくる
「朝倉さ〜ん。」
「ん? ネギ君。どしたの? 」
「ずっと前に肩が重いって言っていたじゃないですか。その原因がわかりました! 」
と、ネギは朝倉和美に生徒名簿を見せると出席番号1番を指差す。
「相坂…さよちゃん? 」
「ハイ。朝倉さんの隣にいるらしい生徒さんなんです。何でも60年も幽霊やっているとか。」
「ふ〜ん。姿は見えないけど声が聞こえる様な気もするし、たまにのっかられているような気がすると思ったら…。」
「自覚してなかったんですか〜!! 」
なぜか慌てふためくネギ。それと同時に叫び声が。
「もしかして・・・? 」
「行って見ましょう! 」
後を追いかけると物が乱雑に散らかっている跡と何かを追いかけている生徒二人
無論追いかけられているのは相坂さよ。追いかけているのは龍宮真名桜咲刹那
「わが魔眼からは逃れられない。」
「覚悟しろ! 」
「待ってください! 」
ネギが呼び止めるとふと振り向く二人。
「相坂さんは…僕の大切な生徒です! 」
「でも、見えないぞ。」
「どうやって証明するのですか? ネギ先生? 」
問い詰められて困惑するネギ。すると朝倉和美が名乗り出る。
「大丈夫だよ。私がついているから。」
「う、うれしいです。でも、朝倉さんだけに見えていても他の皆さんが…。」
すると朝倉和美が取り出したのはデジタルカメラ相坂さよも適当にあったスケッチブックに"わたしはここにいます!"とかいて何とか伝えようとする。
「それで霊が写せるとでも? 」
「イチか、バチかのチャンス。見えなくてもわたしはそれで良いから! 」
と、言う気持ちをこめてシャッターを切る。そして、ネギや龍宮真名桜咲刹那、そして朝倉和美が注目する
するとかすかにだがスケッチブックをもっているセーラー服の少女が。見た瞬間駆け出す朝倉和美
「友達になりたかったの? 」
「ハイ。」
すると認識されたのか相坂さよの姿がはっきりと。周りはぼーぜん。
「こんなことって…。」
「あるんですよ。」
唖然としながらも相坂さよはなぜかにこやかだった。




それからしばらくたったある日、朝倉和美が何かをくれるというのでやってきた相坂さよ
「これは? 」
「さよちゃんって自縛霊じゃん。何とかして外に連れ出せないかなぁーと思ってさぁー。エヴァちゃんに相談したんだ。」
「わたし、コンビニくらいなら…。」
「だって、友達じゃない。」
と、目の前に取り出したのは自分そっくりな人形。どうも中によりしろを入れれば動けるらしい。
それを聞いて半信半疑な相坂さよ。試しに人形に近づいてみると吸い込まれるように人形の中に入っていく。
「あ、あれ・・・? 」
「すごいじゃない。これでいつでも一緒だね。」
「あ、ありがとうございます〜。」
と、手をばたばたさせて喜ぶ相坂さよ。すると相坂さよにしか聞こえない声が。
「(良かったね。)」
「(もしかして、死神さん? )」
「(私も死神やっているけどそんなに生に未練ある幽霊なんて初めて見たわ。)」
「(そんな事…。)」
「(もしかしたら甦れるかも知れないわ。多分だけどあなたの肉体はまだどっかに存在する。)」
「(本当ですか? )」
「(本当よ。だとしたらわたしの出る幕ではないわ。せっかくいい友達が出来たのだからしあわせにね。さよさん。)」
と、だけ言い残して死神は消え去ってしまう。どうやら相坂さよを連れて行くことをあきらめたらしい。
「誰と話してたの? 」
ちょっと考えた後に相坂さよ人形はこう答えた。
「…風です。風が話しかけてきたのです。」
「…そう。」
朝倉和美がきょとんとする中、相坂さよはにっこりするのだった

補足
元ネタというわけではないがこの前相沢舞ちゃんが出演してきた舞台"カレッジ・オブ・ザウィンド"を見てふと思いついた。ただ、もとネタそのまんまはまずいだろうと。


全然関係ないんですけどね(ドッチダw
そして、死んだ理由も復活できるかもわからないまま(汗


1週はさんでまた合併号でお休み。
なんか、アクセスカウンター見る限りでは大河内アキラやれとか言っているがw


10月から誕生日も書かないといけないんだよなぁ・・・