Evangeline.A.K.McDowell休載日ss"天使な小生意気"

毎度恒例カオスな休載日ss
今回の主人公は誕生日が設定されていないクラスメート。Evangeline.A.K.Mcdowell


大人ぶっているエヴァンジェリンに困った従者の絡繰茶々丸
はてさて彼女のとった行動は…


いつもどおり、ヨムヨム

それはエヴァンジェリンでの別荘でのこと。
いつものとおりに子供たちに授業をしていた。
と、いうのも、見込みを感じたエヴァンジェリンが直々に教えることにしたのだが子供たちの相手に手を焼いていた。
その相手と言うのも吸血鬼なのだがおてんばな朝倉まゆみに人見知りで興奮するとイヌミミが出てしまう大西明菜だけならまだいいが、生意気で人の言うことを聞かない相原優花にたまにへそを曲げる上村あやと子供達は一癖もふた癖もあるのばかり。
エヴァンジェリンの言うことなんか聞かないと思いきや、朝倉まゆみと相原優花はまじめに話を聞いている。
「問題は…あいつらだな。」
と、視線を上村あやと相原優花に。二人は魔法の適正があるのだがまともに話を聞かないばかりか事あるごとにエヴァンジェリンにはむかう。
「だから人の話を聞け! 」
「やだも〜ん。」
「うちやて魔法使いやねん。」
それを聞いて頭を抱えるエヴァンジェリン
「さすがのマスターも形無しですか? 」
「じゃかあしい! 」
と頭を抱えるエヴァンジェリンに冷静なツッコミを入れる絡繰茶々丸
「やっほ〜。」
声がするので振り向いてみると佐々木まき絵綾瀬夕映がまた大きなバスケット持ってきてやってきた。
子供たちが稽古していると言うので最近はお弁当を作ってみんなで食べたり一緒に稽古していたりする。
もちろん、綾瀬夕映が魔法を教えることもあるし佐々木まき絵が朝倉まゆみや大西明菜の相手をすることもある。
「ねぇねぇ、遊んで! 」
「だめでしょ。」
「そうですよ。エヴァンジェリンさんは口と性格は悪いですがあなたたちよりもずっと長生きなのですよ。」
「何を言っているんだ。しばくぞ! 」
と、綾瀬夕映は朝倉まゆみを諭すがなぜか怒るエヴァンジェリン。すると光の矢が飛んでくる。すかさずよけるエヴァンジェリン
「なぁんだ、不意をついたのに。」
「何考えているんだ! 」
「でもね。」
と、掠めたはずの矢がUターンしてエヴァンジェリンを直撃。どうやら上村あやが覚えたばっかりの捻じ曲げる魔法を使ったらしい。
もちろんくすくす笑う二人に対してエヴァンジェリンはかんかん。佐々木まき絵綾瀬夕映はぼーぜん。
「ふん、私には向かうとはいい度胸だ。いいだろう、今日はとことん相手になってやる。覚悟しておけよ! 」
と、二人を追い掛け回して全員目を点にする。
すると誰かが呼んでいる。そっちへ行ってみると呼んでいたのは絡繰茶々丸
「どうかしたのですか? 」
「皆さんにお話があって…。」
茶々丸さんが悩むことってあるのかなぁ…。」
「お話って? 」
「最近のマスター。何故だかひねくれているような気がするのです。このまま行くと近所のガキ大将みたいになりそうで…。」
エヴァさんそんな事無いと思うよ…。」
「まあ、確かに明菜さんや上村さんがもっとまじめに話を聞けば済む問題なのですが…。」
「明菜ちゃんやあやちゃんが聞くとは思えないよ〜。」
「でも、どうすればいいの? 」
と、佐々木まき絵が聞き返すと絡繰茶々丸も頭を悩ます。
「何と言うのでしょうか…もっと子供に優しくしてほしいのです。」
「でも、まゆみさんや明菜さんが行ったところでエヴァンジェリンさんはなんら変わりませんよ。」
と、もっともらしいことを言うと絡繰茶々丸の視線は綾瀬夕映佐々木まき絵に向けられ、何がなんだかわからない二人はきょとんと首を傾げてしまう。
茶々丸さんだめだよ〜。」
「どうしてでしょうか? 」
「幻術で子供にしてもあやちゃんだったらすぐに解除されちゃうし優花ちゃんカンがいいから…。」
と、大西明菜だけ慌てふためく。だがそれ以外は納得しているしむしろ二人はやる気らしい。
「オッケーだよ。」
「まあ、エヴァンジェリンさんのためであれば…。」
「申し訳ありません。」
そういって絡繰茶々丸佐々木まき絵綾瀬夕映に薬を渡して子供にするのであった。




