桜咲刹那誕生日ss2

と、言うわけで昨日もさっちゃんラジオの盛り上がりそのまま桜咲刹那の誕生日ssを
去年は長谷川千雨で今年は・・・?
いつもどおり、ヨムヨム君 

"Melly.Merlly"
「せっちゃーん!! 」
「お、お嬢さまっ!! 」
とある日の放課後。近衛木乃香は何の前触れもなく桜咲刹那に抱きついてくる。
もちろん、抱きつかれた桜咲刹那はと言うと顔を真っ赤に
「また、お嬢様言うた。」
近衛木乃香桜咲刹那がお嬢様と言うのが気に入らないのか膨れっ面。それを見てあわてる桜咲刹那
「そ、そんな事ございません!! 」
「じゃあ、何で"このちゃん"言わないん? 」
「そ、それは…。」
「"私はお嬢様をお守りするのであってそれ以上の一線は越えてはいけないのです"やろ? 」
「な、何でそのことを!? 」
近衛木乃香に先回りして言われてしまい動揺する桜咲刹那
「もうー。せっちゃんの言うこと一字一句覚えてしまったん。」
そういわれて桜咲刹那はもじもじしてしまう。そんな桜咲刹那を見て近衛木乃香は一喝。
「うち、せっちゃんがこのちゃんって呼ぶまで口きかへんから! 」
そういってすたすたいってしまう近衛木乃香をぼーぜんと眺めているだけの桜咲刹那であった。




「あのー…。
「どしたの? 」
それからしばらくして桜咲刹那が向かった先は佐々木まき絵のところ。
あまりにもとっぴなことなのか佐々木まき絵もきょとんとしてしまう。
「実は…。」
「わかった! ダイエットしたいんでしょ。」
そのまますっ転ぶ桜咲刹那
「違います! 」
「じゃあ、どうして? 」
「実は…」
と、近衛木乃香と仲直りしたいことを伝える。
「なぁんだ、簡単じゃない。でも、何で私が? 悩んでいるんだったら本屋ちゃんとかアスナとか朝倉とかいっぱいいるのに…。」
「できれば朝倉さんに知られたくはないし、私たちそういうのに鈍感な人たちの集まりなので…。」
「なんとなくだけど判るような気がする。だって、ネギ君一人で慌てふためくんだもんね。」
「そ、それは!! 」
何故だかにっこりする佐々木まき絵に対して慌てふためく桜咲刹那
「うん、いいよ。そういうことだったら、このまき絵様にどーんとお任せしちゃいなよ! 」
何故だか勝ち誇る佐々木まき絵を見て桜咲刹那は目を点に。
「(こんなので大丈夫なのでしょうか…。)」
「どしたの? 」
「いえ、何でも!? 」
きょとんとする桜咲刹那を見て佐々木まき絵は何故だか首をかしげるのだった。
とりあえず今日は遅いので、翌日にレクチャーを受けることに。そして翌日佐々木まき絵のところへと向かう桜咲刹那
「じゃあ、今日は遊びに行きまーす。」
「遊びに? 」
「そう。んでもってせつなさんの格好堅いから着替えないとね。」
「はぁ…。」
何がなんだかわからない桜咲刹那佐々木まき絵がもってきた洋服を見て目を点に。
「も、もしかして!? 」
「そだよ。」
それを聞いてわなわな震える桜咲刹那
「あのっ。それとこれとどう言った…。」
「刹那さんも変わらないと。」
とあっさり言う佐々木まき絵に対して洋服を手に震える桜咲刹那
まき絵さんが言うんだったら…。」
意を決して着替える桜咲刹那それを見てにっこりするがまだ思案顔。
「どうかなさったのですか? 」
「えいっ! 」
すると髪をおろしてしまう佐々木まき絵
「な、何をするのですか!? 」
「そういえばさぁー。ロンドンで見たんだけどーこっちのほうがかわいいよ。」
「そ、そんなこと!! 」
と、沸騰したままの桜咲刹那を引っ張ろうとする佐々木まき絵
「ま、まき絵さんどこに行こうとしているのですか!? 」
「遊びに行くんだよ。それが? 」
「こ、この格好でですか!? 」
「その格好じゃないと意味がないんだよ。」
「で、でもっ!? 」
「私も着替えないとだめかなぁー。」
と、桜咲刹那の叫びをよそに着替え始めるのだった




