絡繰茶々丸起動日ss

と、言うわけでここから通常更新。
まずは24時迎える前に夢見るロボット絡繰茶々丸の起動日ssだけでも更新せねば
いつもどおり、ヨムヨム

"夢見るビスクドール"


茶々丸、最近、おかしいよ。どうかしたの? 」
とある日の麻帆良工大の研究室。データを見ながら葉加瀬聡美は渋い顔。横に座っているのは絡繰茶々丸
「ハイ、なんだか最近、熱っぽいのです・・・。」
「確かに、データからはオーバーフローしているわ。
と、取ったデータを見ながらため息。
「なんかあったの? 」
「いえ・・・。」
なぜだか、首を振る絡繰茶々丸。自分にも思い当たる節がない。そんななか葉加瀬聡美はカレンダーを見て考え込む
「もう4年か・・・そろそろがたが来ているのかもね。」
「やっぱり、ですか・・・。」
「今度の今度は・・ばらさないと。」
「そう・・・ですか。」
メンテナンスと聞いてうつむく絡繰茶々丸
「仕方ないよ。茶々丸だって一緒に生活したいでしょ? 」
「・・・ハイ。」
そういわれてうつむきがちになる絡繰茶々丸だった。




「どうしたんだ、茶々丸? 」
「ハイ。実は・・ハカセにメンテナンスを薦められまして・・・。」
「何だ、そんなことか? 」
絡繰茶々丸が悩んでいるのを聞いたEvangeline.A.K.McDowellは豪快に笑い飛ばす。
「実は・・ハカセには話していないんですけれどもマスターのことも忘れてしまいそうで・・・。」
「考えすぎだ。」
なぜかきょとんとする絡繰茶々丸
「あいつはああ見えても思いやりはあるはずだ。それだけじゃないだろ? 」
「そんなこと無いです。マスター。」
と、必死に否定する絡繰茶々丸だったがエヴァンジェリンはさらにつっつく
「ぼーやのことが気になるんだろ? はっきり言ってしまったらどうだ? 」
「そんなことありません。マスター。」
「そんなこと無いだと? お前の考えていることはお見通しなんだよ! 」
「ああっ。やめてください。マスター。」
と、絡繰茶々丸のぜんまいを強引に巻くエヴァンジェリン
「マスター・・ほんとうに・・・や・・・め・・・。」
そのまま崩れ落ちてしまうように倒れてしまう絡繰茶々丸Evangeline.A.K.McDowellも血の気が引いてしまう
茶々丸。どうした? おい、返事しろ! 」
その声は茶々丸には届いていないのであった




「おい、おきろ! おい! 」
「・・ここは。」
「教室だ。」
誰かにゆすられて起きる。気がつくと教室。ゆすっていたのは長谷川千雨
「・・おはようございます。」
「は? 何言っているんだ? 2時間目だぞ? 」
「皆さんは・・・。」
「体育の授業だから先に行ったぞ。」
なぜかきょろきょろ見る長谷川千雨を疑問がる。
「どうかなさったのですか? なんか、おかしいところでもあるのですか? 」
「いや、何でも・・に、しても面白いやつだなぁ。」
何を言っているかわからないので鏡を見てびっくりする。
黒い髪に透き通るような白い肌。そしてロボらしいところがない。
「あの・・これは・・・。」
「これがお前の姿なんだよ。茶々。」
そういわれてはっとする。自分は人間なんだと。なぜか涙を流す茶々に対し長谷川千雨はぼーぜんとする。
「本当に面白いやつだなぁ・・行くぞ。」
と、準備をして体育館に行く二人。体育の授業はバレーボール。
「そーれっ。」
椎名桜子がサーブをするのでレシーブをする茶々。
「よーし、アターック。」
柿崎美砂がアタックをしてブロックをする茶々。ブロックは出来たのだが足を滑らしこける。
すってーん。
なぜだ顔を赤らめる茶々に駆け寄ってくるクラスメート。
「茶々さん、大丈夫? 」
「私は、大丈夫ですが・・・。」
真っ黒な髪の茶々を見てみんなは興味津々。それを見て首をかしげる
「すっごくきれい。」
「ねぇねぇ、触ってもいいかなぁ? 」
「・・いいですけど。」
と、明石裕奈に触られる茶々は顔を真っ赤に。
「なんだかもったいないにゃー。」
「茶々さん、かわいいよ。」
「うちも黒髪にしたいで。」
「・・・きれい。」
「・・・ありがとうございます。あれは? 」
ふと見ると誰かがにらみ合っている。佐々木まき絵に聞いてみることに
「いつものことだから気にしなくていいよ。」
「いつもの事・・ですか。」
にらみ合っているのは神楽坂明日菜雪広あやか
「あなたにはデリカシーというものは無いのですか! 」
「何よー、あんただって同じじゃない!! 」
「なぁんですってぇ!!! 」
「とめさせないと・・・。」
と、目をつぶるが何もでない。
「どうかしたん? 」
和泉亜子が首を傾げてしまう。仕方がないので走ってとめることに。
「二人とも、けんかは・・やめてください。」
「・・・。」
「・・・。」
「どうか、なさったのですか? 」
「なんか、ばかばかしいよね。」
「あら、あなたからそんな言葉を言うなんて珍しいですわ。」
と、二人ともけんかをやめてしまう。それを見ていた周りはぼーぜん。
「・・茶々さん、すごい。」
「…そ、そんなこと無いです。」
大河内アキラからほめられて茶々は顔を真っ赤にするのだった。