「まったく…骨が折れる相手だ。」
くたくたになったのか自分の寝室で横になるエヴァンジェリン
しばらく横になるが誰かが声を掛けてくる。
エヴァおねえちゃん、エヴァお姉ちゃん…。」
「お姉さま、お姉さま? 」
「ったく。誰だよ! 」
と、身を起こしてびっくり。そこにいたのは佐々木まき絵綾瀬夕映そっくりの子供。
「!!?! どうしてお前らがここにいるんだ! 」
と、言うとなぜかふたりとも泣き出しそうに。
「あー。わかったわかった。ったく。」
と、絡繰茶々丸を呼ぼうとするがいない。と、言うのも絡繰茶々丸が計画したから。するとまきえとゆえがエヴァンジェリンの袖を引っ張る。
「今度は何だ。」
「お姉ちゃん、遊ぼうよ。」
「そうですよ。いつまで寝ているのですか。寝すぎは体に悪いですよ。」
とか言われ反論しようにも泣かれるのが嫌なので水着を貸してプールに投げ込む。
「わーい!! 」
と、まきえがきゃっきゃ言っているがゆえはおぼれかけそうだったので浮き輪を投げ込むとそれに何とかしがみついているだけ。
「何だ、かなづちなのか? 」
「い、言われたくないです。」
「じゃあ、私が教えてあげる。」
と、まきえがゆえの手を引っ張って泳ぎを教えてあげることに。
「何だ、ほほえましいな。」
そういって見守るようにプールサイドに陣取るエヴァンジェリン。しばらくすると水辺からまきえから声を掛けてくる。
「お姉ちゃんは泳がないの? 」
「私は…いいだろ。それよりも唇が紫だぞ。上がれ。」
手を差し出して上げようとするがまきえはにっこり。
「せーのっ! 」
と、ゆえと一緒にエヴァンジェリンをプールに引き込む。もちろん泳げないエヴァンジェリンはおぼれてしまう。
「くそっ。お前ら…覚えてろっ!! 」
と、何とか浮き輪にしがみついてエヴァンジェリンを見て二人はくすくすするが本当に寒くなったのか上がり日向ぼっこ。
「ったく…勝手なやつらだ。」
とあきれながら見ていると。また袖を引っ張る。
「ん? 今度はどうしたんだ? 」
「おなか…減ったです。」
「な、何ぃーっ!! 」
と、大きいバスケット開けるが中は空っぽ。茶々丸シスターズに任せようかと思ったがまきえとゆえを見るといまや遅しとまっている。
「ったく。」
と、ふてくされながら自分で料理を作り3人で食べる。もちろん、二人はニコニコ。
食べ終わると、またプールへと向かおうとするが引き止める。
「面白いところがあるぞ。」
そういってにっこりするのだった。




