神楽坂明日菜誕生日ss2"Be yourself"

今日のメイン。
ネギま!のヒロインである神楽坂明日菜が今日のヒロイン
外国(魔法世界? )から日本にやってきたアスナさん。でもなんだかなじめない・・・
はてさて。ssなのでヨムヨム

「ねぇ、タカミチ…。」
「お姫様がどうしたんだい? 」
「その呼び方、やめて。」
麻帆良学園の初等部の廊下を歩くタカミチとアスナ
不慣れな環境なのか神楽坂明日菜は緊張しっぱなし。保護者代わりのタカミチはそれでもニコニコ。
「あら、この子がアスナちゃん? 」
「はい。僕の友人のお父さんが承諾していただけまして…。」
「あら。じゃあ、一緒に行こうかしら。」
そういわれるとアスナは黙って頷くだけ。そして先生につれられて教室へと向かう。
そして教室を開けて紹介する。
「海外から転校して来たかぐらざかあすなちゃんです。みんな仲良くしてあげてね〜。」
しかし、アスナのほうも慣れないのかなぜかにっこり出来ない。
すぐさま席を紹介されるのだが、休み時間になると誰かが突っかかってくる。
アスナさんとか言われましたよね? 少し生意気じゃありませんこと? 」
しかし、アスナはなかなか反論しようとしない。
「あら、さすがにはんろんできないのですか? 」
するとアスナの方もぼそぼそと言い出す。
「何をおっしゃっているのかわかりませんわ? 」
「・・・ガキ。」
「なぁんですってぇ! あなただってガキじゃありませんこと! 」
「だから、ガキなのよ。」
「謝りなさい! 」
「やだ! 」
と、取っ組み合いになりいつの間にか大喧嘩になってしまい生傷だらけ。
かえって来たアスナを見るなりタカミチも頭をかきかき
「その、生傷。どうしたんだい? 」
「バカいいんちょってのがいてさぁ…すっごくバカなんだよ。」
と、なんだか不満そうなアスナ。そしてタカミチの袖を引っ張る。
「ねぇねぇ、タバコ吸ってよ。」
しかし、その問いかけに対して、タカミチは頭をなでなで。
副流煙はね。アスナ君の体にとっても悪いんだ。」
「じゃあ頭梳いて。」
「はいはい。」
そういってアスナの髪を梳くタカミチ。なぜかニコニコしているのだった。




それからしばらくたってもいいんちょであるあやかとけんかするもののクラスにもなじんできたアスナ
しかしながらクラスメートの輪になかなか入ろうとしない。
麻帆良近郊の公園で遠巻きながら子供たちが遊んでいるのを眺めているだけ。
「ガキばっか…。」
「ねぇねぇ、遊ぼうよ! 」
すると誰かが声を掛けてくるので振り向いてみるとオレンジ髪でショートカットの女の子。
よく見ると麻帆良学園の初等部では見ない女の子。多分近郊の小学校の子だろう。それでも、アスナは拒み続ける。
「…やだ。」
そそくさと立ち去るアスナに対してその女の子はなぜかついてくる。
「ついてこないでよ! 」
「やだもん! 一緒に遊ぶもん! 」
「あんたみたいなバカと一緒にしないで! 」
「ひどーい! 」
バカ呼ばわりしてなぜか涙目になるが追いかけてくるとまた誰かが声を掛けてきた
「まきえ? 」
「ゆえお姉ちゃん! 」
「あんたたち双子? 」
「見たいな物です。」
と、おとなしそうな黒髪のみつあみをした女の子が。その女の子の傍らには分厚そうな本が。
「どうかしたのですか? 」
「あのね、アスナがね一緒に遊ばないからおかしいなぁーと。」
「勝手に人のこと呼び捨てにしないで! 」
「まきえのことだから3日たてば忘れてしまうです。」
「お姉ちゃんまで! 」
なぜか膨れてしまう。
「一緒に遊ばないのですか? …子供は風の子ですよ? 」
「そういえば、ゆえおねえちゃんは? 」
そういわれてジト目になる
「とにかく、ついてこないで頂戴! いいわね。」
強く言われたのかなにも反論出来ずにただ立っているだけの二人。
その日の夜髪を梳いてもらいながらタカミチに愚痴るアスナ
「なによ、あの二人! 」
「その二人は、アスナと一緒に遊びたいんだろ? 」
「確か…まきえとゆえって言っていたけど…。」
アスナ君がどう思うかだけだよ。」
「そういってくれるのは…タカミチだけ。」
「ははは…。でも、いつかは僕の元から離れなくてはいけないんだよ。」
そしてさびしそうな目をしながらタカミチに訴えかける。
「そのときはそのときだよ。」
その問いかけにタカミチは頷いているだけだった。




