綾瀬夕映誕生日ss2

と、言うわけで図書館島前さいごの更新。
2度目はレポ中心? 関係ないけどエリザベス女王杯の予想忘れたw


ちなみに今週は誕生日ラッシュ
綾瀬夕映以外に龍宮真名和泉亜子もこの週・・・
果たして体は持つのか? 


いつもどおり、ヨムヨム

"私にハッピーバースデイ "


「どうしたんだ? 綾瀬? 」
「全く・・・このクラスはバカばっかです。」
「仕方が無いだろ。」
綾瀬夕映は隣の長谷川千雨と前の馬鹿な騒ぎようを見てため息をついた。
あれからしばらくして学校にもなじむことが出来、友達もできてなんとなくではあるが祖父をなくしたという心の傷は塞がりつつある。
すると小テストの結果が返ってきた。顔を真っ赤にして隠そうとする綾瀬夕映
「ん? どうしたんだ? 」
「な、なんでもないです。」
「見せろ。」
「やです! 」
「見せろ! 」
とか押し問答になるが結局は奪ってしまう。
それを見てやや苦笑する長谷川千雨
「補習…決定だな。」
それを見られて顔を真っ赤にして目を点にする綾瀬夕映だった




「勉強は…嫌いです。」
そして、放課後。
補習のために教室に戻ってくるとどう見ても中国人なのとのっぽなのと鉛筆を口にくわえて口笛吹いているのとやけに不機嫌なツインテールなのがいまや遅しと待っていた。
「日本語は難しいアルヨ。」
「いやはやまた補習でござる。」
「どーしよう・・って、いまさら言ってもね。」
と、3人は半ばあきらめ気味。
「なぁんで補習なのよ! 」
と四者四様の態度に綾瀬夕映はぼーぜん。
「あれ、夕映殿も補習でござるか? 」
「・・・ハイ。確か…」
と、のっぽの周りに全員が集まる。
「…長瀬さんとくーふぇさんとまき絵さんとアスナさん。でしたよね? 」
「すごーい。私なんか、まだ半分しか覚えてないよ。」
「そんな31人もいるんだから覚えられるわけなんかないわよ! 」
「まあ、何とかなるアル! 」
と、それぞれ。しばらくすると担当の先生がやってくる。
「また、濃いのが集まったなぁ…。で、補習を受けるのは綾瀬夕映神楽坂明日菜佐々木まき絵長瀬楓と・・・古菲?? これなんて読むんだ? 」
「くーふぇいアルよ。お前、本当に国語の先生アルか? 」
「…なんで赤点取るんだ? 」
先生に突っ込んだ古菲だが先生に突っ込まれたじたじに。
「とりあえず、前回出たのと同じ問題だ。まさか、同じ問題でどじ踏むとは思えないのだが…。」
と、5人にプリントが手渡される。ほかのメンバーが頭を悩ます中綾瀬夕映だけがすらすらと問題を解く。
「…できるんだったら、がんばれよ。」
それに対してあざけるように綾瀬夕映がつぶやく
「…私は、勉強が嫌いです。」
同じ問題なのに悪戦苦闘している4人を尻目に退出する綾瀬夕映
「あっ。ゆえゆえ。終わったんだ。」
「で、どうだったの? 」
そこにいたのは早乙女ハルナ宮崎のどか
「他愛もないことです。」
「じゃあ、しっかり勉強しなよ。そうすれば補習なんか受けなくてすむんだからさ。」
「それは・・・やです。」
「全く、正直じゃないんだからー。ほら、行くわよ。」
「やめるですぅー。」
と、早乙女ハルナに引っ張られる綾瀬夕映だった。