「わーい。虫取りー。」
「まきえは…はしゃぎすぎです。」
エヴァンジェリンが連れて行ったのはジャングルの中。と言うのも、エヴァンジェリンが修行のために出した特殊な世界。
本当は使いたくなかったのだがプールで遊ばせるわけには行かない。
もちろん、二人はニコニコ。それとエヴァンジェリンにはたくらみがあった。
まきえとゆえをぎゃふんといわせるためではあるが当の二人は知る由も無く虫探し
「お姉ちゃん、あれ? 」
「あれは…カブトムシの一種ですね。しかも私たちの世界では見ない新種です。」
「すごーい。」
「あれは? 」
「あれは、トンボの一種ですね。」
と、虫取り網とカゴを持ってニコニコ。
「(ニコニコしているのも今のうちだけだぞ。)」
と崖の上からにやけるエヴァンジェリン。当の二人は虫取りに興じているとなにやら怪しげな音が聞こえる。
「何? 何? 」
「まきえ、気をつけるです!! 」
後ろを振り向くと大量の蜂の群れが。もちろん、なすすべも無く逃げるだけ。
「(はっはっはっ。逃げろ、逃げ惑え。そして泣き叫べ! )」
と、高みの見物をしているエヴァンジェリン。逃げ惑う二人だったがとたんに立ち止まる。
「??? 」
「お姉ちゃん、バリア出せる? 」
「な、何をするつもりですか!? 」
と、まきえが出したのはステッキ。
「へんし〜ん、ビブリオピンクチューリップ。」
と、変身を始めてしまい、ゆえもエヴァンジェリンもぼーぜん。
もちろん、バリアで防いだとはいえ大量の蜂が襲ってくる事実には変わらない。
「いっくよ〜。ビブリオ(あなたのハートに)エンジェルビーム! 」
そういうとかなりゆる〜いがビームを出てくる。
しかしながら、蜂に当たるとぼとぼと落ちて、撃退することに成功する。
「やった〜。」
それを見ていたゆえもエヴァンジェリンもぼーぜん。仕方が無く二人に近づく。
「お前ら、怪我は無いか! 」
「何とかなったです。」
「あのね、あのね。」
と、虫かごをエヴァンジェリンに見せる。中には得体の知れない虫がうじゃうじゃ。
「な、何だこれは!? 」
「かわいいでしょ? 」
「かわいくない! 」
怪訝そうな顔をしているエヴァンジェリンの袖を引っ張るゆえ。
「涼しいところに行きたいです。」
「おお。そうか、わかった。」
そういって連れて行った先は神楽坂明日菜が一週間放置プレイされた雪山のど真ん中。
ただ、そのままの格好で放り出すのもかわいそうなのでとりあえず寒さに耐えられる格好だけさせる。
「わぁ〜い。雪、雪、雪だぁー! 」
「まきえは…はしゃぎすぎです。」
「ねぇねぇ、お姉ちゃん…。」
「ん? 何だ? 」
「スキーしたい! 」
この期に及んでスキーしたいとか言い出すまきえ。だが、だめだといってしょげるのを見るのも嫌なので子供用スキーセットを用意するエヴァンジェリン
ゆえは首を振ったのでそりでも用意する。
「ひゃっほ〜い。」
子供なのに派手にシュプールを描いては喜ぶまきえに対して、おっかなびっくりな格好でそりで滑ろうとするゆえ。
「こ、怖いです。」
「えい。」
「や、やめるです!! そんな事したら止まらないです!! 」
と、後ろからそっとそりを押すまきえ。当然のことながらそりは猛スピードで滑り落ちて行くゆえ。
もちろん、泣き叫ぶゆえ。
やっと止まり目を回すゆえに対してなぜか喜ぶまきえ。
「どうだった? 」
「し、死ぬかと思ったです。」
「でも、楽しかったんでしょ? 」
そういわれるとなぜか頷く。が、何処からともなく轟音が。
「お、お姉ちゃん!? 」
「な、雪崩です!! 」
とにかく逃げるまきえとゆえだが雪でなかなか思うように動かない。
雪にはまり動けないゆえ。
「おねえちゃーん!! 」
「まきえだけ逃げるです! 」
「お姉ちゃんを置いて逃げれない! 」
もちろん、雪崩を起こしたのはエヴァンジェリン
「はははっ。これはどうにも出来ないだろ! 」
と高笑いするエヴァンジェリンに雪崩に巻き込まれてしまう二人だが雪崩を書き分けると魔法使いの格好になっているゆえとスキーのままほうきにまたがっているまきえ。
「お姉ちゃん、すごい、すごい! 」
「まったく、来れしていなかったら二人そろって雪につぶれていたとこでした。やはり…。」
と、エヴァンジェリンのところに向かい、エヴァンジェリンをにらみつける。
「どういうことなのですか! 」
しかし二人の間に割って入ったのはまきえの方。
「お姉ちゃんも一緒に遊びたかったんだよね。」
「そ、そんなわけでは…。」
はずかしがるそぶりを見せるがお構い無しに雪玉を投げつけるまきえ。
「よくもやったなぁ〜!! 」
と、投げ返すエヴァンジェリンの雪玉はゆえの方に。
「それはこっちの台詞です! 」
と、3人で雪合戦をしているのであった。