とある日の授業中。退屈そうに授業を受けているアスナ
暇で暇でしょうがなく窓から外を眺めているがなんら変わりない。
「(いつもと変わりないじゃん。)」
と思っていた矢先。誰かが窓の外からこっちを眺めている。
「!!?! 」
「どないしはったんー? 」
「…なんでもない(なぁんでいるのよ!? )」
窓の外から眺めていたのはアスナのことが気になっていると言うオレンジ髪の女の子。
確か、まきえとか言っていた。
本来ならあしらって終わりなのだがどうしても気になる。授業が終わるとダッシュでまきえを探していると虫かごを持って何かを探していた。
「何してんのよ! 」
「校外学習だよ。あっ。そうだ見る? 」
と、虫かごを差し出してくるので覗き込むとトンボやらちょうちょやらがたくさん。
「そだ。アスナにもあげる。」
「…いらないわよ。」
「こんなところにいたですか。」
しばらくするとスケッチブックを持ってゆえもやってくる。
「どうだったの? 」
「ここ当たりは…自然が少ないです。」
「うーん。わての学校ヨーロッパの学園都市をモデルにして作られたさかい自然あんまりなんやよ。やて、それなってに緑はおますと思おんせやかて…。」
なぜか話に割ってはいるこのか。アスナの保護者のタカミチの友人に近衛詠春と言う人がいてその父親がここの理事長をしていてこのかは孫娘でおじいちゃんと一緒に暮らしているらしい。
アスナの数少ない友人でもあるが。
「ちょ、このか。」
「なんや、アスナかてお連れおるんではおまへんの。よかったやなー。」
「違うって、この人たちは…。」
そうこうしているうちに予鈴の鐘が。
「早く行かないと先生に怒られるですよ。」
「じゃ、またねー。」
とまきえとゆえはニコニコしながら手を振っているがアスナははずかしいのか顔を真っ赤に。
そんな関係が何日も続いたが輪に入ることが出来ないしまきえとゆえを心なしか拒み続けている。
そんなある日のこと。アスナは体調を崩してしまい家で寝込んでいた。
タカミチは夕方まで帰ってこないしこの時間は学校なので誰もお見舞いに来ないはず。
そう思ってベッドで横になるアスナ
「今日は…おとなしくしてよ。」
そう思ってベッドにもぐりこむ。
しばらくすると呼び鈴がなる。
「もぅー。誰よー。」
そう思ってやり過ごすが鳴り止む気配はなくここまで来ると根競べ。
少しすると鳴り止むのでほっとしたのもつかの間。また鳴り響く。
「もぅー。うるさい! うるさい! うるさい! 」
と、文句を言いにやっと起き出してドアを開けるとそこにいたのはまきえとゆえ。
「なぁんであんたたちがいるのよ!? 」
「見ないから心配になっちゃった。」
「何かあったのですか? 」
「なんでもない…。」
しかし、体調がおかしいのを見抜いたのはまきえの方。
「もしかして風邪引いちゃったの? 」
「おとなしく寝ていた方がいいですよ。」
「あんたたちが来たから…。」
と、言うがその場にばったりするのをゆえが抱きしめ二人で何とかベッドに運ぶ。
「37.8℃…。」
「寝てなきゃだめだよ! 」
「起こしたのはあんたたち…。」
「どっちにしても食べなければ直らないです。」
「冷蔵庫にヴィダーインゼリー入ってたからもって来て。」
「そんなの食べたらだめだよ! 」
「キッチン借りるです。」
止めようと思ったが寝てなさいといわれて黙ってみていることに。
しばらくするとおかゆを持ってきた。
「そうだっ。食べさせてあげるね。」
と、まき絵が食べさせてくれるのだったが顔を真っ赤にするアスナ
「いいよ、いいよ。自分で食べるから。」
と、自分で食べて薬を飲んで落ち着く。ふと疑問に思ったのかゆえがアスナに尋ねる。
アスナさんは…両親とかいるのですか? 」
「いない。」
「さびしくないの? 」
「タカミチがいるから。」
「どうして一緒に遊ばないの? 」
「私…一人ぼっちなんだ。」
「そんな事無いですよ。…ほら。」
と、呼び鈴がなり勝手にドアが開いて入ってきたのはこのか。
「なんや、風邪引いとったんや、見へんさかい心配になってしもた。あれ? まきちゃんとゆえちゃんもおるんや。よかったねー。」
「知らない! 」
そういわれた瞬間にアスナは沸騰してそのまま布団にもぐりこんでしまい3人はくすくすしているのだった。