「類は友を呼ぶんやなぁー。」
「うっさい! 」
と、近衛木乃香に突っ込まれて否定する神楽坂明日菜
と、言うのもまた補習。受けるのはいつもと同じメンバー
「…仕方が無いです。」
「なんだか、すっごく偶然だねぇー。」
木乃香殿が類は友を呼ぶと言うのがわかるような気がするでござるよ。」
と、わいわいやっていると誰かが口を開いた
「もしかしたらぁー。私たち麻帆良の平和を守るために集められた戦士かも!? 」
「それはない、ない。」
あっさり否定する神楽坂明日菜だったが綾瀬夕映がまんざらでもないと言う顔をする。
「"バカレンジャー"ですね。」
それを聞いて全員で目を丸める。
「ゆえちゃんが…」
「初めて輪に加わった!! 」
と、綾瀬夕映を中心に輪になるバカレンジャー
「と、なると明日菜殿がバカレッドでござるな。」
「なぁんでよー!! 」
といっているが半ば仕方ない顔をする神楽坂明日菜
「じゃあ、私、バカピンク♪」
「イエローアルヨ! 」
「拙者はブルーでござるな。」
すると4人の視線が綾瀬夕映の下に。
「私は・・・ブラックですね。」
また、さらに見つめられて顔を真っ赤に。
「ねぇ、リーダーやって。」
「この中では夕映殿が一番頭がいいでござるよ。」
「楓のいうとおりアル! 」
「そうだねっ。」
確かにこの中では一番いいがどっちにしたってどんぐりの背比べ。
「私は…アスナさんがいいと思うのですが…。」
「え? あたし? むりむり。」
当の神楽坂明日菜は笑いながら否定する。しかしながらなぜか悩んでしまう。
「あーっ、もうぅー。リーダーは夕映ちゃん! もう決定! 」
と、強引に綾瀬夕映をリーダーに指名する神楽坂明日菜
しかし、綾瀬夕映にとってはそれがなぜかうれしかった。
それ以降も事あるごとに5人集まりやんのやんの遣り合っている姿を見てこの5人は仲が良いんだなぁと。
それでも、成績が上がるわけではなく悩む綾夕映。否定する神楽坂明日菜
「このまま‥私達はクラスの笑われ者になってしまうのでしょうか? 」
「そんなこと無いって。いいのよ。笑いたければ笑えば。」
「じゃあ、見返そうよ! 勉強して。」
「え? 」
佐々木まき絵の突拍子も無い提案に驚くが綾瀬夕映は受け入れるのであった




綾瀬夕映の部屋に集まったバカレンジャーは早速今度のテストに向けて勉強会を始める。
最初のほうはまじめに勉強をする。が、神楽坂明日菜が最初に飽きて誰かにかまい始める。
「疲れたよー。」
「最初の熱気はどこに行ったのですか! 」
「えへっ。」
諭されて勉強を続けるがやはり5分持たなかった。
「遊ぼうよー。」
白けた視線が神楽坂明日菜を差す。恐縮して勉強を続ける神楽坂明日菜
「ん〜。さすがに勉強したねっ。じゃあ、息抜きしようかっ。」
「やったぁー。」
そういっていてもたってもいられない神楽坂明日菜は寮の屋上へと向かう
5人でバレーボールをすることに。
「そーれっ! 」
「えーい! 」
「夕映殿いったでござるよ。」
「え、えと…あわあわわ。」
と、慌てふためいているとバレーボールは綾瀬夕映の顔面を直撃。
「す、すごーい。」
「これがうわさの顔面ブロックアル。」
「そ、それほどでも…。」
なぜかばつが悪そうな顔をする綾瀬夕映
「じゃあ、今度は夕映ちゃんがサーブする番ね」
と、神楽坂明日菜からボールを渡される。
「そーれ。」
しかしながらボールはあさっての方向に。がんばってとろうとするが届かない。
枠をはみ出そうとした瞬間にリボンがボールに巻きつく。そして、佐々木まき絵の手元に。
「ゆえちゃん、得意じゃないんだぁー。」
「とか言うまき絵さんのそれは何なんですか!? 」
「すっごく便利なんだよー。」
佐々木まき絵はリボンを持ってニコニコそれを見ていた綾瀬夕映はぼーぜん。
「さっ、続きやろ。」
こうしてバカレンジャーのバレーボールは夕方まで続いたのだった。