「ねぇ、どこ行こうか? 」
「…。」
「どしたの? 」
「こんなところをお嬢様に見られたら…。」
「気にしたらだめだよ。それにこのかさんのこと、今日は忘れるっ! 」
二人が降り立ったのは人がひしめき合う渋谷の街。
麻帆良だと近衛木乃香にばれるのでそれが嫌な桜咲刹那は首を振ったら佐々木まき絵は強引に電車に乗せたらしい。
駅に降り立ち顔を赤らめる桜咲刹那。そしてそんなことをよそに引っ張る佐々木まき絵
「ここ行こっか。」
と、たどり着いた先はゲーセン。
「ほらほら。」
そして半ば強引にプリクラの中へ。
「ほら、笑顔笑顔♪ 」
カシャっ。
しばらくすると写真が出てくる。
「こういうもの使ったことないから…。」
「刹那さんすっごくかわいいよ。ほらっ。」
と、写真を渡してみるがやはり違和感があるのか顔を真っ赤にしたまま。
それからも音ゲーで遊んだりしているが気が付くとお昼時を過ぎたあたり。
「お昼にしよっか。」
何故だかにっこりする桜咲刹那。そして二人でハンバーガショップへ。
「おいしい? 」
「ハイ。」
「そういえばさぁ…なんだかこっちのほうが似合っているよ。」
「わ、私は!! 」
とっさに言われたのか素に戻って顔を真っ赤にしてしまう桜咲刹那。その反応を見て佐々木まき絵も曇りがちに
まき絵さん、どうかなされたのですか? 」
するととっさに思いついたのか桜咲刹那にこんな提案を
「今日だけさぁ・・・"まきちゃん"って呼んでくれない? 私も"せっちゃん"って呼ぶからさっ。」
「えっ!? ええっ!! 」
桜咲刹那は顔を真っ赤にしてしまうがそれでも意を決したのか呼ぶことに。
「…まきちゃん。」
本人は顔を真っ赤にしているが当の佐々木まき絵はにっこり。
「じゃあ、行こうっか。」
と、また佐々木まき絵桜咲刹那を連れ出して遊ぶのだった




「は、恥ずかしかった…。」
と、夕暮れ時の公園のベンチで顔を真っ赤にしながら座っている桜咲刹那とニコニコしている佐々木まき絵
「楽しかった? 」
「楽しかったけど…。」
「たまには良いじゃん、こういうのも。今日のせっちゃん、すっごくかわいかったよ! 」
「で、でもっ! 」
「…もしかしたらさぁ、このかさんが突き放した理由。なんとなくだけどわかった気がする。」
「??? 」
何がなんだかわからずに目を点にする桜咲刹那
「刹那さんって意外と頑固なんだね。」
「えっ!? 」
佐々木まき絵の放った一言にぼーぜんとする桜咲刹那
「だってさぁ…ここまで変わるの嫌がる人なんて見たことなかったよ。亜子だって千雨ちゃんだって夕映ちゃんだって最初はせつなさんみたいだったんだよ。」
「わ、私は!! 」
「でも、最初はとっつきにくかったけどみんな変わって、受け入れていったんだよ。刹那さんだって意地張らずにさぁ…。このかさんがいいたいことなんとなくだけどわかったような気がする…。」
にっこりしながらつぶやくように諭す佐々木まき絵を見てどぎまぎする桜咲刹那。すると佐々木まき絵は誰かに気づいたのか声をかける。
「わかっていたよ、つけてきていたの。そんなこそこそしていないで声かけてくれればよかったのに。」
「なぁんだ…。」
と、出てきたのは神楽坂明日菜近衛木乃香。どうやら近衛木乃香桜咲刹那が気になっていたらしい。
「ほら、行きなよ。」
と、佐々木まき絵に肩を押される桜咲刹那神楽坂明日菜に肩を押される近衛木乃香。二人ともばつが悪いのかどぎまぎ。
「・・・せっちゃん、ごめんな。うち、アスナに怒られてもうた。」
しょんぼりしている近衛木乃香を抱きしめる桜咲刹那
「・・・わかってあげられなくてごめんね。このちゃん。」
このちゃんと聞いて感激する近衛木乃香
「やっとわかってくれたん!! うち、むっちゃうれしい!! 」
そのバカップルぷりを見て神楽坂明日菜はアタマをかきかき佐々木まき絵はにっこり。
「なぁんだ、このかも結局刹那さんのこと嫌いじゃなかったんじゃない。」
「でもさ。よかったじゃない。」
結局、神楽坂明日菜佐々木まき絵近衛木乃香桜咲刹那を抱きしめているのを見ているのだった。




「せっちゃーん!! 」
それからまたしばらくして桜咲刹那に飛び掛る近衛木乃香
「お、お嬢様、おやめください。」
それを見て膨れる近衛木乃香、すかさず言い直す桜咲刹那
「このちゃん、どうしたの? 」
それを聞いてまたにっこりする近衛木乃香
「うち、せっちゃんのこと大好きや! 」
「私もですよ。このちゃんが悲しむ姿、見たくないですから。」
それを聞いた近衛木乃香もまたうれしそうだったが後ろのほうでその痴態を見て頭を抱える長谷川千雨
「このバカップルが…。」
「どしたの? 」
「お似合いじゃない。」
「・・・ま、まあな。」
二人はそんな視線も露知らずニコニコしていたのであった。

補足
と、言うわけで今年は佐々木まき絵。と、言うかネギま!部いろんな意味で恋愛に朴念仁だったり腐っていたりで適任者がいなくって佐々木まき絵が悩みを聞くことに。
刹那→まき絵と言うのはあるんだけれどもまき絵→刹那、木乃香と言うのはないorz


と、言うわけで彼女にも光を(爆
そして初めてのこのせつです。難しいわけではないけれどこういうすれ違った末にお互いを分かり合えるっていいのではないかと…


どうなんでしょう。実を言うと近衛木乃香バージョンと言うのも


次回は誕生日だったら那波千鶴、休載日だったら佐々木まき絵