「ったく。こいつらの体力は底なしか。」
と、元の別荘に戻ってくるがくたくたな方はエヴァンジェリン。まきえとゆえは元気そのもの。
エヴァお姉様さっきはごめんなさいです…。」
「まあ、気にすんな。」
と、豪快に笑い飛ばす。すると申し訳なさそうに袖を引っ張る。
「どうしたんだ? 」
「本を…読んでほしいです。」
「わぁーい。」
「そんな事でいいのか? 」
と、もって来た本を読むことにしたエヴァンジェリンだが、すぐに飽きてしまうゆえ。まきえはニコニコしながら聞いているが。
「どうしたのだ? 」
「つまらないです。もっと難しいお話してほしいです。」
「お姉ちゃんずるーい。」
「こらこら、姉妹そろってけんかするな。じゃあ、これならどうか? 」
と、昔話をするエヴァンジェリン。その話と言うのは一人の不幸な少女が"千の魔法を持つ男"の出会い光を求めろといわれるお話。実を言うとその少女は自分なのだがあえてそこはぼかす。
それでもふたりとも一生懸命に話を聞いているがしばらくするとエヴァンジェリンの傍らですやすや。
「…ったく。まあ、いいか。」
と、二人をベッドですやすや寝かせるエヴァンジェリン
すると今度は外が騒がしい。
そこにいたのは絡繰茶々丸朝倉和美相坂さよ長谷川千雨、朝倉まゆみたち。
「やっほー。様子見に来たよー。」
「やっと解放されましたか。マスター。」
それを聞いて眉間にしわを寄せるエヴァンジェリン
「どー言うつもりだ? 」
「あのね、あのね。エヴァンジェリンさんの根性がひねくれると嫌だからね茶々丸さんがねまきえさんとゆえさんを…。」
「そういうことか! どうりでどっかで見たと思えば! お前らが首謀者か! 」
と、ぜんまいを持って絡繰茶々丸に襲い掛かるエヴァンジェリン。それを見てあきれる長谷川千雨
「相変わらずだなぁー。あいつらだってお前のことを思っていたんだろ。少し汲んでやったらどうだ? 」
「で、どうだったの? 」
「まあ、たまにはいいかな? 」
「で、あれば相原や上村ももう少しいたわってやれよ。あいつらだって悪気があってやっているわけじゃないんだからさぁー。」
「結局はそういうことか。まあ、考えてやれないことも無いがな。」
「優花ちゃんもあやちゃんもよかったね。」
それを聞いてなぜか顔を真っ赤にする相原優花と上村あや。
しかしながら、エヴァンジェリン朝倉和美の持っている荷物に目をやる
「どうしたんだ? その荷物。」
「これからバーベキューやろうと思うんだけれどもどうかなぁーってね。ちうちゃん。」
「その名前で呼ぶな! つか、半ば拉致られたうえに誰も止めないってどー言うことだよ!! 」
どうやらコンビニで暇そうにしているところを絡繰茶々丸につかまってつれてこられたらしい。
「千雨さんさびしくないんですか? 」
大西明菜に諭されて目を背ける長谷川千雨。あまりの騒がしさにまきえとゆえも起きてくる。
「うるさいですー。」
「眠れないよー。」
「申し訳ありませんでした。」
「ふたりともがんばったんだよね。」
朝倉まゆみの問いかけに頷く二人。
「それでね。みんなでバーベキューすることになったんだよ。」
「わぁーい!! 」
「もちろん、エヴァお姉さまも参加するんですよね? 」
お姉さま呼ばわりされて顔を真っ赤にするのだが頷くのであった。

補足
エヴァンジェリンはお姉さんです、本当に(ry
書いていてエヴァンジェリンが主役なのか子供化した佐々木まき絵綾瀬夕映が主人公かわからなくなってしまった(汗


次回は絡繰茶々丸? 
色々立て込んでいて無理かもしれないが。