それからしばらくしたある日の夕方。
今日に限ってあのやかましい姉妹は来ない。ちょっとほっとするとともに一抹の不安が。
「まさかね。」
と思い家に帰ると呼び鈴がなる。扉を開くと肩で息をしているゆえの姿が。
「どーしたのよ? 」
まき絵が…帰って来ないです!! 」
「??? 」
話を詳しく聞くとまきえは1週間に1回近くの体育館で新体操スクールに行っているのだが夕方になっても帰ってこない。
ためしに新体操スクールに言ってみたが帰ったとのこと。
「どこかほっつき歩いているんじゃないの? なんでも興味ありそうだしね。」
「そうですか…。」
と、とぼとぼ歩く姿を見送るアスナ。自分には興味がなかったはず。しかし、なんだか気になる。
「でも、私には関係ないから…。」
そういって窓を眺めているとゆえが知らないおじさんと話している。
その後に見たのはゆえが連れ去られているところ。
「!!?! 」
それを見たアスナはいてもたってもいられずその車を追いかける。途中からスピードを上げたので塀によじ登り車の屋根に飛び乗る。
その車は町外れの倉庫に。
怪しまれるのは嫌なのでどこかの茂みに隠れて静かになったのを見計らって倉庫の中に入り込む。
何処にいるかわからない。でも、早く助けないと…。するとかすかに声が聞こえる。
声がするほうに行ってみると二人の姿が。
「ふたりとも! 」
「助けに来てくれたですか。」
「そんな事いいから、早く逃げるわよ! 」
と、まき絵を縛っていたロープを解くと一目散に駆け出す。
ところがゆえがすっころんでしまう。異変に気づいた男たちが追いかけてくる
「私を置いて逃げるです! 」
「そんな事出来ない! 」
とまきえはゆえのそばを離れずアスナもいらいら。
だめかと思った瞬間誰かが立ちはだかる。
アスナ君! 早く二人を連れて逃げるんだ! 」
「タカミチ! 」
タカミチがいるのでアスナはゆえを背負って何とか逃げ切る。
「はぁはぁはぁ…。」
アスナは肩で息をしているがまき絵とゆえが泣き出して抱きついてくる
「うれしかったです! 」
「絶対に、絶対にアスナが助けに来ると信じてたよ!! 」
「泣きたいのは…。」
すると誰かがアスナのアタマをなでなで。振り向くとそこにいたのはタカミチ。
「がんばったじゃないか。」
タカミチを見た瞬間いてもたってもいられず泣き出してしまう。
タカミチが言うには不審者が目立ってきて独自に調査をしていたら子供が誘拐されたと言うことなので追いかけていたらしい。
「よしよし。それにアスナも友達を作るようになったのか。がんばったじゃないか。」
違うと否定したかったが二人はニコニコ。アスナは顔を真っ赤にするのだった。




「変な夢…。」
神楽坂明日菜が目を覚ますと寮の一室。
目覚まし時計を見ると時計は優に8時を回っていた。
「ちょっと、このか、おきて! 寝坊しちゃったって! 」
しかし同室の近衛木乃香はのんびり。
「んにゅ〜。アスナぁ〜。今日は日曜日かて。アスナもいらちやなぁ〜。」
それを聴いた瞬間、神楽坂明日菜は目を点に。すぐさま話題を変える
「あのさっ、あのさっ。変な夢見たんだけどさぁ…。」
「またお子たち時代の夢? その話やったらせんど聞かされてきたよ。」
「違うの、違うの。なんかまきちゃんとゆえちゃんが…。」
そういっていると呼び鈴が。ドアを開けると佐々木まき絵綾瀬夕映が。
「やっほー。良い天気だよっ。」
「いつまで寝ているのですか? 」
しかし、神楽坂明日菜はなぜか二人を抱きしめる。
「ずっと・・・友達だよ。」
それを聞いて顔を真っ赤にしながらきょとんとする二人だった。

補足
いろんな意味で2年前のこの系佐々木まき絵ss"H@ppy children"のアスナ
佐々木まき絵綾瀬夕映が姉妹と言うのはオリジナルです


本当に姉妹だったら腰を抜かしてしまうがw
次回は宮崎のどか。の、前に絡繰茶々丸の休載日かも?