「そうだ、お前を連れて行きたいところがあったんだ。」
「どこ・・ですか? 」
放課後、長谷川千雨に引っ張られていったのは路面電車の形をした屋台。そこにいたのは四葉五月超鈴音
「あら、茶々さん。いらっしゃいませ。」
「千雨さんが来るなんて珍しいネ。」
「しばくぞ、中国人。」
「チャオリン、中国人じゃないネ。火星人ネ。」
「どっちだって同じだろ! 」
「二人とも茶々さんが白い目で見てますよ。」
と、四葉五月が諭すのでけんかをやめる二人。
「そうだ、ここの肉まん、すっごくおいしいって評判なんだ。」
ネットアイドルにほめられるなんてうれしいネ。」
「もっとましな言い方無いのかよ! 」
「超さんはあれでほめているんですよ。」
「…いつもこんなもんなんですか? 」
「うーん…。めったに来ない人が来ているんで恥ずかしがっているんですよ。」
と、四葉五月はいつもどおりニコニコ。
「そうダ。新作肉まん作ったネ。茶々も食べる? 」
と、超鈴音が出した1個の肉まん。それを食べる茶々。
「・・おいしいです。」
ニコニコしながら1個食べきる茶々に対して首を傾げる超鈴音
「・・おかしいネ。」
「どうかしたんだ? 」
と、長谷川千雨も肉まんを食べるがその数分後にもだえ苦しむ。
「貴、貴様・・何を入れた! 」
「四川風肉まんネ。特製唐辛子手に入らないからハバネロつかったネ。」
「んなもんいれるな! 」
「千雨さん・・大丈夫ですか? 」
「見てないで助けろ! 」
身悶えている長谷川千雨をニコニコしながら眺めている3人。
しばらくたってから公園のベンチで落ち着くが意を決して長谷川千雨に打ち明ける茶々。
「千雨さん・・実は・・・。」
「どうかしたんだ? 」
「会いたい人がいるんです…。」
なぜか恥ずかしがる茶々。
「なんだよ、恥ずかしがらなくてもいいじゃないか。多分、そこ辺りを…。」
「あれ、二人ともどうかなさったんですか? 」
と、偶然にもネギが通りかかった。茶々を蹴飛ばしネギの方に行くよう促す長谷川千雨
「あ、あのっ!! 」
しかし、肝心な言葉が出てこない。しかし、それを察したネギがやさしく言葉をかけてあげる。
「…かわいいですよ。」
その言葉を聴いた茶々は沸騰してしまう。
「これが・・夢じゃなかったらいいのに・・と思ってしまうんです。」
「たまにはいいじゃないですか。夢でも何でも。」
「・・私、先生のことが大好きですっ!! 」
「ちょっと、茶々さん、重いです!! 」
そういってネギに抱きつきそのまままた倒れてしまったのであった。




「おきろ、おきろ! 」
気がつくといつもの場所。そこにいたのはEvangeline.A.K.McDowell葉加瀬聡美宮崎のどか
「あれ…私は…。」
「面白そうな夢だな。なんかにやついていたぞ。」
「そ、そんな…。」
Evangeline.A.K.McDowellにつつかれて顔を真っ赤にする茶々丸。それを見ていた葉加瀬聡美はため息。
「まったく、倒れたと聞いた時はびっくりしたわ。心配かけさせないでよ。」
「・・申し訳ありませんでした。」
「でも、寝ているうちにデータを取らせてもらったら熱暴走も収まっていたわ。これだったらまだまだばらさなくてもいけそうね。」
茶々丸さん、よかったですね。」
「あ、ありがとうございます。・・でも、何で宮崎さんが? 」
宮崎のどかの手に握られていたのは1冊の本。
「実は…その…。」
「ああ。なんかつぶやいていたからな。急遽呼んだんだよ。もちろん、除かせてもらったしな。」
「ロボットが人間の夢見るなんて・・・科学では考えられないことですよ。」
結局は覗かれていた事に顔を真っ赤にする絡繰茶々丸だった。

補足
元ネタはネギドラマ!の#16.もしも絡繰茶々丸が人間になってしまったらというお話。
ただ、サブは長谷川千雨ですが。
そして出さないキャラを出そうとしたらいつもどおり運動部カルテットはでているという罠。


次回は神楽坂明日菜