その日の夜。綾瀬夕映はむくりとおきだした。勉強会のはずがみんなでバカ騒ぎしてそのままばったり。
「私がリーダーです。私がしっかりしていなければいけないです。」
と、つぶやきながら勉強を始めていると誰かがむくりと起きてくる。
「んにゅ〜。ゆえちゃんまじめだねぇ〜。」
「そんなことないですよ。…私もがんばらないと〜。」
と、眠気まなこをこすりながら勉強を始める佐々木まき絵
「どうしたのよ〜。」
つれて神楽坂明日菜も目を覚ます。
「夕映ちゃんってまじめなんだね〜。
「…そんなこと、ないですよ。」
「ほら、クーちゃんと長瀬さんも、起きる、起きる。」
「もう食べられないアル〜。」
「やめるでござる…。」
目を点にしたかと思いきやげんこつ2発。目を点にする長瀬楓古菲
「ほら、夕映ちゃんとまき絵ちゃんが勉強しているのよ。」
「そうでござった。」
アスナも一緒にするである。」
と、そろって勉強を始める。それを見ていた佐々木まき絵はびっくり
「さっすがリーダーだね。」
「そんなことは…ないです。」
と、顔を真っ赤にしながら恐縮する綾瀬夕映
そして、テスト当日。テスト問題を見て目を白黒。
「やはり…私には…。」
とは思うもののひとつの思いがあった"自分がみんなの足を引っ張っている。まただめだったら笑いものにされる"
「(ここは私ががんばらないと!! )」
その一身でテストを受ける綾瀬夕映。そしてテストが終わってバカレンジャーで集まる。
「どうだった? 」
「やはり難しいアルヨ〜。」
「付け焼刃では無理だったでござるよ。」
と、あきらめ加減。
「夕映ちゃんはどうだったの? 」
「自信は…ないです。でも、私なりにがんばった…結果です。」
それを聞いて目を点にする4人。
「す、すご〜い。」
「たぶん、空回りするだけだよ。」
「そう…ですか。」
いわれるとにっこり。そして、テストが返ってくる。
クラスメートが一喜一憂する中綾瀬夕映の番が。
「綾瀬君、がんばったじゃないか。」
テストを返すと同時にタカミチが頭をなでる。テストの結果は赤点じゃなくって60点を超えていたのであった。




それからしばらくして寮を何気なく歩く綾瀬夕映
テスト以降はそれといった出来事もなくバカレンジャーとも図書館探検部とも仲良くやっている。
しかし、なんだか気になることがある。
「最近…なんだかよそよそしいです。私の考えすぎでしょうか…。」
と、自分お部屋のドアノブに手をかける。
するとクラッカーが派手に鳴る。そこにいたのは神楽坂明日菜近衛木乃香古菲長瀬楓佐々木まき絵早乙女ハルナ宮崎のどか
「お誕生日おめでと〜。」
何がなんだかわからない綾瀬夕映
「何で、私の誕生日なんか…。」
「ハルナ殿が調べておいてくれたでござるよ。」
「でさっ。ゆえちゃんに黙って準備していたんだよ〜。」
「夕映ちゃん頭いいからばれるんじゃないかなぁっとびくびくしていたんだけどねっ。」
「ほら、ゆえゆえも座って。」
と、宮崎のどかが引っ張る。
「でも、何で…。」
「だって、親友でしょ。私たち。」
「そうだよ。誰も嫌なやつなんて思ってないよ。」
そういわれて言葉に詰まってしまうがにっこり。
「私も…みんなに祝ってもらえてうれしいです。」
「全く…考えすぎなのよ。あんたは。」
と、早乙女ハルナから言われて何気にうれしそうな顔をしているのであった。




「みんな〜。大変だよ〜。」
それからしばらくたったある日、朝倉和美があわてふためいてやってくる。
「どうかしたのですか? 」
「新しい担任がやってくるんだって。しかも、若いの! 」
「えー。タカミチじゃ無くなるのー!! 」
「高畑先生だって忙しいのですよ。」
しばらくするとタカミチがやってくる。
「今日から教育実習生が入ることになりました。ちょっと短い間ですが仲良くしてあげてくださいね。」
タカミチにいわれて入ってきたのは10歳の少年であった。

補足
去年の12月に"さいごの真実"という図書館探検部と出会う前の綾瀬夕映を書いた続編。
今回はバカレンジャー結成からネギとの出会いまで


第3弾は・・・ないです
次は和泉亜子・・・?